兵藤恵昭の日記 田舎町の歴史談義

博徒史、博徒の墓巡りに興味があります。博徒、アウトローの本を拾い読みした内容を書いています。

アベノミクスの展開と銀行経営

2013年04月14日 | 金融
日銀黒田総裁の異次元金融緩和で円安が進んでいる。新たな金融政策をスタートしただけでこんなに変化があるのか?白川前総裁はどんな気持ちだろうか?

実質は何も動いていない。ただ、ムードだけが先行している。マスコミが飛びつくのもわかるが、これからが本番である。円安と株価は外国のファンドが飛びついているだけで、本来の国内の投資家はまったく様子見の状態である。

ヘッジファンドのソロスは今回の円安で巨額な利益を得ている。しかし、日本銀行の金融政策がここまでダイナミックに動くとは予想しなかっただろう。負け惜しみで黒田総裁のガッツ根性をたたえている。

これから、本格的にヘッジファンドは動き始める。日本の経済政策ほど簡単に将来予想できる国はないからだ。

反対に国内の金融機関は国債の日銀オペに混乱している。

銀行は今、国債を売却すれば利益が出ることが分かっている。しかし、国債売却で資金を得ても、運用先がない。日本国債ほど安全に且つ確実に利回りが取れるものはないのだ。国債市場の7割も日銀が買い取りを始めたら、銀行の運用ができなくなる。ゆうちょ銀行も同様だ。

日本の銀行は産業育成とリスクテイクという本来の銀行の目的を見失っている。
もう一度、銀行経営者は本来の銀行のあり方を見直すときが来ている。
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