というわけで、一応800回更新用の文章も作ってみました。。。
修士論文出来てもいないのに、何やってんの?とか……今日朝4時まで少し頑張ってみました。。。友達に見せるようにある程度やらなきゃいけないので。。。
-------------------------キリトリ-------------------------------
……タロのその後をあたしはよく知らない。高校を卒業し、大学の寮に住むようになってから、私はあまり家に帰ることがなくなった。厳しい門限や規則を無理矢理引っ張り出しては、特別な用事がない限り、帰省を突っぱねた。
年を重ね自分が女であるということを意識するほど、父親という存在が許せなくなった。いや、頭では私を生んだ親だということは認識している。育てられた恩を忘れたわけじゃない。ただ気づけば、子供の頃あれほど自慢だった父の行動の一つ一つさえも許せなくなっていた。
生理的に受け付けない……若い頃の鋭い感性の成した結論は、今になって笑えない事実となって昔以上に私を苦しめている。そう、父は私の親である以前に『男』だったのだ。そして、我儘なことに父は男のまま死んだ。
「ねぇ?母さん、タロはどうして死んじゃったの?」
私には、今や理解不能な二つの死の記憶がある。その二つは似ているようで、全く異質の響きを持っている。ただ、驚くべきことに共鳴するはずのない二つの死は、穏やかな顔をもってして締めくくられていた。
「どうしたの?急に?」
葬儀場に向かう段にとつと発せられた言葉に、母は驚きを隠せなかったようだ。
「さっき、駄菓子屋の上條さんち通ったじゃない?そしたら、不意に思い出してね。あんなに家が大好きだったタロが……」
「……家を離れたのか、って?」
母の静かな言葉には、したたかな怒りが見え隠れしていた。ハンカチをもって楚々としていても、しっかりと静かな感情がそこに渦巻いていた。
修士論文出来てもいないのに、何やってんの?とか……今日朝4時まで少し頑張ってみました。。。友達に見せるようにある程度やらなきゃいけないので。。。
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……タロのその後をあたしはよく知らない。高校を卒業し、大学の寮に住むようになってから、私はあまり家に帰ることがなくなった。厳しい門限や規則を無理矢理引っ張り出しては、特別な用事がない限り、帰省を突っぱねた。
年を重ね自分が女であるということを意識するほど、父親という存在が許せなくなった。いや、頭では私を生んだ親だということは認識している。育てられた恩を忘れたわけじゃない。ただ気づけば、子供の頃あれほど自慢だった父の行動の一つ一つさえも許せなくなっていた。
生理的に受け付けない……若い頃の鋭い感性の成した結論は、今になって笑えない事実となって昔以上に私を苦しめている。そう、父は私の親である以前に『男』だったのだ。そして、我儘なことに父は男のまま死んだ。
「ねぇ?母さん、タロはどうして死んじゃったの?」
私には、今や理解不能な二つの死の記憶がある。その二つは似ているようで、全く異質の響きを持っている。ただ、驚くべきことに共鳴するはずのない二つの死は、穏やかな顔をもってして締めくくられていた。
「どうしたの?急に?」
葬儀場に向かう段にとつと発せられた言葉に、母は驚きを隠せなかったようだ。
「さっき、駄菓子屋の上條さんち通ったじゃない?そしたら、不意に思い出してね。あんなに家が大好きだったタロが……」
「……家を離れたのか、って?」
母の静かな言葉には、したたかな怒りが見え隠れしていた。ハンカチをもって楚々としていても、しっかりと静かな感情がそこに渦巻いていた。