しょうやの Hercules Life

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絶対避けたい湖上でのエレキトラブル!その対処法は!?

2008年07月28日 | エレキ・エンジン
俺が使っている友人・後輩たちと共同購入した12ftアルミボートにはフットエレキも魚探も全てついている。そのアルミボートで昨年12月に琵琶湖で釣りをしていた時、湖上でエレキが突然動かなくなった事があった。今までエレキが動かなくなった事は経験した事はあるが、その時は名古屋に住んでいる時でいわば琵琶湖はいつでも行けるフィールド。でも今は長野からの遠征になるわけで昔とは状況が全く違うから「何でこんな時に動かなくなるんだよ・・・」って今まで経験した事がないくらいヘコんだ・・・幸いにもその時はフットS/Wを湖上で交換したら復活したが、この時「エレキトラブルは今後絶対避けたい」と本当に痛感した。

正直な話、湖上でのエレキトラブルに関して今までさほど深く考えた事はなかった。でも12月の釣行で「エレキトラブルは今後絶対避けたい」という気持ちが強くなり、長野へ帰ってから早速インターネットでエレキについて調べてみた。そこで見つけたのが エレキの修理屋さん というショップ。HPを拝見した限り、非常に技術力があるショップだと確信したので、ここなら相談にのってくれるだろうと早速メールしてみた。その時の回答は「エレキは壊れる前に定期的にOHや点検が必要」との事だった。でもエレキに定期的なメンテが必要という事を認識している人は少ないようでもあった。よく考えたら水の中に電動のモーターを突っ込み、長時間グルグルまわし酷使するんだから、定期的にメンテするのは当たり前の事だな・・・って恥ずかしながらこの時に気づいた。

エレキは定期的なメンテが必要という事は理解出来たが、大きな問題があった。毎度説明しているようにエレキを含めボートは名古屋に置いてあり、後輩が常用しているので長野に住んでる俺が名古屋のエレキを管理するなど到底無理な話。これはどうしたモンかと・・・
「一番使ってる後輩がエレキを管理すべきでは?」と指摘された事がある。確かにそうかもしれない。でも今まで俺もエレキは使うだけ使って壊れたら修理・・・って感じで使ってきた。見てる限り後輩も全く同じだ。エレキのメンテの必要性について後輩に伝えた事はあるが、その時は納得しているようでも、毎月普通に琵琶湖へ行ける後輩には大した問題でもないようで、名古屋のエレキは外部から見た感じいつ動かなくなってもおかしくない状況に見えるが今まで通りノーメンテで使っている。こういう使用状況に慣れてしまうと管理をさせるのってかなり難しい・・・それに俺も今までノーメンテで酷使していたのに、長野へ引越した途端、今までやってなかったエレキの管理を今更後輩に口やかましく言うのも自分勝手だし都合よすぎる・・・
そうなると一番安心できる解決方法はもう1つしかない。自分専用のエレキを買ってエレキは自分で管理する。俺が釣りに行く時は自分の管理しているエレキを使う・・・という結論に行き着いた。




名古屋のボートについてるエレキ(モーターガイド EF-46)
シャフト部分にあるベアリングは錆だらけ・・・エレキヘッドのゴム製グロメットも完全に外れてます。
16ゲーター(通称リトルゲーター)も購入後1年経たないうちにガタが出始め、ゲーターフレックスマウントに交換した。
それより何よりエレキもボートもドロだらけでメチャメチャ汚いし・・・自分の意識が変わったこともあるがこれを見た時は愕然とした。
さすがに見るに見かねてボートだけは先日掃除したけど・・・
ノーメンテで酷使してれば、いくら新品に買い換えてもキリがない。使い捨てにするにはあまりに高価なアイテムです・・・




さて、そんなこんなで購入したのがモーターガイド TR-54V 42インチモデル。昔から憧れていたメタルフットの54ポンド無段階エレキ。
「自分用のエレキを買うしかないのかな・・・」って思い始めていた時に偶然にも期間限定セール品(¥99,800 送料無料)をインターネットで見つけたので思わず衝動買い。ちなみにマウントは21ゲータースプリングマウントに交換してます。

