「空前の感動超大作」という謳い文句は、ちと大袈裟でした。
間延びした展開で、いささか興ざめしました。
もう少しはしょって、2時間に収めた方が良かったかな。
原寸大に復元された産業奨励館(原爆ドーム)をはじめ、
セットは大変良く出来ていました。
でも、加藤あいはミスマッチでした。
クライマックスでB29が広島に侵入するシーンの合成映像が、
現在の広島市だったのには、がっかりしました。
テレビドラマにリアリティを求めるのは酷かも知れませんが、
他は頑張っていただけに、最後でつまづいたのは残念です。
最初に話を聞こうとしなかった生徒たち(修学旅行生?)が
最後には涙を流しながら聞き入っていたのは、予定調和で
嫌でした。(ドラマだから仕方ないけど)
忘れてはいけない、伝えるべきことだけど、そう簡単には
伝わらない。それが60年という時の流れでしょう。
今回のプロジェクトが何を意図していたのかわかりませんが
今訴えるべきこと、訴え方をもっと考える必要があったと
思います。
間延びした展開で、いささか興ざめしました。
もう少しはしょって、2時間に収めた方が良かったかな。
原寸大に復元された産業奨励館(原爆ドーム)をはじめ、
セットは大変良く出来ていました。
でも、加藤あいはミスマッチでした。
クライマックスでB29が広島に侵入するシーンの合成映像が、
現在の広島市だったのには、がっかりしました。
テレビドラマにリアリティを求めるのは酷かも知れませんが、
他は頑張っていただけに、最後でつまづいたのは残念です。
最初に話を聞こうとしなかった生徒たち(修学旅行生?)が
最後には涙を流しながら聞き入っていたのは、予定調和で
嫌でした。(ドラマだから仕方ないけど)
忘れてはいけない、伝えるべきことだけど、そう簡単には
伝わらない。それが60年という時の流れでしょう。
今回のプロジェクトが何を意図していたのかわかりませんが
今訴えるべきこと、訴え方をもっと考える必要があったと
思います。
みなさん、手厳しいなあ^^。って私も見ながら何度かブツブツ言ってましたけど^^ゞ。
でも最後(原爆が落とされる直前の三姉妹の様子など)は泣いてしまいました。
私も見ました。
当時の家族法をはじめ全く時代考証がでたらめでした。
次女の婚姻許可などの状況から松たか子演じる長女が女性戸主(旧民法736条)と考えられますが、かかる場合、長女は、婿を迎え婿が戸主になるのが一般的です。
となると、長女の婚約者(?)の立場というのも非常に微妙なもの(親族などの同意を必要であり、女性戸主一人の意見で婚姻が決定できるわけではない。)になります。
また、当時の言論統制から次女及び三女の行動も非常に不可解に映りました。
さらにいえば、三女の友人として半島出身者が登場しますが、あの時期には、半島出身者の間で日本の敗戦が確実だとの情報が広く流れています。そうした逸話なしに三女の友人を半島出身者とした点も安易な設定に思いました。
研修医が一般の徴収を受けるなどほかにもおかしな点がありました。首をかしげながらリアリティーに欠けるドラマだと思いながら見ていたら、いつの間にか終わっていました。そんなわけで感動より疑問が多く残るドラマでした。
すっかりごぶさたして、すみません。
最近、やたらと展開が早かったり、次々事件が起こるドラマが多い中で、
こういうゆったりした話は悪くないとは思います(劇場版の『いま、会いに
ゆきます』にはまってるくらいですから)が、視聴者を退屈させては
意味がないので、ちょっと辛口になりました。
物語的には、黒木和雄監督の映画『TOMORROW 明日』(原作は井上光晴)の
二番煎じだったのも頂けなかったです。
昨日が始業式、という学校もあったようですが、せっかくこの時期に放送する
のなら、家族みんなで見れるようにもう少し早い時間帯に流すくらいの
