うめこのおへや

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「緑の毒」

2014年10月30日 07時15分25秒 | ホン


「緑の毒」桐野夏生



ある理由から水曜日の夜になると、女性の部屋に忍びこんでレイプをする男性医師の話。


苦手な人は苦手な話なので、みんなにオススメとは言えないけど。
やっぱり桐野夏生はすごく好きなのです、わたし。


今回は、ちょっと桐野夏生っぽくないかんじもしたけど。そもそも主役が男性って少ない気がするし。
ただ実はメインはこの男性医師のまわりの女性だったり被害者の女性だったりするのかもしれない。

犯罪の状況とかやり方とか、決して気持ちのいいものではないのだけど。
そこがいやらしくないし汚くない。もっと、読んでるだけで不快な書き方の小説もあると思うんで。

それよりもそれぞれの登場人物の心理とか、心の動きと行動とか、そういうところを読むと
怖いっていうよりもかわいそうっていうのに近い感情が。かわいそう、ってなんか違うかなぁ。
人間ってこんなもんというか、人間の素の心が描かれているかんじかなぁ。。
ただただ怖いーって終わってしまう話ではなかったなと。

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