Mのミステリー研究所

古今東西の面白いミステリーを紹介します。
まだ読んでいないアナタにとっておきの一冊をご紹介。

「シンデレラの罠」セバスチアン・ジャブリゾのミステリ

2017-01-09 16:58:15 | ミステリ小説


                                   


最近ミステリに目覚めて古今東西の有名どころを片っ端から読んでいる・・・・・・。

もしそんな人がいたとしたら、この本は絶対に外せませんね。

クイーンや、クリスティ、カーのようには名前がポピュラーではないかも知れません。でもこの本の内容を知ればきっと驚くことでしょう。

何故なら、どこかで目にしたような内容だと感じるからです。それほど後世のミステリ界に与えた影響は大きかったと言えます。

このミステリのキーワードは記憶喪失。

そして遺産相続。火事。

火事で大火傷を負い、顔の皮膚移植をして一命を取り留めた私。一緒にいた娘は焼死した。

そして火事の真相を知る私は記憶喪失になっていた。

この私は本当にみんなが言う伯母から莫大な遺産を受け取るミなのか?死んだ娘がミで私はドではないのか?

『私は探偵で犯人で被害者で証人なのだ。』

こうして病院を退院したミは自分が果たして誰なのか、時折蘇る記憶と周りに現れる人々の話しを聞きながら、あの時あの家で何があったのか調べ始めます。

さて、単なる入れ替わりのお話ならこうまでミステリ界に残り語り継がれる訳がありません。

もっと深い仕掛けのあるミステリなのです。

タイトルの意味も最後のページで分かります。

どうです、ここまで聞けば手にしたくなるでしょう?ラストをぜひあなたの眼で確かめてください。

     


   

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