9月10日に面白いニュースがあった。格安通販PCでおなじみのマウスコンピューターが、LuvPad AD100を9月下旬発売と発表したからだ。7インチAndroidタブレット ハロッズのA7が34,800円で家電量販店から販売され、実際にこのAndroidタブレットA7を触り、この製品は失敗するだろうと私は予測している。この製品ではユーザーを余りにも馬鹿にしていそうな気がしたからだが・・・。
しかし、このマウスコンピュータのLuvPadは、完全にiPadの競合となりうる仕様だ。まだ全て明確ではないが、どうも一つの基準となりそうだ。しかもマウス、Android 2.2搭載のタブレット「LuvPad」でモバイルデバイスに参入のニュースに、「LuvPad AD100」は、今後さらに広がると予想されるタブレット環境を、最新のスペックでいち早く体感することをコンセプトに開発された。OSはAndroid 2.2を採用し、超低消費電力のウェブプロセッサNVIDIA Tegra 250を搭載して圧倒的な高速性を実現している。と掲載されている。つまりマウスコンピューターがこの製品の位置づけを良く認識して投入している。
つまり、LuvPadのブランド力では、アップルのiPadとまともな競合とはならない。しかもすぐiPadの競合となる製品が東芝やSONY他多くの企業から今年の年末に登場するし、多くの海外メーカーも同様に日本市場に投入され、すぐ価格競争となろう。そうなる僅かな期間に、最新のOSとハードで、iPadが欲しいが躊躇しているユーザーやAndroid先進ユーザーを取り込もうと言う戦略だ。この為にAndroid2.2で、10.1インチ静電式マルチタッチ搭載で、iPadより約1万円安い価格で、出したと言う事だろう。瞬間的にこのタブレットは7インチと思ったが、10.0インチだった。これも上記に掲載した裏付けを物語っている。そう中華AndroidタブレットではなくこれこそiPadを完全に意識したタブレットだ。このマウスコンピューターと同じ様な戦略を考えてもよさそうな所が他にもあってしかるべきなのだが・・・。
つまり
中華Androidタブレット 第一世代 | 約1万円 感圧式タッチパネル7インチ | EKENをはじめとして、おもちゃとしては十分使えるが、製品ではない。レスポンスも品質も大変悪く自己責任となる。WiFiも法的には使えない。 |
中華Androidタブレット 第2世代 | 約2万円 感圧式タッチパネル7インチ | 使い勝手は悪いが、実用上かなりまともに使える。つまりタッチパネルの使い勝手と品質の問題となろう。Wifiの日本での法的問題も含めて。もちろんマニュアルなどにも期待できない。 |
主なAndroidタブレットの主要モデル | 約4万円 静電式マルチタッチ7インチ | OS:Android2.1~ cpu:NVIDIA® Tegra™やA8クラス 静電式のマルチタップサポートで主な予定では7インチが大半。ほぼレスポンスはiPadと同じと推定。 |
iPadWiFiの16GBモデル | 4.88万円 静電式マルチタッチ9.7インチ | OS:独自アップルOS(unix系) cpu:A8系 静電式のマルチタップサポートのフルカラー そのレスポンスは抜群 |
上記の表の様に中華AndroidタブレットからiPadの価格ゾーンが存在するが、上記の約4万円の価格帯は今存在しないのだ。多くのメーカがここに製品を集中させようとしている。そして噂のiPad mini(7インチiPad)がどの価格帯で販売されるのか?
そう考えると、上記の表でマウスコンピュータは、瞬間的だが、4万円の商品を超短期間ぶつける戦略を取っている。
そしてもう一つの価格が空いている。そう3万円だ。ここは、既に第2世代となった中華Android端末の高級機がこのゾーンであり、品質の面では問題があるが、ほぼ使える商品レベルに限りなく近くなっている。そして、ここの価格ゾーンが、4万円で衝突したスレート端末の激烈な価格競争の結果この価格ゾーンへ落ちる事だろう。
と楽しく予測してみたが、このマウスコンピューターの製品が、実際に発売されれば、すぐにでも試したい所だが・・・。
この約4万円と言う価格が微妙に面白い。Archosや中華Androidタブレットは、2万ぐらいで、既に7インチクラスではまともな商品となっている。そうリスクはあるが、自己責任で使う事を考えたら、これを試すと言う選択肢があるからだ。もちろんこれの方が趣味としては面白いに決まっている。しかし一般的ではないのも確かだろう。
しかし、このLuvPadの登場は、まず間違いなくハロッズのA7の戦略が間違っている事を示している。しかしそれだけ、日本市場で販売する為に経費がかかると言う事なのだろう。マアーもう少し待とう。このLuvPadのスペックでまだ電池つまり充電時間と動作時間、そして使えるI/Fが明らかになっていない。
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