お墓と供養の新時代

北海道札幌において、お墓納骨堂を中心とした終活全般について綴っております。

石狩市内の散骨について、石狩市議会で取り上げられました。

2009年10月06日 | 自然葬
石狩市議会
平成21年第2回定例会2日目(6月23日)

質問者:市民ネットワーク北海道 伊関史子
回答者:石狩市長 田岡克介
(石狩市議会会議録より該当部分を抜粋)

質問
札幌近郊における散骨について伺います。
5月、市民ネットワーク北海道に、「石狩市内で散骨を実施している業者があるが知っているか、また、行政や市民への説明はしているか」といった声が寄せられました。早速、事業者名でホームページを開いて見たところ、「札幌近郊の大自然の山々に囲まれた小川の流れる森への散骨、お客様の御希望に添えるようプランをアレンジいたします。御希望などございましたら、お気軽に相談ください」と、散骨希望者を募集しています。
事業所所在地は、石狩市花川東、代表者名も掲載されています。事業内容として、「海洋散骨を行っており、樹木散骨は、当社所有地7,000坪の森で行っています」といった内容が掲載しています。
事業者に対して、「樹木葬とはいえ、墓地であるからには許可が必要なはずですが」と問い合わせると、樹木葬として樹木を墓標にする場合は、遺骨を埋葬するための墓地埋葬等に関する法律が適用され、墓地としての許可が必要になりますが、「当社の樹木葬は遺骨を埋葬しないで散骨し、自然にお返しするので墓地許可は要らない」と答えたと聞いています。
しかし、場所を特定し、事業として散骨する場合も同様と考えられるので問題です。ホームページで希望者を募っていることから、石狩市として、この事業者に対する認識について伺います。
また、散骨については、石狩市内にある個人が所有する7,000坪の土地への散骨が実施されていると考えられます。ホームページ上では、海洋散骨も行っていると掲載されていますが、事実は把握されているのかもあわせて伺います。
散骨については、さまざまな考え方があると思います。生前から散骨を望む場合もあれば、遺族が個人とかかわりの深い地域や思い出の場所に、散骨を希望することもあります。今回のように場所が固定され、事業者が運用していることを考えると、墓地としての位置づけが成り立つのではないかも考えることから、少なくとも石狩市に対して事業者の届や説明が行われるべきですし、市民に対しても理解を求める説明が必要です。市としては、事業者に説明を求めるべきですが、お考えを伺います。
「市民ネットワーク北海道へ事業者の実態、行政は知っているのか、市民への説明は」の問い合わせが来ていますので、石狩市にも市内外から問い合わせがあると考えますが、状況と対応について伺います。
北海道空知郡長沼町では、札幌にあるNPO法人が法人の所有する私有地に、樹木葬として散骨を進める計画がありました。散骨による風評被害等が懸念されることから、町民による反対運動などにより、散骨を規制する条例を制定しています。事業者が、石狩市内に所有する山林を特定することはできずにいますが、近隣に施設や畑などがないのか、また、海洋葬が実施されることでの影響も考えられることから、石狩の市民意見を把握し、規制すべきですが、お考えを伺います。


回答
札幌近郊での散骨についてでありますが、近年、核家族化や少子化に伴い、形式や慣習にとらわれることなく、海洋葬・樹木葬等が行われるなど、葬送も多様化している状況にあります。市内においても、これをなりわいとしているしょうか、インターネット上で散骨を希望する方の募集をしていることは、市としても承知をいたしております。
しかし、散骨場所などにつきましては、事業者の具体的な所在地が不明なことから、その実態は把握できておりません。海洋散骨の実態などにつきましても同様であります。事業者からの市に対する届け出、説明につきましては、散骨が墓地埋葬等に関する法律上、届け出等の義務がないこともあって、事業に関する説明を受けた経緯はございません。
これまで散骨を希望された方や事業者から、数件の問い合わせがあったことは事実でございます。墓地埋葬等に関する法律による規制の対象にはならないものの、現実、近隣住民からの苦情や農・漁業への風評被害などの問題が発生する可能性もありますので、このことについては、市としても慎重な対応をとっていかなければならないと認識しております。
また、散骨の規制などにつきましては、まず、その実態把握を努める中で、調査・検討することになろうかと存じます。

ちなみに、その散骨業者は、http://www.tonature.net/index.htmlです。

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