タイ映画 & アジアな毎日  Thai Movie & Asia Entertainment Diary

主に最新・最速タイ映画情報の掲載とアジア全般のポップカルチャーを楽しむ日々をのんびりと語る日記です。原稿依頼歓迎!

今年一番の注目作 “マハーライ・ムアンレー”(鉱山大学)

2005-05-24 23:53:55 | タイ映画
5月26日タイで公開 新作タイ映画“マハーライ・ムアンレー”
(英語タイトル “The Tin Mine”) チラ・マリクン監督

タイ人が読むべき100冊の本から
見るべき100本の映画へ


 2002年にデビュー作“メコンフルムーンパーティ”(原題:シップハーカム・ドゥアンシップエット)を発表し、2003年には同作品が、アジアフォーカス福岡映画祭で上映されたチラ・マリクン監督の最新作。

 1949年。バンコクの大学の工学部を中退した主人公の青年は、南タイのパンガーへ向かい、そこの鉱山で働くことになる...(続きは映画で) 

 映画と同タイトルの原作小説があり、作者のアーチン・パンジャパン氏はタイの人間国宝作家。これまでこの私小説の映画化をなかなか誰にも承諾しなかった同氏は、チラ・マリクン監督の前作“メコンフルムーンパーティ”を見て、心を許したそう。その気持ち、分かるなあ。私小説は氏の青春だったろうから。

 タイの会社のプレスシートのプロダクションノートが何と30枚もあり、それを読むと時代考証もきっちり、大道具、小道具の再現に苦労した模様。タイ映画でプロダクションノートを30枚も配布するとは、監督だけでなく製作スタッフの気合の入り方を、ひしひしと感ずる。そしてこの映画の中には、一般的なタイ人も、もしかしてよく知らないパンガーで昔あったこと、つまり歴史も見られるのだと思う。これぞ、Unseen Thailand。

 チラ・マリクン監督と言えば、あの“フェーンチャン ぼくの恋人”の企画を見出したプロデューサーでもある。ちなみに“メコン...”は、その年いちばんタイ人の心を掴んだ作品で、大ヒットした。

 前作“メコン...”はとても懐の深い作品だと思ってるし、もうそれだけでこの監督の次回作は、見逃したくないと思ってる。しかもポスターの写真、手書きのタイトルのタイ語の筆致の美しさ。

 今すぐタイに見に行きたい1本。

“マハーライ・ムアンレー”公式サイト 予告編有り
(キャッチコピーは、ポスターのタイ語コピーの翻訳)

予告編は、このサイトが見易いです。(英語付き)
予告編

Copyright for pic GTH

「フェーンチャン ぼくの恋人」福岡公開 5月28日~

2005-05-23 22:35:56 | Fan Chan Fan Club
フェーンチャン・ファンクラブ in Japan ニュース Vol.3

初恋映画、「フェーンチャン」のフィルムが、海を越えて九州に上陸します。福岡と言えば、アジアフォーカス福岡映画祭”や福岡市立図書館にアジア映画のフィルムアーカイヴがある等、アジア映画に対する関心の高い土地柄。私自身も映画祭に何回も参加しているので、福岡はとても好きな場所です。そんな福岡で、福岡県民はもちろん九州の皆さんにも「フェーンチャン」がどんな風に受け止められるのか、楽しみです。
 
 ところで、福岡でタイのカルチャー系の情報を収集するのに、押さえておくべきなのが、タイ国政府観光庁福岡オフィス。確か地元のLove FMとCross FMに番組枠を持っているので、今週の放送は要チェックです。

 福岡と言えば地震もあったし、“映画どころでは….”という声もあるかもしれません。でも、そんな時だからこそ、この映画を見て一時的にでも“幸せ気分”を!と思うのです。

 シネ・リーブル博多駅

(写真は前売り券のおまけで付いてきたオリジナル・ポストカード。上映開始後になると劇場で確か150円ぐらいで売ってます。)

