まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

フィーバーオールセブンII(SANKYO、デジパチ)

2013-09-05 18:37:38 | 現金機デジパチ

1993年(平成5年)にSANKYOから登場した新要件デジパチ「フィーバーオールセブンII」

 三共お得意の「ドラム」を採用した確変デジパチ(現金機)。出玉は少ないが元の確率が甘く、単発と確変がポンポンと絡んで、箱を重ねる展開も望めた。地元近くのS駅「Z」店(無制限)、歌舞伎町「宇宙センター」(無制限)、渋谷「タイガー」(LN制)、向ヶ丘遊園「プラザ」(確変終了後に交換)等、多くのホールに導入されていた。



★賞球…7&15
★大当り確率…1/160
★ドラム機(有効ライン=上・下・センター・クロスの計5ライン)
★最高継続ラウンド数…12R
★平均出玉…約1800個
★大当り図柄…赤7、青7、緑7、黄7、ピンク7、UFO、宇宙人、シャトル、土星(全9種類、36通り)
★上下段の「Wライン揃い」(9通り)で当った場合、次回までの確変に突入(確変ループあり)
★確変突入率&継続率=1/4(=9/36)
★確変時は、小デジタル確率が1/10から10/10(必ず当たる)にアップ
★確変時は、電チュー開放時間が2秒から5.8秒(or3カウント)に延長。同時に、小デジ変動時間も大幅に短縮。止打ちは有効だが、左肩のスルーがキツいと出玉減に繋がる。

★デジタル停止順は、左⇒中⇒右。リーチ時は、(A)中デジが普通に停止してリーチになる場合と、(B)一旦停止後に再始動してリーチになるパターンがあった。 


(緑7と土星の上下段Wライン揃い(確変)…配列上、ダブルリーチからの大当りは、必ず上下ライン共に図柄が揃う。)

 


(同じく確変となる「ピンク7&黄7」のW揃い。星マークが付いた黄7のデザインは、色こそ違うが「F・レジェンドIII」の7を彷彿とさせた。)

 


宇宙人(タコ)の右下がり揃い(シングルライン)。往年の「タコフィーバー」を意識したものか。この形は「単発」だが、単発で当ると数珠つなぎで連チャンし易かった気もする。ただ、詳細な解析資料が手元にないので、真偽は不明(情報求む)。

 


コチラは大同の兄弟機「フィーバーオールセブンDI」(1993年)。大当り確率は1/212で、出玉は2300個(16ラウンド機)。ノーマルデジパチとして出回ったが、実は「数珠連チャン機」だったとの情報アリ(こちらも資料なく、真偽不明…)。当時、東急線・自由が丘駅近くの「ジャンボ」(閉店)などに設置。


大当り図柄は、6種類(赤・桃・黄・緑・水色・橙)の「7」絵柄(土星やシャトルなどの絵柄はない)。ただ、電チューなどの機能はなく、Wラインで揃っても特典はない。


 (「フィーバーオールセブンII」台湾Ver)


当時「爆裂パチンコ」が一大ブームとなった台湾では、「フィーバーオールセブンII」をベースにした現地オリジナル機種が登場。なお、三共の現地法人の名称は「三今」(「当時、反共を是とする台湾では、「共」の文字がご法度とされた、との事)。

「炙熱西遊記」(フィーバー西遊記)

★賞球…7&15
★大当り確率…1/490
★ベースは「フィーバーオールセブンII」(BGMも同じ)。但し、メラ(セル板)は、新要件ハネモノ「悟空II」を採用。
★16ラウンド機
★出玉…約2400個
★大当り図柄…「孫・悟・空」「猪・八・戒」「沙・悟・浄」「唐・三・蔵」「牛・魔・王」「羅・刹・女」「紅・孩・児」「如・来・佛」、「孫悟空の顔揃い(絵柄)」の計9種類。
⇒いかにも台湾らしく、「西遊記」のキャラに因んだ「漢字」を採用。
★爆裂連チャン機能を搭載
・ドラムが大当り図柄で停止すると、ドラム上部のLN用7セグ(二桁)が変動を開始。7セグは、左⇒右の順に停止。7セグの数字を「合計」した数が、トータルの連チャン回数となる。
(ex)7セグに「55」が出れば、「5+5」で10連チャン確定。7セグは1~6で変動する為、最低でも2連チャン、最大で12連チャンが期待できる。
・ドラム配列はFオールセブンIIと共通で、上下ラインでのW揃いもアリ。W揃いの場合、左側の7セグに必ず「6」が出る為、最低でも「7連チャン」が保障される。本家以上に、上下Wライン揃いは「激アツ」となっていた。
・連チャン時は、大当り終了後の保留玉1個目で、必ず次の当りが来る。

⇒今考えれば、かなり「香ばしい」出来栄えだった事が判る。日本のホールに設置しても、十分に流行ったのではなかろうか。まぁ、当時規制が無かった台湾ならではの、「激アツスペック」といえよう。


台湾のパチンコ店「牛伯伯」にて(1994年)。「フィーバー西遊記」でMAX12連チャンを引き当てると、頭上に「000」と「222」の連チャン札が刺さった(「000」は10連チャン、「222」は2連チャンを意味)。なお、玉の打ち出しペースは日本の1.5倍も速く(1分間に150発まで)、また、この店では3台までの「掛け持ち遊技」も可能であった。まさに、大勝ちか大負けの「丁半博打」こそ、当時の台湾パチンコの特徴といえた。