Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

レトロな音楽を古い欧州製真空管ラジオで流す傍流カフェ亭主の
音楽、自然、文学、美術、写真等についての独り言。。。

出戻りアルテックスピーカー 嬉しい9月

2016-09-22 12:28:14 | ラジオ亭便り

四谷時代に交流のあった千葉に住むAさんとは年に数回程度の音信を重ねている。「音の隠れ家」時代に彼に売った中型スピーカーがある。アメリカ、アルテックランシング社の403Aという20センチのフルレンジスピーカーである。米松のベニヤ材で自作したもので塗料は楽焼の分派の金沢にある「大樋焼」のような飴色の着色を施したものだ。稚拙な素人の日曜大工めいた品物だが、ここ数年このスピーカーの再生音を思い出す機会がちょくちょくあった。

最近、立派なオーディオルームを作られたAさんは、数組のオーディオ黄金時代に該当する名品を鳴らしている。アルテック社のA-7、JBL社のC-36バロン、ソブリン、ジェンセン社のフィールド型スピーカー➕ウエスタンエレクトリック社の朝顔型モノラルホーンという垂涎物ばかりである。

 

こういう顔触れの中では我が自作スピーカーなど、本格小説に混じる心境小説みたいなものでこれはオーディオ王道における脇役通行人の類になると推測が閃いた。そこでAさんにタイミングを計らい買い戻しを申し出た。売却時の半額というこちらの希望をAさんは好意的に受けてくれた。蔵前橋通り、市川、松戸、横浜を往還した苦労は報われた。

雨季の9月後半で中区の山手トンネルに近い「横濱ラジオ亭」の一軒家カフェの改装も足踏みしているが、このプアなスピーカーが小気味のよい中音域で1950年代半ばという私が最も好んでいるベツレヘム、コンテンポラリー、コロムビア、等のジャズソースを色濃く鳴らす主役になることを祈って魂を吹き込んでいる最中である。写真の後半はAさんの趣味溢れるシステム、キャピトルのディック・ヘイムズがウエスタンホーンで流れ出す音の風景が白眉だった。

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山元町から麦田町へ引越し

2016-09-04 12:15:12 | ラジオ亭便り

古い店舗にはいろいろな因縁が巡って来て急遽、近場の一軒家に店を引っ越すことになった。今までのラジオ亭からは徒歩で10分程度の近場である。今度は坂に喘ぐこともなくなった。平地の大通りの角地に位置する。横浜には元町商店街という服飾系老舗の集まる賑わい場所があるのだが、ここへはJR石川町駅の南口が至近だ。商店街への入口までは東に進んで数分。ここで交叉する大通りを左に向かうと中華街や横浜スタジアムへ数分で辿り着く。これを右に向かうと本牧や磯子方面に至るという横浜を南北に横ぎる幹線道路である。

 

                                                                                               

                                                                                                                  

右手の前方に目をやるとトンネルが見える。これが通称「山手隧道」だ。本牧方面と石川町、関内を繋ぐ生活必須のトンネルで頭上は「港の見える丘公園」や女学校が散在する通称「山手本通り」に位置している。このトンネル長は300メートルくらいか?このトンネルを抜けて最初の信号に出くわす。そこの右に時間貸し駐車場があって隣の小さな二階家が「横濱ラジオ亭」の新天地である。石川町駅からの徒歩所要時間は6分くらいだろう。普通の昭和調一軒家を換骨奪胎する。そんなテーマが上手くいくのかどうかわからないが、鋭意内装を進める9月に入っている。

山元町で意気投合した常連風お客さんがほぼ10人、数回やってきて離れてしまったお客さんは30人くらいだろうか。公営住宅専用庭で育てた花を愛でながら、隠棲仕事と採算の塩梅を思案している初秋の昼下がりである。

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便利と不便の狭間 プジョーのモペットで走る

2016-08-18 22:31:12 | ラジオ亭便り

ラジオ亭は横浜の中心部に近いところにあるのだが、どこを辿っても坂道を登らないと辿り着けないという不便なロケーションにある。そこで足代わりの用を足せるスクーターを物色していたが相変わらずの資金不足が恒常化していて優先順位の片隅に追いやられていた。バイクマガジンのカタログを指を咥えて眺める一年が虚しく経過する頃、ようやくよい話が巡ってきた。

