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グリース(平和、旧要件デジパチ)

2013-06-21 23:38:08 | 現金機デジパチ

1990年(平成2年)に平和から登場した旧要件デジパチ「グリース」

★賞球…7&13
★大当り確率…1/256
★デジタル停止順…左⇒中⇒右
★大当り図柄…0~9、A、F、H、J、L、Pの各三つ揃い(16種類)
★最高10ラウンド継続、10カウント(旧要件機)
★アタッカー開放時間…約25秒
★出玉…1800~4500個(おまけチャッカーの釘調整次第)
★保留玉1個目での連チャン性アリ(連チャン率…1/16)
★大当り中のBGM・・・シューベルト「軍隊行進曲」


 

かの人気機種「舞羅望極II」と同時期に登場した、平和の連チャンデジパチ。ただ、保連率20%の極IIと比べるとダブルの頻度は少なく、連チャンは弱性の部類に入る。

にも拘らず、私は本機の「面構え」やゲーム性に魅せられて、「極II」以上にグリースを追いかけた時期がある。向ヶ丘遊園駅・南口の小店「ぱちんこ遊園」(中和ビル2F)に、バラエティコーナーの如く2台ポツリと並んだグリース。それから、信濃町で夜9時までバイトした帰り、新宿駅東口「メトロ」に立ち寄って、グリースと閉店までの短時間勝負を堪能した事も懐かしい。

「面構え」が好きと書いたが、ご覧のように本機は7セグデジタルを採用している。ただ、普通の7セグとは違い、かなり蛍光チックで妖艶な雰囲気が漂っていた。場末のバーの入口に掛かった「蛍光管ネオン」なんかを想起させて、妙にそそられるものがあった。また、赤と黄色の派手で独特な盤面デザインにも、どことなく「アート」が感じられた。

 

出玉的には、自分の通っていた店では大抵2600~2900程度の出玉だったが、釘調整次第では4000発オーバーも可能な構造だった。当時の平和・大量獲得機というと、5000発越えも可能な「イリュージョン」が有名だが、両者は釘配列が異なり、アタッカー開放時間もイリュージョン(30秒)より5秒も短いので、出玉性能の面では劣る。

平和・グリースの内部的な特徴を見ると、同社のブラボーエクシードやブラボー極IIと同じく、「2段階判定方式」を採用。大当り判定カウンターはA・B・Cの3種類で、移行範囲はカウンターAが0~6の計7コマ、カウンターBとCが共に0~15の計16コマである。

一次判定は、カウンターAとCが同値を取ると「合格」となり、この場合は必ずリーチが掛かる。そう、この機種はB・エクシード同様に「リーチがアツかった」のだ。一次判定を通過する確率は、1/7×1/16×7=1/16となる。

一次判定をクリアすると、大当りorハズレを決める二次判定に移る。ここで、計16コマのカウンターBが「0」を取った場合に、見事大当りとなる。よって、二次判定の当選率も1/16で、本機の大当り確率は1/16×1/16=1/256となる訳だ。確率は低いが、その分デジタルの回りが良い台も転がっていた(参考:ブラボー極IIの大当り確率=1/242.5)。

ブラボー極IIの場合、大当り絵柄が3種類と少なく、リーチ発生率も1/27と極端に低い。一方、グリースのリーチ確率はは1/16で、しかもリーチは「一次判定クリア」を意味するので、リーチのたびにアツくなれた。

通常時に「期待感をより多く味わえる」事が、極IIよりもグリースに惹かれた理由かもしれない。ただ、リーチが掛かりにくいブラボー極IIにも、連続回転時の「左・中出目移行法則」があり、脳内計算で楽しめた事は、補足せねばなるまい。

さて、肝心の連チャンだが、ブラボー極と同じく、大当り終了後の保留玉1個目に発生する。但し、連チャン率は極IIの20%よりも低く、6.25%(1/16)となっている。自力連チャンを含めても7.81%程度で、「ダブればラッキー。トリプルまで行ったら、帰りの事故に注意」といったところか(笑)。

グリースと極IIは、共に「二次判定システム」採用とはいえ、両者の内部的な数値は全く異なる(極IIの場合、一次判定=1/48.5、二次判定=1/5)。したがって、連チャン率が大きく違うのも、当然である。

連チャンシステムは、やはり極IIと同様に、大当り終了直後に割り込み(リセット)処理が入らず、「RAMクリア」がなされない事で、大当りフラグの持ち越し=一次判定100%通過となる。後は、二次判定の1/16さえパスすれば、連チャンが発生する訳だ。もちろん、意図的な連チャンの機会は「保1」に限られる。

但し、ブラボー極と同じく、朝一単発などの意図的な連チャン打法はない(たそがれ連チャン機、無差別連チャン機)。KKベストセラーズ系の「P」誌では、読者投稿を元に「保3点灯打法」なる技を特集した事もあるが、その信憑性は「???」であった。

また、大当り後の初期化処理、すなわち「RAMクリア」の有無で連チャンが決まる為、電源投入直後に「連チャン機or非連チャン機」に振り分けられる、といった特徴も有した(当時、解析に定評があった「F」誌の解析結果に基づく)。



1 コメント

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コメント (白夜男)
2013-06-22 17:31:07
本八幡 某店でトリプル経験しました。当時は自分で出玉を流すのが当たり前でした。面構え最高!!
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