Yesteday Today Tomorrow/昨日 今日 そして明日へ・・・

2005-05-23 00:38:27 | Movie
“タイ北部の村でHIVに感染しながらも、生きる希望を失わない家族の姿を3年間に渡り見つめたドキュメンタリー”

 今年の1月にバンコク国際映画祭で上映されたので見た。監督はタイ在住の日本人女性監督、直井里予さん。本作が監督デビュー作。タイ在住の、同世代の女性ということで、当初は応援しないとね、という気持ちで見に行ったら、今まで見たことのあるドキュメンタリーとは、ちょっと空気が違う。生きること、死ぬことに対する登場人物の姿勢が、自然かつ前向きなのだ。

 映画祭ではQ and Aがあった。監督がアメリカに滞在していた時にタイ人と知り合い、その生き方、考え方に何となく心惹かれたこと、また報道されているのと、実際に聞くタイの現状の話のギャップ、それがタイで作品を作るきっかけになったとか。

 バンコク国際映画祭の2回の上映で反響を呼び、急遽追加上映もされた本作が、今回日本でも見られることに。今度は日本語字幕付きなので、私もまた見に行こうと思ってます。

「Yesteday Today Tomorrow/昨日 今日 そして明日へ・・・」公式サイト

タイ・フェスティバル5月14日(土)・15日(日) 代々木公園

2005-05-05 22:21:28 | Thailand
  これまでは“タイ・フードフェスティル”という名前で開催されていましたが、今年から“タイ・フェスティバル”になりました。白田もほぼ毎年通い、このお祭りを楽しむ自分なりのコツを掴みましたが、今日はこのフェスティバルを、タイ映画とのこじつけでご紹介したいと思います。

  意外と知られてないかもしれませんが、このフェスティバルでは毎年のようにその年に日本で公開予定のタイ映画の宣伝が密かに行われていたのです。チラシの配布はもちろん、例えば2003年の“ジャンダラ”の際は、サンドイッチマンよろしく、映画会社宣伝部の美人社員がポスターを背負って体当たりで宣伝してました。あるいは会場の出店で売ってるタイのビールの首にかけるタグ(あれ、何て呼ぶんですかね?)が「地球で最後のふたり」の劇場割引券だったりしたのです。

  が、これまでの年の宣伝は地味すぎましたね。

 タイ・フェスティバル2005で紹介されるタイ映画、それは邦題.....

           
                風の前奏曲             

             
 タイ語タイトル“ホームローン” 英語タイトル “The Overture”です。いろいろ解説しがいのある映画ですが、今日は何も書きません。まずは予備知識を入れないでご覧ください。

 予告編その他の上映と、ポスターもお披露目される予定です。特設ステージにご注目を!

タイ・フェスティバル

T-Popsの週末、の意外な収穫 flex life

2005-05-01 23:38:56 | Music
 2週間前にT-Popsの週末を過ごした訳ですが、ヨーキープレーボーイ(YKPB)@渋谷LIVEの日に前座で演奏していたのが、この人達、flex life。正直に言えば、殆ど無関心(失礼!)のまま聴き始めた。ホントに全く知らないアーティスト。

 ヴォーカルの女性が非常に華奢で、エスニックな服と黒い髪が非常によく似合っていた。ちょっとハスキーな声。ふうん。この日のYKPBのLIVEの趣旨が、スマトラ沖地震関連のチャリティーということで、彼女もMCでそれに関することを少し話したのだけど、なんか不思議な感じ。

 指パッチンをカスタネットのように鳴らして身を捩じらせながら伴奏に合わせて、例えば、“どうして救援物資は、公平に行き渡らないんだろうね?”パッチンって感じで語る。チャリティーだから、どうぞご協力を!とか言わないし、強引な結論も出さないその不思議なオーラに惹かれて、ベストアルバム買いました。が、単にパッチンというリズムに釣られただけかもしれない。

 そして今、2週間後。今度は自発的にLiveに行ってみたいと思う今日この頃です。

flex life