親譲り釘も打てない不器用さ

94931　　　親譲り　釘も打てない　不器用さ
94932 　　 初孫は　爺婆四人で　奪い合い
94933 　　 恥ずかしい　必死で逃げた　自分だけ
94934 　　 早乙女は主水之介よ退屈な
94935 　　 アロハシャツ　沖縄県庁　クールビズ

94936 　　 宝くじ　当たらなければ　ただの紙
94937 　　 ついついと　冷たいものを　口に入れ
94938 　　 注意する　細かい文字の　契約書
94939 　　 心にも無いお世辞でゴマをする
94940 　　 たまにはね食べたいものだ鰻重を

94941 　　 夢もないそれを言っちゃあおしめえよ
94942 　　 守られていると庶民は思ってる
94943 　　 止めとくれ、酔っぱらっての、立小便
94944 　　 満室で寝かされました布団部屋
94945 　　 尻隠さず　超ミニスカの　女子高生

94946 　　 四十年　これから先は　生きれない
94947 　　 暑さには　平気なんです　熱帯魚
94948 　　 口説けない　守りが堅い　ママの城
94949 　　 出されます　据え膳悩む　食うべきか
94950 　　 勝ち名乗り　上げて郷土へ　恩返し

94951 　　 のんびりと　昼寝してたら　追い越され
94952 　　 夏祭り　こんな時こそ　盛大に
94953 　　 迷い足　一度は向いた　縄のれん
94954 　　 明日辞めろ、メド立つまでと、言わないで
94955 　　 暑いけど暑いと言ったら罰金よ

94956 　　 現れず　月光仮面の　おじさんは
94957 　　 気が付かぬ　尾行されても　刑事には
94958 　　 心がけ　節約倹約　節電も
94959 　　 損をした　昨日定価で　今日半値
94960 　　 寄り切られ　土俵を割って　口惜しがる

94961 　　 救われる　崖っぷちから　ワンコちゃん
94962 　　 初心なのね　教えてあげる　イロハから
94963 　　 又戻る　用事忘れて　一階へ
94964 　　 忘れたか　十年前の　約束を
94965 　　 あったよね　秘蔵の酒を　出してくれ

94966 　　 柄じゃなし　大きさ合えば　それで良し
94967 　　 ネクタイは　首に絞めてりゃ　それで良し
94968 　　 皆同じ、お巡りさんの、制服は
94969 　　 秋の頃　懐かしんでる　猛暑日を
94970 　　 お散歩を　当分中止　暑くって

94971 　　 この不孝　逃れる手立て　無いものか
94972 　　 弱いのよ　特価と言う字に　主婦たちは
94973 　　 半額で　生物を買う　時間帯
94974 　　 鳴りました　目覚まし時計　正確に
94975 　　 止まらない　ブレーキ利かぬ　下り坂

94976 　　 役者さん　鍛えた声が　良く透る
94977 　　 ほっとする　実家の空気　吸い込んで
94978 　　 耳貸さぬ　忠告の声　頑固者
94979 　　 頑張って　くれと言われる　東北人
94980 　　 久し振り　夕餉に添える　ドリンク剤