「WINDの午後日記」

無事に筋腫の手術も終わりました。これからの「人生の午後」をのんびりつづります。

一難去ってまた一難。脳動脈瘤発見。

2014-02-28 09:33:21 | 脳動脈瘤
父の葬儀が終わって数日たったある夜、

体験したことのない強い頭痛でとびおきました。

あまりの痛さに、電気もつけられず、
暗闇のなかで、手探りで頭痛薬をさがし、そうとうオタオタしたのち、
近くにあったバックから多分それっぽい薬を手探りで探し出して飲み、
(もしかしたら違う薬だったかも??)

布団をあたまからかぶって痛みにたえ……

気づいたら寝ていたようで、翌朝になっていました。
痛みがひどかった時間は多分30分ほど。

翌朝は、鈍い頭痛程度でしたが、昼ごろ起きだし気になってネットで調べてみたのです。
そしたら、
こんな記載を発見しました。


1)何時何分からというのがはっきりわかる痛み
2)体験したことのない激しい痛み
こんな頭痛がおきたらくも膜下出血の可能性があります。
なるべく早く、脳神経外科へ行きましょう!
脳動脈瘤が破裂して出血するとくも膜下出血になります。
大出血の前に、小さな出血がある場合があるので、
一旦痛みがおさまっても、必ず病院へ行きましょう。
と。


遺伝性もあるとのこと。
祖母はくも膜下出血でなくなってるし、
一旦破裂してしまったら、半数くらいが死亡するとのことで、
大丈夫だとはおもったのですが心配になり、近くの脳神経外科を探しました。


それにしても、
くも膜下出血ですか???  なんと、一難去ってまた一難…
やれやれです。 


そして思い出したのです。
バスで一本でいかれるところにある「順天堂江東高齢者医療センター」。
設備はととのっていて、脳神経外科もあり、筋腫のときに病院めぐりの際、一度いっていることから
その翌日朝一でいくことに。

予約なしで、診療開始の時間にあわせて受付へ行き
ネットで見たキーワードを念頭に、
「昨日午前2時30分から三十分程度の痛み」
「今まで体験したことのない、激しい痛み」
「祖母が、くも膜下出血で死去」

の三点を説明したら、
「予約がなくてもすぐ見ましょう。予約の患者さんの間にMRI入れましょう」と。

ありがたいことです。
筋腫のときは、いろいろとたらいまわしにされたので、
大学病院というもの自体にかなり不信感をもっていましたが、

なんという迅速な対応。

すぐさまMRIとCTの両方を撮っていただき、午前中に、先生とお話できました。

これらの画像を見る限り、破裂した脳動脈瘤はみつからず、今回の頭痛の原因ははっきりはわかりません。
ただ、MRIで2ミリほどの未破裂の脳動脈瘤が発見されたので、この影響かもしれません。

とのこと。

通常、MRIとCTでくも膜下出血の9割程度はわかるのですが、残りの一割では見落とす可能性があり
わたしの場合は、その場で未破裂の動脈瘤がみつかったこともあり、
腰から脳脊髄液を採取して血がまじっていないかの検査を念のためしたほうがよいとのこと。
これが、一番確実にわかるのだそうです。

先生は、
「今日の午後時間ありますか。御茶ノ水の順天堂本院に専門の先生が今日ちょうどきています」とおっしゃり、
その場でその先生に電話して、「48歳女性で激しい頭痛の患者さんが今きてますが、そちらに送り込んでいい?」と確認してくださり、すぐに紹介状、それから今撮ったCTとMRI画像をCDに焼いてもたせてくださいました。

筋腫のときは、命に別状のない病気のため、手術は半年待ちだとか、紹介状かいてもらうのも一週間待ちだとか、
できればほかの病院で手術して、とか、なんだかもどかしいことがいっぱいでしたが(笑)

今回の脳神経外の先生のすばやさというか、連携というか、もう、ありがたくて感謝です。

順天堂本院では、まず脳脊髄液の採取をしました。
「横になって背中をまるめておへそをみてくださ、背中に細い管を差します」
なんと、それって、筋腫の手術の前にした硬膜外麻酔と同じです!!

