韓国出張は何事もなく終えることが出来ました。
当然と言えば当然なんだけど、出張中に所謂「観光スポット」のような場所には行けなかった。まぁ、今回行ったプサンとソウルで「是非行ってみたい」という場所はなかったんですけどね・・・
観光できない中、唯一の楽しみはやはり「食」。
カルビやプルコギといった牛肉系は食べず、以下のものを食べてきました。
①ケゴギ
→いわゆる「犬肉」。学生時代に在日韓国人の知人に誘われて行った都内の韓国料理屋の裏メニューで出された時以来です。まずは茹でた犬肉が出され、薬味を付けて食べた。最初に脂身だらけの部位を食べたが、豚足よりも微妙な歯ごたえにとまどった。肉のみの部位はまぁ普通。羊肉の独特のクサミが大丈夫な人なら問題なく食べることができるでしょう。次に出されたのは鍋。以前は「ポシンタン」とか言われてたと思うけど、今は「栄養湯(ヤンヨンタン)」とも言われている模様。個人的には北京で食べた羊肉鍋と大して変わらん。
犬肉は韓国人でも食べる人はそれほど多くない模様。日本で言うウナギのような、スタミナ食として重宝されているみたいです。たしかに、食べてから数時間は体温が上がったような感じがして疲れも多少取れたと思う。
正直、好き好んで食べたい料理ではないな。
②鴨鍋
→プサン郊外のお店で出された。味付けはトウガラシベースでいかにも韓国風だが、肉の旨味がほどよい感じで出ており、スープも美味しかった(もちろんシメでご飯を投入したが、これまた良い味でした)。韓国では鴨鍋のことを「オリ」と言うそうです。
③ホンオチム
→「ホンオ」とはエイのこと。ある程度発酵させたエイを蒸した食べ物(「チム」とは「蒸す」の意)。ご存知のとおり、サメやエイは捕獲後発酵が進みアンモニア臭を出す。更に発酵したエイは強烈なアンモニア臭を増大させるのだが、どうしてこんなものを食べてみようと思ったのだろうか、モッポ(韓国南部の漁村)の人々は?
口に入れた瞬間、強烈なアンモニア臭が襲ってくる。これを口に入れたまま空気を吸ったら恐らく気を失うかもしれん。味は覚えていません。それだけ臭いの強烈さが印象に残る食べ物です。
余談ですが、「ホンオフェ」と言うエイを発酵させて生で食すものがあるそうだが、これが相当なアンモニア臭を出すらしく、口に入れた瞬間舌がしびれ涙が溢れ出るそうな。今回出張に同行した上司は、次回はモッポで本場のホンオフェを食べたいと言っていたが、それは同行したくないな(ネタとしては面白そうですが)。
④サンナクチ
生きたままぶつ切りにされたテナガダコを、まだ足(手?)がウニウニ動いたまま食す。当然生きた吸盤が口の中でくっついて離れない。それを歯で噛み切る。良く噛まなければいけないため、タコの味が良く味わえる。
ちなみにテナガダコを鍋にしたのがナクチジョンゴル。今まで食べた韓国料理の中でいちばん辛いと思った。あまりにも辛くて食後、胃の下あたりが終始重く感じたくらい。もう少しマイルドな辛さであればシメのご飯も楽しめたんだけどなぁ。