街の変貌。

　昨日デパートへ行って色々買い込んできた、といっても質素なお買い物。
　街は物凄い賑わい、高価なマグロのトロや蛸・海老・蟹の類がどんどん売れている。思わず買っている人の顔を見てしまう、（みんな裕福なんだなぁ）ちょっと淋しい。
　などと思っているうちにもつられてそれなりに購入、上階の本屋になどとてもいけないほどの荷物になって帰宅。
　本屋といえば衣笠の早野書房のおじさんが今月に入って亡くなったらしい。衣笠に行けば必ず立ち寄るあの本屋も二月で店を閉めるという。二階には早野ギャラリーがあって催しがあれば階段を上っていったのにそれももう何年も前に閉めている。
　もう三十年からのお付き合い、ずっと年上だと思っていたけど享年６７歳、そんなに年は離れていなかったらしい。
　乾物の木場商店も閉店してからずい分になる。
　年の暮れなど、衣笠商店街は大混雑で通り抜けるのさえ大変だったのにだんだん淋しくなり、あちこち老齢化して閑散とした風が吹きぬけている。
　市内中央の通路化していた商店街に廉価店が参入、デパ地下の鮮魚などももそれなりのサービスをして、久しぶりの中央街の活気には驚いてしまった。
　風は自然の法則に従って巡回しているのだろうか。