みなさま明けましておめでとうございます、さんきちですw久々の更新ですねw
2月17日金曜日、将棋倶楽部24大阪道場において九州大学将棋部さんとネット団体戦を行いました。
これは九大将棋部1年のA田くんから声をかけてもらったことで実現した企画です。A田くん、本当にありがとう。
九大将棋部といえばはるか昔には全国制覇しており、最近も2年連続で富士通杯に出場するなど、九州地区を代表する実力校です。
誰かがレポ書いてくれないかなあ、と期待はしていましたが、誰も書いてくれないしwせっかくのネット団体戦なので自分なりに思ったことを書いていきましょう。
オーダーは全対局終了まで非公開で、先後はランダム。ここが通常の団体戦とは大きな違いですね。持ち時間は15分後60秒。
では、1将戦から順にみていきましょう。
先手四間飛車vs中飛車の相振り飛車となり、後手が三間飛車に転戦しました。
ここで先手は▲9八香と上がりましたが、はっきり言って不急の一手。代えて▲8六歩や▲8八飛から向かい飛車への振り直しを考えてみたいところですね。▲9八香そのものに狙いが見えないのもあります。(香車を上がるならまだしも端攻め含みに▲9七香としたい)相振りはタテの将棋なので一手の甘さが後々響きやすくなります。
進んでこの局面。ここで先手はウッカリか読み筋かどうかわかりませんが▲7六飛と回ってしまい、無条件で△1六歩と取り込まれ劣勢に。
ここでは▲1五同歩と取るしかないところです。以下△1七歩▲同香△3三桂くらいでしょうか。これでも先手やや不満の展開ですが、本譜のように相手の主張を一方的に通す手を指させてはいけないところだったと思います。以下は順当に九大さんの勝ち。
続いて2将戦。角換わりとなり、後手が最近よく見かけるようになった単騎の桂跳ねの仕掛けを敢行。この局面では歩得も果たしやや後手持ちです。ここで先手が▲8六同歩と取ったので△同飛▲8七歩△7七桂成▲同銀△8五飛と桂馬まで捌け後手十分の体勢に。
終始後手がうまく指してこの局面。ここで後手が△3二玉と逃げてしまい▲2二金からよもやのトン死で九大さんの勝ち。
ここでは△3三玉と逃げておけば詰みはなく、後手良しだったのではないでしょうか。山大にとっては惜しい敗戦となりました。
続いて3将戦。相三間飛車となりました。ここで後手が△3六歩と突いたのがやや疑問手。▲同歩△同飛の瞬間に十字飛車を狙って▲7四歩と突かれました。そこで△6四歩と耐えておけばまだまだだったでしょうが△同歩と取ってしまい以下△7三歩▲2四飛と飛車成りが受からなくなりました。以下は勝負所らしい勝負所はなく九大さんが押し切って勝ち。これで山大は0-3。早くも負けそうですww
4将戦はこちらで。山大が1勝を挙げました。
5将戦は先手の三間飛車に後手が銀冠から穴熊に潜る形に。ここで先手が▲2五歩△同歩▲同桂△4二角▲1四歩と玉頭から襲い掛かりましたが、銀冠穴熊は玉頭が厚いだけに分の悪い戦いでしたか。振り飛車としては囲い合って石田流に組み換えを狙うくらいが良かったように思います。以下は山大が順当に勝ち。これで山大は2-3です。
続いて6将戦。横歩取りから青野流と呼ばれる激しい形。最近は玉を6八に配した佐々木流が流行っているだけに新鮮に映ります。ここで後手は△8七歩▲同金△7四飛と勝負に行きましたがこれがやややりすぎだったようです。しかし代わる手も難しい・・・(△7五飛くらいか)。この局面に至る以前にやや問題があるのでは?というのが個人的な感想です。
飛車を自陣に打たされ後手としてはつらいところですが、ここで先手が▲6五桂と跳ねたのが決め手級の厳しい一手。こうなると粘りが利きません。以下は順当に九大さんの勝ち。
最後は7将戦。立石流チックな将棋から後手がうまく動いて手持ちの銀+と金という主張があります。
ここで後手が△3一歩と金取りを受けたのが疑問。▲2四飛と走られ損をしました。代えて△4三歩と打っておけば▲2四飛と走られても飛車成りの先手になりません。
ここでは先手がやや良さげですが、△7三同桂ではっきり悪くしました。飛車筋が二重に止まってしまうと7七の脅威が薄れてしまうのでアヤが出にくくなります。△7三同飛くらいでどうでしょうか。まあ悪いことは悪いでしょうけどね。以下は九大さんが押し切って勝ち。
さて、最後にオーダーを発表。
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