ねこぼんのう ねこのめんまは猫じゃない

猫であって猫じゃない?うちのプリンセス猫(オスだけど)めんまとねえちゃん、にいちゃんとの日常、カエルやその他の日々。

大怪我の日

2008-02-09 17:49:48 | めんまその他
2007年、6月21日。
いつもは通らない、獣道のようなところを
ねえちゃんがとおっていたとき。

子猫の声がどこからか聞こえました。
どこ?どこ?と、
周りを見渡すと、カラスが飛び回っています。
どうやら、からすが猫を襲おうとしているようです。
さらに探したところ、白い小さなやせた子猫がいました。
のみだらけで、目も開いてない。
これは、生まれたてだからというよりも、
風邪とかで、目をやられているようです。
近くの人が通りかかったので、尋ねてみると
数日前から子猫1匹だけで鳴いていたようです。
そういうと、逃げ去るようにいってしまいました、近所の人。

...。
見過ごせたらよかったのですが、
どうも、...ねえちゃんにはそういうのが無理なんです。
なので、のみだらけなので自分もかまれまくりましたが、
胸で暖めながらだっこして、
近所の病院に連れてくことにしました。
ただ、この病院、めんまのワクチンを打ったところなのですが
院内感染がどうとか云って、
のみだらけの場合病院に入れてくれないのです。
なので、体だけ洗って連れて行こうと、家に入りました。
かばんに子猫を入れて。仕事は、中止してしまいました。

これが、もう、大失敗。

めんま、いつものように迎えに来たのですが、
子猫が激しく鳴くので首を傾げてます。
「めんま、めんま、ただいま、ねえちゃんだよ。」と
やさしく声をかけながら、家に入りました。が。
いきなり、うなり声などの威嚇もなしで、
ねえちゃんに襲い掛かってきたのです。めんまが。
フーッ、シャウッ、と大きくうなりながら
何度も飛び掛ってくるめんま。
ねえちゃんは必死で、めんまに声をかけましたが、
全く聞こえない様子で、顔の高さまで
飛び上がっては噛み付き、引っかき、のど笛を
狙って何度も襲い掛かってきます。
「めんま、めんま。」
ぜんぜん聞いてくれないので、ねえちゃんは必死で
段ボール箱が見えたのでそれを手元に引き寄せながら、
めんまへの盾にしました。
それでも、激しく頭を振りながら、
うなり、飛び掛ってきます。
必死で、玄関から入るときに1枚ある扉の外に逃げました。
が、かばんがない。
あわててかばんをとりに、決死の覚悟で戻りました。
襲われ、またかばんだけもって退却。
そしたら、子猫がいないんです。
鳴き声が、なかから...

うそっ。なかから出ちゃったんだ、かばんから。
めんまのいる部屋に。

あわてて、また必死に戻りました。
そしたら、めんまと子猫が対峙していたのです。
ただ、子猫へは攻撃を加えてはいませんでした。とにかく、
子猫をひったくるようにして部屋の外に。
めんまは、だっと寝室に激しく走っていってしまいました。
とにかく、ぼろぼろです。
外に出てみたら、自分が血だらけであることに気がつきました。

痛くて、痛くて、...なきながら外の蛇口で手を洗って、
そのままよろよろと動物病院に向かいました。
診療時間より前の、2時台か3時台だったと思います。
でてこないので、隣にある住居部分のベルを押しました。

支離滅裂になりながら、ねえちゃんは子猫がいること、
猫に襲われたこと、病院が開いてないのは知っているけれど
外にダンボールにでもいれて、猫を置いてほしいこと、
自分が病院に行く間だけでも、ということを伝えました。
意味不明だったみたいですが、とにかく家の人が
出てきて、病院をあけてくれました。

その後は、タクシーを呼んでもらって救急病棟に
運び込まれたこと、とか、何針も縫ったこと、
看護士さんが3、4人とお医者様という
大人数で大騒ぎで応急処置されたこと、などしか
覚えていません。

「ホッチキスでとめますから」
「...ホッチキスですか?」
「文房具のとは違いますよ。
縫う道具で、針と糸より楽です。」
「とにかく、お願いします。」
...出てきたのは、ジャーン、文房具のホッチキスを
大きくしたようなそのものの道具。
そのまんまじゃん...バスッバスッというときには、
絶対に見ないでといわれたのは覚えてます。

へろへろになって
意識もうろうとなって家に帰り、
そっと玄関から、1枚の扉を細く開けて、
めんまを呼びました。
扉も、玄関も血だらけ。こんなにケガしてたっけ...

でも、めんま、そのときも、
「オウーン、アウー」と、今まで出したことのない
声を出しながら、首を横に振り続けるのです。
とにかく、にいちゃんに電話し、経緯を報告して、
めんまがおかしくなってしまったことなどを伝えて、
そのあと、また動物病院によって、
1日でもとにかく預かってくださいと
無理にお願いしてきました。
「でも、のみがね。」と
文句を言われながら、めんまのことをたずねたら、
「一生そのままかも。」という
冷たい言葉が。とにかく、当分はかまわないことですね、
といわれてしまいました。

めんまは、にいちゃんが帰ってきたときはふつうに
接していました。が。
ねえちゃんをみると、へんな声を出して首を振り、
襲い掛かってくるのです。シャーッと威嚇も続けます。
「めんま、ごめんね。」と何度もあやまったのですが、
ねえちゃんが「ねこ」を連れて帰ったこと、
そして、ねえちゃんがその「ねこ」をかかえて
出て行ったこと、などがひどくめんまを傷つけてしまったのだと思います。
「あのねこは、一緒に暮らすつもりはないんだよ。
めんまだけだよ、ごめんね。」と
何度も云ったのですが、ぜんぜんだめ...
かまうとかそういう問題ではなく、
ねえちゃんを探しては襲い掛かってくるのです。
精神的に、がっくりときてしまいました。

あー、このことを書くと、またつらくなってしまいます。
私の考えなしな行動で、めんまを深く傷つけてしまって
ほんとに、ばかです。ばかでした。
二度としないからって、何度もめんまに誓ったのですが、
...。

近所の病院がしてくれたことで最もよかったこと。
それは、近所の保護団体に電話してくれたことです。
そのひとから、夜電話がありました。
そのひとの紹介なら、もっと安くていい病院に
子猫をうつしてあげられるけど、費用はもてるかとの質問。
持ちますと答えました。
あと、実は、めんま、その近所の病院では
1歳をすぎてから去勢をしましょうと
云う話になっていたのですが、
保護団体の人に、あの病院では、外注の先生に
頼むくらいで、高いし手術が下手だから
やめなさいという話をされました。
あと、1歳になる前でも2キロを越えていたら手術できるので、
1歳なんていうのは遅い、といわれ、
紹介を受けた病院で、23日に手術をすることになりました。
その病院に相談しに電話したら、
私を襲う行動が変化するのに、去勢がひとつのきっかけになるかもとの事で、
めんまも、精神的にも肉体的にも、
つらい数日間だったと思います。