チャレンジもしてほしかったですね。
6日の特番といい、TBSの努力は認めますけど。
法律的なことは私はあまり詳しくありませんが、確かにチェックが甘いですね。
本文で書いた合成映像は、戦後の埋立地がはっきり映っていました。
一方で、電車通りを挟んで産業奨励館の向かいにあったはずの西練兵場と
護国神社が映っていませんでした。
長女の婚約者が乗った列車も、広島到着45分前なら相当距離があるはずです。
しかもSLですし、当時は警報が出ると止まったりしてましたから、現在の
ような定刻運転ではなかったはずなので、なおさらです。だから、乗客が
吹き飛ばされるほどの爆風というのはちょっと考えられません。
ちなみに、爆風は爆発の瞬間の高温による空気の膨張と、それが急激に
冷えての収縮によるもので、その収縮による吹き返しで巻き上がったのが
いわゆる「きのこ雲」です。だから、きのこ雲を見た後で爆風が
襲ってくるというのもありえない話です。
その他にもいろいろ気になったことがありますが、確認できてないので
今回はこれだけにしておきます。
ただ、TBSスタッフの熱意だけは私は認めます。
こういう作品が数多く作られる中で、レベルが上がっていくことを期待して。
(無理ですかね?)
劇中のいくつかの場面から、三女が被爆した工場は、稲荷町付近の架空のもので、
朝鮮人の友人と一緒に追われて逃げるシーンは八丁堀付近、つまり市の中心部に
中国人街があった設定になっています。仮にどこかに実在していたとしても、
ドラマに出てきたのはやはり架空のもののようです。
何で「涙そうそう」で原爆ものなのか今でも疑問なんですが、
「泣けるドラマ」であれば何でもいい、というノリだったとしたら、
ちょっと残念ですね。「サトウキビ畑」の後だから(あれも問題ありの
ドラマでしたが)多少期待していただけに。
セカチューの大ヒットから、TBSは道を誤ったのかな?
戦後の埋め立て地とはどこのことですか?意外と戦時中に埋め立ては進んでいます。例えば現在の三菱重工箇所や観音マリーナ箇所など。
それから産業奨励館の正面にあった西練兵場のことですが、相生橋前の電車通りを挟んだ景色としては商工会議所が写ると思います。ちなみにあの商工会議所は原爆でも倒壊せず、しばらく使用されていました。
三女の通っていた工場については疑問が多いです。私も色々な分析の結果あれは稲荷町の設定でないかと思いました。その理由は
①工場から走って出た通りが市街地であったこと。
②そしてそこで飛び乗った電車が「広島駅-己斐」に なっていたこと。
③電車でしばらく逃走した後に八丁堀のデパート街に 出たこと。福屋らしき建物があり。
④電車から降りて、しばらく走った箇所に紙屋町交差 点が見えたこと。建物、電車交差点確認。
⑤三女の怪我の容態。全身黒焦げの大火傷、目が潰れ
たということは爆心地から2km以内(熱線到達範 囲内)だと考えられます。なお、稲荷町の距離でも 室内でこの被害は考えられないのですが・・・。
あの三女達がいた工場は廃墟だったので、ガラスで 失明し、建物倒壊によって火傷したのではないかと 思います。その後に誰かに助けてもらったのでしょ う。それから朝鮮人の友人は語り部が知っているス トーリーからすると生存していた可能性が高いで す。稲荷町くらいなら生存者は意外と多いと思いま すので、考えられなくはありません。その他の同級 生もけっこう生存していると思われます。
以上のことから工場は稲荷町あたりにあったと推測されます。
しかしこのドラマには問題点は多いです。その最も大きな問題点は日本兵の描写が酷すぎるということです。これについてはTBSのBBSで何人かが指摘していました。その問題点とは
①当時の広島市は軍都であり、治安が良かった。にも かかわらず一将校が街の中で傍若無人に振舞うこと はまず不可能。罪のない学生相手にあのような振る 舞いをしていれば即座に憲兵隊に連行されてしまい ます。
