gooスローライフスタッフ日誌

最近、我が家のPCからは、お外に遊びにいけません・・・

だめマスター

2004-08-16 23:07:50 | 日々のできごと
昨日の日曜日、8/15をもって、長いことお世話になった飲み屋、高田馬場の「DUO」が閉店しました。
そんなわけで、今日は過ぎた日を懐かしむ超後ろ向き郷愁ブログです。

大学の頃、バイトしている友人を訪ねて行ったのがこの店との馴れ初め。
まったく、いい加減でおかしなお店でした。
大体にして、つまみなんて頼んだことがありません。
行って席に座ると、飲み物やら食べ物やら、髭のマスターの家に遊びに来ておもてなしされているかのごとく、次々と勝手に出てくるのです。
「カレー食べたい?」などと聞かれることもありました。飲み屋のくせに、カレーがとってもウマいのです。
「このワイン、昨日はじめて買ったんだけどうまいんだよ!」とボトルを開けてくれることもありました。

生活圏から離れていたため、そんなに頻繁に通っていたわけではないのに、時々顔を出すと「よう!」と気軽に出迎えてくれたり、くれなかったり。
マスターは、お店が空いていてもどこかに遊びに行っていたり、買い物に行っていたりしてお客しかいない時もあるのです。

店に行って、「今日はマスターがいないなあ」と思っていると、千鳥足の飲酒運転で自転車で帰還したマスターが、外でガラガラ、ドッシャーンと音を立てて転んでいたりします。
夜中になると、マスターもギターやらピアニカやら持って騒ぎ出し、客と一緒にお酒を飲みすぎて寝てしまいます。
そろそろ帰ろうと値段を聞くと、眠いからなのかなんなのか、「4人だから1万円!」などとテキトーなことを言います。
トイレには、「客と一緒になって浮かれないこと」「キャバクラ禁止(フィリピン系以外)」「飲んで外で寝ない」などと、マスター自身への戒めがビッシリ張られている店でした。



この店には、とんでもない数のラテン音楽のレコードやらCDやらビデオやらがありました。
閉店を華々しく飾るべくわらわらと人がやってきたお別れパーティーには、ブラジル系の音楽のミュージシャンたちがプロ・アマ問わず沢山集まりました。
みんなが思い思いの楽器や手拍子、踊りなどで次々と曲を奏で、マスターもピアニカでプースカプースカ。
彼のために作られた曲、「ダメ・マスター」で盛り上がりました。
写真はブレブレですが、おとなしく撮っていられないような騒ぎだったのです。

こんな、テキトーで、ぐちゃぐちゃで、素敵だったお店がなくなると思うと本当に寂しいです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
行きつけの店 (Unknown)
2004-08-18 20:28:40
なくなるのって寂しいですよね。

店のマスターの人柄が魅力の店なんかは、

特に。



大学の頃の馴染みの店なんて、

今ごろどうなっていることやら、

です。
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そうなんです (ひろた)
2004-08-18 23:46:46
ほんと、楽しい店だったので残念です。

閉まった店を見るとさびしいので、しばらく界隈には近づかないようにします。
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こんばんわ (キタガワ)
2004-09-03 23:19:21
80’s洋楽クラブの方でお名前をおみかけして、ステキな文章だったのでこちらの方に遊びにきてしまいました(笑)。

いきつけのお店って、なくなるときは突然で、寂しいものですよね。

店主の人にとっては突然って訳ではないのでしょうけども。



テープの貸し借り、してましたよね!

手書きのインデックスで。

今は学生さんたちはデータでやり取りしてんのかな?

なんか寂しいですよね。

好きな女の子から、無理して興味があるフリをしてジャズのテープを借りてた頃が懐かしいです(笑)。

それでは、お邪魔しました。





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ありがとうございます (ひろた)
2004-09-03 23:34:50
キタガワさん、こんばんは。

80’s洋楽クラブから来ていただいたなんて、なんだかとってもうれしいです。

とはいえ、わたしのところでは音楽の話題はほとんどないんですけど・・・。



テープの貸し借りもしたし、旅行なんかだとどの曲をテープに入れて持っていくかで夜更けまでアタフタしてましたねー。

図書館でCDを借りて、テープに入れるという安上がりテクも結構やっていました。
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