【G1ジャパンカップ】さすがクローザーの威圧

2016-11-23 11:12:37 | 日記
シュヴァルグランは前走で、いくつもの不安材料を、根こそぎ吹き飛ばしている。休み明け、初コース、初の左回り、実績のない斤量(56キロ以上ではそれまで5・8・3・9着)。これだけ揃えば、凡走しても不思議はなかったのだが、向正面7番手の位置からまくり切って勝ったのだ。

 しかもレースは、差し馬シュヴァルグランに都合のいいものではなかった。序盤がスローだったため、中盤から一気にペースが上がり、5ハロン連続減速なしというラップタイムが記録されたのだ(12秒8→12秒5→12秒4-12秒4→11秒7→11秒1)。

 前が止まらないのだから、ふつうは差し馬は届かない。ところが、シュヴァルグランは、トップハンデ・タイの58キロをものともせず、鋭く抜け出してみせた。今回は、休み明け2走目の上積みが見込めるうえに、コースも2度目、加えて斤量1キロ減という好材料まであり、好勝負必至とみてよいのではないか。

 ちなみに、良馬場で行われたアルゼンチン共和国杯を、58キロなどという重いハンデで勝ったのは、シュヴァルグランが史上初。ここにも強さが見てとれる。

 シュヴァルグランは全6勝のうち5勝を、一年も終わりに近づく10~12月に挙げている。これは、試合の終わりにクローザーとして登板し、日米で大活躍したオーナーの佐々木主浩氏とイメージがダブる