②朝鮮人差別の描写が大げさすぎること。どこの国でも戦時中は他国民には冷たいという状況があるでしょう。しかし朝鮮人という理由だけで将校たる者が女学生を殴るでしょうか?まずあり得ないと思います。ましてあの軍人は広島市民のようでした。これもなかなか無理ある描写でしょう。ちなみに当時の日本では皇
民化政策によって警察官、政治家などに朝鮮人の人はたくさんいました。軍人にもです。そのため今よりも朝鮮人は優遇されていた面もあります。今は警察官や国家公務員については国籍条項により在日朝鮮人は就職できません。国会議員もです。それから余談ですが当時二葉の里に設置されていた大本営直轄の第二総軍司令部(司令官:畑俊六元帥)には教育参謀に朝鮮人の宮様である李閣下がおられたことは有名です。李閣下は爆心地付近で被爆され、その日のうちに亡くなられたそうですが、その遺体は丁重に扱われたといいます。
今回のドラマではTBSの左翼的思想が日本軍=悪と決め付け、それを視聴者に植えつけようとした意図が伺えると思います。
9:00到着の列車ということですが、当時は空襲などで列車のダイヤが乱れるため正確な時刻の把握は分からなかったでしょう。そこで彼は概ねの推測時刻で語ったのではないでしょうか?そして予定より早く着き、広島市に近づいていたのかもしれません。でないとあの爆風は考えられません。あの爆風は列車に被害を及ぼすほどのものではないようでしたが、窓ガラスが割れた上に乗客が吹き飛ばされています。しかし熱線は届いていませんでした。以上のことからあの列車は爆心地から2km以上なのは確実です。私はあの列車のいた場所は高須、草津付近ではないかと思います。景色から考えてもそれが妥当だと思いました。
>意外と戦時中に埋め立ては進んでいます。例えば現在の三菱重工箇所や観音マリーナ箇所など。
そうなんですね。手元には昭和13年の地図しかなかったので、チェックが甘かったです。
ただ、出島地区と商工センター近辺は間違いなく戦後の埋立地です。
>相生橋前の電車通りを挟んだ景色としては商工会議所が写ると思います。
ご指摘感謝します。実は先のコメントを書いた後で気づいたのですが、訂正し忘れておりました。
カメラアングルにもよるのでしょうが、「映らなかった」のではなく「写さなかった」あるいは最初から作っていなかったのではないかと勘繰って、つい書いてしまいました。
これに限らず、軍都としての姿や戦時体制の描写が欠けてて、単なる「泣ける話」で終わってるのが本当に残念です。
工場に関する詳しい考察もありがとうございます。
>ガラスで失明し、建物倒壊によって火傷・・・
そう考えるのが自然ですね。
日本兵の描写も、ステレオタイプでリアリティに欠ける点、また一個人の「暴走」というありえない設定には私も疑問を感じています。ただ、
>TBSの左翼的思想が日本軍=悪と決め付け、それを視聴者に植えつけようとした意図が伺える
という表現は、左翼的思想=悪と決め付け、それを読者に植えつけようとする右翼的思想が見え隠れして、ちょっと嫌ですね。
朝鮮人差別も、三女を善人に仕立てるために取って付けたような感じが鼻につきました。
とはいえ、ありえないと言い切っていいものかどうか・・・。
例えば「父が特高に連行されて戻ってこない」という発言から、娘は何も知らないけれど実は父親は共産主義者で、そのために彼女も以前からマークされていた、というような推測も有りかと。
>李閣下は爆心地付近で被爆され、その日のうちに亡くなられたそうですが、その遺体は丁重に扱われたといいます。
でも一般の朝鮮人・中国人の死体はいつまでも放置され、カラスの餌になっていたという証言もあります。
何を信じ受け入れるかで、立場が分かれますね。