あの手術で一番苦手だったのは、この麻酔を入れるときかも、というくらい
私にとっては痛くて違和感のある処置だったのですが(^^;)
それと同じことをして、そのまま脊髄液がたまるまで管を入れてほぼ三十分ほど。
まあ、痛かったです。ベッドの柵を手が白くなるほどぎゅーっとにぎりしめて耐えました。
が、結局この液の中に血液が混じっておらず、現時点で脳動脈瘤の破裂はなく、
出血箇所はみつからなかったとのことでしたが、

カルテには、「くも膜下出血の可能性を否定できず」と書かれていました。

一方、新たにみつかった小さな脳動脈瘤は2ミリほど、
破裂する可能性は1%ほどということで、
定期的にMRI検査をしていくことで、それほど心配はないとのことでした。

これが破裂すると、くも膜下出血になり
野球選手の木村拓也さんや、俳優のの伊藤俊人さんなどもこれで亡くなっています。
元気な人が突然倒れるのですよね。
ごくおおまかな発生率ですが、100人に一人に脳動脈瘤があり、そのうち100
人に1人が出血。結果1万人に1~2人の死亡率という感じらしいです。

しつこいですが繰り返しますね。
これをお読みの方の中にも、症状のあるかたがいるかもしれませんから。


くも膜下出血の痛みの特徴は、
1)何時何分からというのがはっきりわかる痛み
2)体験したことのない痛み

くも膜下出血の場合、前兆としての痛みがあり、しばらくしておさまり、そ
の24時間後くらいに大出血になる場合が多いとのこと。
ですので、一旦痛みがおさまっても 上記の二つの傾向がある場合は迷わず
なるべく早く脳神経外科にいってください。



「なんとなくこの数日痛い」とか、「時間がたって段々痛くなってきた」とい
うのとはまったく違い、突然バットで殴られたような痛みという表現がよく使わ
れます。私の場合は「叫びたくなるような痛み」(笑)で、飛び起きました。
ま、私の場合は原因不明の痛みですので、関係ないかもですけどもね。

予約でいっぱいの大学病院などでも、
上の1)、2)の症状をはっきり伝えれば、先方でくも膜下出血の可能性がぴん
と来ると思います。
加えてもし身内にくも膜下で亡くなった方がいたりしたらそれもつたえれば、
混んでいても緊急で検査してくれると思います。

脳ドックなどでは、保険がきかないので金額は5万円~10万円かかりますが
痛みを訴えての検査ではCT、MRI両方やっても、せいぜい8000円程度です。

頭痛ごときで大げさに…と思うと思いますが、
私も、次回はためらわずに救急車を呼ぶように言われています。
それでなんでもなかったらOKということで。

頭痛ぐらいでは休めない、という方も多いとおもいますけども、
何か起きてからでは遅いですから。
亡くなった野球の木村拓也さんも、亡くなる前夜、「ひどい頭痛で二時間しか眠
れなかった」と周囲に言っていたそう。
そのときに、この可能性を知っているのと知らないのでは対応が違うと思います
ので。

そんなわけで卒業したとおもった順天堂に、今後も、半年ごとにかよってMRIを撮ることになりました。
ずっと継続すると、お金はかかりますけども、
そうやって事前に問題を発見して用心することで健康にすごせるならいいかな、と思うことにしました。


出血の可能性が1%ほどあると聞いて、不安になってしまう人もいるそうですが、
実際ガンになる可能性のほうがはるかに高いのですから、心配するほどのことでもないかな。

ただ、1%とはいえ、突然死の可能性もあるので(笑)
エンディングノート、買っちゃいました。

これを書くのは、案外楽しそうですよ。
ある程度書いたら、使いやすさなどまたアップしますね。
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2 コメント

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Unknown (ゆきんこ)
2014-02-28 19:00:46
私も頭痛持ちなので、覚えておきます。

脳動脈瘤となると子宮筋腫と比べものにならないくらい緊急を要すると言うことなんですね。
それと最初に受診した病院が良かったんですね。
やはり、いろんな知識がないと病院を選ぶこともできませんからね。

子宮筋腫が見つかるまでは元気印で、病院だとは無縁だと思ってましたが、手術をしてあんなに痛く辛い思いをしたら、病気に敏感になっちゃいました(^^;;

また、硬膜外麻酔のかっこうで30分?((((;゜Д゜)))))))
痛みを思いだしました(>_<)
がんばりましたね。

あまり、無理をなさらずに大事になさって下さい。
お母様のことも気になるでしょうが、ご自分の身体のほうが一番ですよ。

ブログも長文じゃなくても、元気です、とか、大丈夫ですだけでもいいですよ( ^ω^ )
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Unknown (Wind)
2014-03-03 11:41:44
硬膜外麻酔、あれって、なんかイヤですよね(笑)
あの麻酔のせいで術後の痛みが抑えられているのは重々承知なんですが、背中で見えないから余計に「わわっ」という感じになりますよね。

私もゆきんこさんと同じで、病院には全然縁のない生活してきましたが(というかむしろ病院嫌いというか)、筋腫の件以来、急に病に敏感になりました。
今でも病院嫌いですけども(笑)
健康のありがたみはひしひしと感じます。



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