TR-54Vを格安購入出来たのはいいものの、標準装備のケーブルではバッテリーまで届かない。これをどうしようか・・・とインターネットで調べたが、やはりケーブルを継ぎ足し延長するのが一般的なようだった。でもケーブル途中に大きなコネクト部が出来るのがカッコ悪くて俺は絶対イヤだったので、フットペダルの根元からキレイにケーブル延長できないかエレキの修理屋さんに再度確認しようと思い、HPを再度検索している時に Y,s Custom というショップをみつけた。
この2つのショップには故障したエレキの修理やOH依頼が持ち込まれる事が多く、これらの修理内容を画像で紹介している。修理内容を見てみると「ケーブル焼け」によるトラブルが多いように思えた。OH依頼を受けて解体してみるとケーブルが焼けており、故障寸前・・・というケースもあった。







これらがエレキを酷使して発生したケーブル被覆が溶けるトラブル。
この状態に気づかず酷使を続けると非常に高い修理代が必要になるケースもあるし、何より非常に危険・・・
外部からは一切見えない部分だし、エレキを使うのはいざという時に逃げ場のない湖上なだけにおっかねぇ・・・(汗)

何でこんな事になるんだ・・・これも色々調べてみた。俺の所有するTR-54Vはブラシ(エレキモーター)からバッテリー接続まで計3本のケーブルで構成されているようで、3本のケーブルを2箇所でコネクトし1本のケーブルにしているのだが、標準装備されているケーブルは想定されるMAX電流に耐えうるだけのケーブルが装備されていないようで、TR-54Vなら本来8sqのケーブルが理想だがノーマルは5sq相当のケーブルだという事だった。そのためエレキの長時間連続運転やノーメンテでの酷使、ペラにラインやウィードが絡み負荷がかかるなど・・・こういう状態でエレキを酷使するとケーブルの被覆が溶けショートするトラブルが発生しやすくなるとの事だった。俺にも辛うじて出来る計算だから助かった。8sq-5sq=3sqも足らないし・・・普通に「それはイカンだろ・・・」とかなりビビッたが、HPを見る限り、Y,s Customではオリジナルのケーブルチューンも行ってるので早速詳細をメールで確認してみた。

TR-54Vはブラシからバッテリーまで5sq相当のケーブル3本で構成されているが、このケーブルチューンは大容量ケーブルで完全1本化するというもの。コネクト部の排除と大容量ケーブルによって電装系のトラブルを軽減すると同時に電気抵抗も減るので燃費もよくなる。ペダル~バッテリーまでのケーブル長も指定した長さにしてくれるようだ。でもこのケーブル1本化チューンはエレキのみで釣りする人に推奨するチューンらしく、俺のように大きな移動はエンジンでエレキは釣りのみって人は1本化ではなく2本で構成してもOKとの事だった。具体的なケーブル構成を書くと下記のようになる。


【ノーマルケーブル】
 ・ブラシ ~ エレキヘッド で1本  【エレキヘッド内で圧着端子でコネクト】
 ・エレキヘッド ~ フットペダル で1本  【フットペダル内の主電源S/W BOXに接続】
 ・フットペダル ~ バッテリー で1本    計3本のケーブル(ケーブルは5sq相当 約20~25A相当の電流に対応)

【完全1本化チューン】
 ・ブラシ ~ バッテリー まで一切コネクト部がない完全1本化。70A対応の大容量ケーブル仕様
  ※フットペダル内の主電源S/W BOXも排除するのでエレキのON・OFFはフットS/Wのみとなる。

【2本化チューン】
 ・ブラシ → エレキヘッドを経由してフットペダル で1本 【フットペダル内の主電源S/W BOXに接続】
 ・フットペダル ~ バッテリーで1本  2本のケーブル(70A対応の大容量ケーブル仕様)


当初はメールでの問い合わせに親切に対応してくれたエレキの修理屋さんにケーブル延長をお願いするつもりだったが、エレキの修理屋さんでは大容量のケーブルに交換する加工はやってない様子だったのと、両ショップとも対応がとても親切なので、今回はY,s Customさんにお願いする事にした。
俺のエレキはエンジン船での使用だし、やはりエレキの主電源S/Wは残した方がいいだろうという事で2本化チューンをお願いした。エレキヘッド内での圧着端子コネクト部がないのと全ケーブルを大容量化。ペダル~バッテリーまでのケーブルも魚探の電源ケーブルから出来るだけ離せるように余裕をみて2mにした。





エレキヘッド内部の画像は自分で画像を撮影できないので、あらゆるサイトから画像を拝借しました。
ノーマルはこのようにエレキヘッド内でケーブルが圧着端子でコネクトされてる。
これはブルート767のノーマルケーブル。24V67ポンドのエレキだが素人目にもケーブルは細いよね・・・






