スカーレット手帖

機嫌のいい観客

ウィキッド

2012-07-16 | 観劇ライブ記


日本で開演もう5周年なのね。
ちょうど私が就職した時に汐留で開幕した、劇団四季のミュージカル「ウィキッド」をようやく観てきました。

今回は2階はしっこのC席っちゅう3000円の席で、
お誘いをいただいたので何の気なしに見に行ったという感じだったのですが、
どっこいそこはさすが四季。(というかブロードウェイミュージカル)
相変わらずのハイクオリティ舞台装置と歌ダンス。
さらに考えさせられる奥が深いテーマが隠されていました。

このミュージカルは「オズの魔法使い」のアナザーストーリーという位置づけの作品なのですが、
私は実は、「オズの魔法使い」をよく知りません。
なんか、「メアリーポピンズ」とかもそうなんだけど、
名前は知ってるんだけど、モチーフとかなんとなくわかるんだけど、
「えっと、それ結局どういう結末だったっけ」っていう作品ってありますよね。
あれはなんでだろうな。定番童話になるほどの歴史がない作品ということかな。
(でも「オズの~」はアメリカではめっちゃポピュラーらしい)


おはなしとしては、
『善い魔女』と『悪い魔女』の知られざる青春時代の親交と決別
みたいなことなんだけど、なんせオズのことを知らないから
いったいどこをどうオマージュしているのかが理解できず、
ふつうにただただ、ライブエンタテイメントとして楽しんでみた。
家に帰ってきて、いろいろ調べてみたら、
ちょっとした見所みたいなのがほんとうにいろいろとあるらしく、
リピーターも多いらしい。すげえな。

で、素朴な感想としては。
これは、コアターゲットはある程度年齢行った女性だな」
ということです。
エンターテイメントとして、もちろん単純におもちゃ箱みたいなすてきさがあるのは
いつもの劇団四季なんだけど、
ほんとのあじわいがわかるのはきっとある程度酸いも甘いも噛み締めたおとなの女性だろうな。

具体的にいうと、あれです。
「モテ系」VS「モテない系」みたいな、
「クラスの中心女子」VS「地味系女子」みたいな、
「天然」VS「理論派」みたいな。
そんなふたりの女の衝突と成長と生き様の物語。
(まあどう考えてもモテない系の緑色の魔女が周りから理不尽に振り回され過ぎなんだけど。ちょっとイライラするぐらい。)
好きだろ?「大人女子」のみなさんは。そういう女の話が。

この二人の魔女っ子を巡って、いろいろ悲喜劇があり、
メンズが入ってきたり敵が出てきたり大変なんですけど、
とにかく女が強い話だった。
考えさせられるぜ…


あーっ、予備知識を注入した状態で、もう一回みたい!!

85点です。(予備知識不足で楽しめなかった感あり… ざんねん。)

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