横浜M:「天候のように寒い試合」術中はまり攻撃陣不発/仙台戦から

2011-01-07 07:26:21 | 日記
 ボールは回せたが、最後の一線が割れなかった。蒸し暑かった前節までとは打って変わり、この日の気温は約20度。「天候のように寒い試合になりましたね」。5試合ぶり無得点に、木村監督の言葉には力がなかった。

 前半14分に先制点を奪われると、守備を固めてロングボールを繰り出す相手の術中に、まんまとはまった。「あれが向こうの戦術。勝ったほうが偉い。何を言っても負け犬の遠ぼえ」と兵藤。「ただ回してる時間もたくさんあった」と険しい表情だ。

 後半途中からは、栗原をトップに置いたパワープレーを仕掛けるも、同44分に得意の頭で合わせたシュートはわずかに枠の外。リーグ12試合ぶりの先発に、ワンツーや利き足と逆の左足でミドルを放つなど精力的に動いた狩野は「やっぱり最後のところ。もっと思い切ってやってもよかった」と悔やんだ。

 これで残り10試合。終盤に上位との直接対決が待っているが、磐田、神戸と続く下位チームとの連戦で、これ以上の取りこぼしは許されない。「泥くさく相手のミスを狙ったり、センタリングのこぼれ球に詰めたり、全員がやらないと」と兵藤。上位争いへの踏みとどまりを懸けた戦いは、厳しさを増してきた。
   ◇
 Jリーグ1部(J1)第24節は25日、日産スタジアムなどで9試合を行った。首位名古屋は玉田のハットトリックなどで清水に逆転勝ちし、勝ち点を51に伸ばした。川崎はG大阪に敗れ、本拠地で痛い連敗。横浜Mも仙台に振り切られた。山形―湘南は引き分けた。

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川崎:タイトルかすむ敗戦、好試合も結果伴わず/G大阪戦から

2011-01-07 07:25:59 | 日記
 勝敗を決する「次の1点」は、川崎側のゴールネットを激しく揺らした。1―1の後半41分、G大阪のFWルーカスの約30メートルミドル。ただ不運なのは、守備陣に当たってコースが変わったことだけではなかった。

 直前の川崎の攻勢。矢島のシュートは相手DFに当たってゴールラインを割ったかに見えたが、判定はゴールキック。CKを得たものと気を緩めたすきを突かれた。高畠監督も「ちょっと気持ちの切り替えが遅れたかな」と悔やむ。

 速攻の川崎とパスワークのG大阪。スタイルこそ違うが、J屈指の攻撃力を誇る両クラブが存分に持ち味を競った。後半から観戦したU―21代表の関塚監督に「もっとじっくりと見たかった」と言わせた好試合だ。

 左内転筋を痛めていた稲本が先発し、試合3日前に発熱でダウンした中村も後半17分にピッチへ。苦しい台所事情の中、指揮官も早めの交代カードで勝負に出たが、最後は結果だけが伴わなかった。

 10試合を残し、負け数は早くも昨季と並ぶ8に。高勝率を誇った本拠地で連敗を喫すれば、それも仕方がない。「一番上とは(勝ち点13差と)離されたが、ACL(3位以内)は狙える位置」と稲本。今季最大の目標だったタイトルが、はるか遠くにかすんだ。

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 Jリーグ1部(J1)第24節は25日、日産スタジアムなどで9試合を行った。首位名古屋は玉田のハットトリックなどで清水に逆転勝ちし、勝ち点を51に伸ばした。川崎はG大阪に敗れ、本拠地で痛い連敗。横浜Mも仙台に振り切られた。山形―湘南は引き分けた。

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川崎:FW黒津、自慢の快足で同点弾も笑顔なく/G大阪戦から

2011-01-07 07:25:37 | 日記
 一時同点とした川崎のゴールはFW黒津。浅いDFラインの裏を自慢の快足で破った。

 前半21分、自陣から出たMF田坂の浮き球のボールを追い掛け、188センチのG大阪DF高木と並走。左肩で相手をブロックしながらゴール前に進むと、「相手が自分の(利き足の)左足を警戒しているのが分かった」と切りかえしのフェイントを入れ、反対の足で仕留める技ありだった。

 リーグ戦では8月1日の仙台以来、8試合ぶりの得点。ただ大一番を落としただけに、「勝利につながるゴールにならなかったから」と笑顔はなかった。

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横浜:改革へ道遠く、3年連続最下位確定/中日戦から

2011-01-07 07:25:16 | 日記
 分かっていたとはいえ、あらためて厳しい現実を突き付けられた。3年連続で最下位が決定。尾花新監督の下、新たな一歩を踏み出した今季だったが、結局、結果は変わらなかった。

 「大変、申し訳ないと思っている」。ファンに対してわびる指揮官の口調には、いつもの語気の強さがなかった。改革を託され意気揚々としていた開幕前の姿とは、当然、比べるべくもない。ある男性ファンは「今年こそはと思ったんだけど…」と脱力した様子で、「裏切られた」という気持ちが強いと続けた。

 この日は、投手陣崩壊を象徴する試合だった。先発阿斗里が三回までに4失点。3番手の福田は2者連続被弾。チームの自責点は、目標に掲げた「100点減」の達成はおろか、9試合を残して昨季の612を大きく上回る650となった。

 そもそもチーム改革の根幹に位置付ける「意識改革」が浸透せず、「それに尽きる」と指揮官。ただ、今季の失敗をその一言でくくってしまうのは、あまりに大味すぎる。

 個々の選手の力不足はあるが、補強によって昨季より増した戦力を、首脳陣が生かし切れなかったという面もある。やろうとしたことの一つ一つが、どうしてできなかったのか。フロントも監督・コーチ陣も選手も、厳しい検証を早く始めなければならない。

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横浜:2年目の松本、プロ初本塁打/中日戦から

2011-01-07 07:24:54 | 日記
 2年目の松本が、五回1死二塁からプロ入り初本塁打を放った。

 内角のスライダーを、体を回転させてとらえた松本は「狙っていたわけではないけど、体がうまく反応してくれた」。「まさか入るとは思わなかったので一生懸命走っていた」と驚いた様子だった。

 今季初スタメンで、いきなり結果を残した。松本は「ファームでずっと使ってもらって、いい経験になった。去年より落ち着いてやれている」と手応えを口にし、尾花監督は「どんどんアピールしてほしい」と期待していた。

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