こちらはケーブルチューニングされたTR-82V
エレキモーターからエレキシャフト内→エレキヘッドを経由し、コネクトレスでフットペダルへ引かれ、大容量ケーブルに交換されている。
エレキのケーブルチューンで代表的なのがJB TOP50の沢村プロが手がける K.T.F.スペシャルエディションTR が有名。
このK.T.F.スペシャルエディションTRはケーブルチューン以外にも手が加えられているらしい。






エレキモーターから1本で引かれたケーブルは、エレキペダル内の主電源S/W BOXへ接続され、このS/Wから出る2本目のケーブルはバッテリーへ。このS/W BOXさえ排除したエレキモーター~バッテリーまで完全1本化仕様が、Y,s Customのオリジナルチューン通称「ワイ爆チューン」
俺のエレキはこのS/Wは残した2本化チューンなので、チョイ爆チューンかな!?

興味ある方は「Y,s Custom」のHPを覗いてみてはどうだろうか。遠方の方はエレキを郵送で送れば対応してくれるし、ケーブルチューンだけでなくボート関連機器のチューンやメンテなど幅広く対応してくれる。ちなみにこのチューンは「DITIDALモデル」しか出来ないそうです。
エレキの修理屋さんはオリジナルのケーブルチューンは行っていないようなので無理いってお願いするのも気がひけるから、今回はY,s Customにお願いしたが、HPでの仕事ぶりやメールで相談させてもらった時の対応も非常に親切でとても素晴らしいショップだ。次回エレキを加工する機会があったらエレキの修理屋さんにお願いてみようかな?と思っている。
ちなみにこの両ショップではJP TOP50に参戦するプロがエレキ戦で使うエレキのチューンやメンテもしているとの事。それだけ聞いても非常に信頼できるSHOPである事はすぐ解るはずだ。

こういったチューンはエンジンが使用出来ないフィールドが存在するという日本特有の環境から生まれたチューンなんだと思う。エレキは本来エンジンと併用して使われるアイテムでいわば快適に釣りをするための補助的な機器であり、動力のメインを担う機器ではないからだ。正直な話、俺みたいにエンジン船と併用してエレキを使用する場合なら定期的なメンテさえしっかりやれば、ここまで大げさなケーブルチューンは必要ないのかも知れない。最も大切なのは「定期的にメンテする」って事だからね。でも「大は小を兼ねる」という言葉があるように細いよりは太いほうが理想的な事も事実。エンジンとの併用なら不必要なチューンなのかも知れないが、これによって湖上でのエレキのトラブルが少しでも軽減するなら俺はやる。って感じかな。高価なアイテム&湖上で動かなくなってもらっては絶対困るので今後は大事に使っていきたい。


【番外編】

ミンコタとモーターガイド・・・よく巷では「ミンコタの方が頑丈」というコメントが多いみたいだが結局のところどうなんだろう?
俺は両方使った事があるが、「故障する」って考えでいくと甲乙つけがたい気がする。今思うのは何も管理しないで使うだけ使って壊れたら「○○はダメだな・・・」なんて言ってるほうがどうなんでしょ・・・って事かな。しかし「ノーメンテで酷使」した場合、細かな外装パーツにガタがきやすいのはモーターガイドのような気がする。名古屋のエレキ画像を見てもらえば解るようにベアリングは酷く錆ついてるしその他の箇所にもチラホラと要交換箇所があるように思う。その点ミンコタはそういったパーツの腐食は少ない気がする。故障する頻度は甲乙つけがたいが、何も手入れしなければモーターガイドの方が細かなパーツにガタが出やすいので、結果的に「ミンコタの方が頑丈」といわれるのかな・・・モーターガイドの方が細かいパーツのランニングコストはかかるが、それなりにメンテすれば両モデルとも同じじゃないか?と俺は勝手に思ってる。

ちなみにエレキはパワーのミンコタ、スピードのモーターガイドと言われてるそうです。用途としては大きなBassボートを湖上でストレスなく動かすにはミンコタ。アルミボートやレンタルボートでクイックに動きまわって釣りするならモーターガイド。って感じなのかな・・・レンタルボートなどでエレキのみで釣りする人にはモーターガイドの「TR-82V」が最も人気があるみたいです。
しか~し!最終的にこれは好みの問題!俺はデザインのカッコよさでモーターガイドだな!って全く役に立たない番外編でした!ゴメンナサイ・・・




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