、横浜のSさんの親族が不必要になって放置していた原付モペットを手放すことに遭遇したのだ。フランス製プジョー社が作ったVouge SXという原付と自転車を兼備した異形モペットで普通の街中では滅多に見かけることもない珍種である。これを格安で譲ってもらうことになった。ところが街の中にあるバイクショップでは整備を請け負ってくれる業者がいない。やっと見つけた杉田にあるこの手の輸入珍種を扱う店に放置期間に劣化した箇所を総点検してもらう事になった。

やっと整備が終えたこの珍種原付を電車に乗って受け取りに行き、帰りは国道16号を自走してラジオ亭まで運ぶという8月15日になった。これでもバイク歴は長い方だが乗った体感感触が実にユニークだ。スタートの為のイグニッションキーがない。これはセルモーターなんて便利機能はないのは理解できるけど、キックペダルも付いていない?どうするのと思ったらグリップの左右に付属しているチョークと圧調整のレバーをオンにして自転車みたいなペダルを漕いで回転させるのだ。乾いたエクゾーストノイズを発してこの珍種は3馬力強のプアーなスペックながら健気に走る。一番不安だった横浜、根岸の不動坂を上りきれるのか?という懸念もクリアーした。坂の途中で一息入れてしまうとトルク不足が露呈してしまうが40キロペースを維持できるのでようやく安心する。

ガソリン補給時の専用オイルを別添必携するだの、車輪をロックする為の金属棒を抜き変えたり、ずいぶんとプリミティブなところが多いバイクだが、全てにスムージーな日本型原付とは異質なことに気がついた。日本車の便利性はバイク世界でも極限まで発達している。それから比べたらいかにも古い機能だねと思わせるモペットだが、これはこれで人間の備える五感に近いところに技術的体現を施しているようだから古さを感じない。入手したこのモペットで元町商店街の北側に位置する掘割川沿いの路地を走って、スーパーユニオン辺りに食材を仕入れに行く日も近い事だろう。

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大和古民具・骨董市みんなの戦利

2016-07-17 13:43:14 | ラジオ亭便り

梅雨空の大和・古民具骨董市へ連れ立つ。横濱ラジオ亭の知己が総勢6名揃う。炎天下の露天市はどうしても忌避したくなってしまうが、今回は皆さんのノリがいい。幸いにも前日が梅雨も末期になってきたことを教えるようなスコールに襲われたが、16日の土曜日は曇天でおまけに涼しい日和になった。駅前の西側のエリアをスタートして途中の昼食を挟み1時までの3時間探索となる。写真は廉価で且つ良品でもある皆さんによる戦利品だ。山元町の店に戻ってからの品評会風雑談が盛り上がったことは云うまでもない。

 写真1  佐々木さんがゲットされた首のない黒釉壷、かなり大型で胴体の丸みにモダンなユーモアがただよってくる。枝物がーさぞかし映えることでしょう。手前はNさんが見つけた飴色の鶴首型の瓶子。掛け流しのアクセントが思い切りのよい正統なフォルム、捨値の価格に誰しも吃驚仰天していた。

写真2   信楽焼の現代作家もの。向付けと湯呑み茶碗。 Nさんと佐々木さんの普段使い品に採用。たっぷりの自然釉が魅力、湯呑みなどは高台は平たく茶陶の香りがする作品だ。

写真3   梅雨明けから販売予定のカキ氷に使ってみたいおおぶりで肉厚なガラスのカップである。ちょっと前に中部地方で見つけたノリタケの深緑大型グラスにプラスするカップだ。氷小豆、コンデスミルクなどがやはり映える色調が魅力。

 

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巣立ちの前

2016-07-11 21:53:08 | ラジオ亭便り

駅前の交番には庇があってそこには監視カメラがセットしてある。この監視カメラが渡り燕の棲み家になっている。一週間まえにはその狭小な棲み家から地上に転落した燕の雛がいた。どうも末っ子らしい。上手く巣に戻されて押し合いへし合いしていたが、今日はどんな様子だろうか?と覗いてみる。みんな元気だ。いかにも雛という顔付きは一週間で激変!少年の顔付きになっている。梅雨が明ける頃には南方への旅が始まるのだろう。

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