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マッハシュート13(西陣、ハネモノ)

2013-09-26 06:11:46 | ハネモノ

1989年(平成元年)末に登場した旧要件ハネモノ「マッハシュート13」(西陣)

 

止まっては動く水平回転盤、アーム型のシャープなハネ、エッジの効いた電子音、チープなドット表示…何かと香ばしい要素が詰まった、平成初期のハネモノ名機。


 

★賞球…オール13

★ハネ開放時間…オトシ0.4秒、ヘソ0.7秒×2

★最高8ラウンド継続(10カウント機)

★大当り時の貯留機能あり(役物3個入賞で貯留開始、最大7個貯留)

★兄弟機…「マッハシュート11」


(マッハシュート11、1989年)
賞球は控えめのオール11。ゲージや効果音も「13」とは異なる。また、コチラには役物下のドット(メッセージ)表示板がない。盤面もどこかコミカルで、バスケットボールの選手やゴールなどが描かれていた。バスケットの「シュート」にちなんだデザインと思われる。

一方、「13」のデザインは総じて抽象的だが、球体がヘソ付近から勢いよく四方に弾け飛ぶ感じが、機種名を暗示していた。ただ、「13」の方は、ドット表示板にUFOのような物体が現れたりして、バスケットというよりは「ミサイルで撃ち落とす」雰囲気が強く出ている。

まぁ、「11」の方も、役物下に「FIRE」と書かれた照準器のようなVランプが付いており、やはりミサイル発射を想起させた。


さて、本機最大の特徴といえば、やはり役物内の「水平回転盤」であろう。通常時、回転盤は一定周期で「時計周り」に回転している。メタリックな盤の外周には、10個の入賞穴が均等に配されており、そのうち一個がVゾーンになっている。ハズレ穴は半円状だが、V穴のみ角ばっている。また、回転盤をグルリと取り囲むように、役物内の玉を奥から手前に運ぶ「レール」が付いている。

ハネに拾われた玉は、役物上部から下段奥へ落下後、レールの左右いずれかに乗って、手前中央へと送られる。 左右どちらのルートを取るかは、役物奥にある「突起」によって決まる。ただ、この突起は中心から右にズレて付いている為、大半が「左ルート」を取る。また、この突起には役物の個体差(=クセ)もあって、レール左右の振り分けやレールを走る玉の勢いなどに、少なからず影響した。


(上部から落下した玉が役物奥の突起に当り、レール左から手前に向かう様子を捉えた連続写真)

 


(アーム型のハネ。良く拾ってくれそうな形状ではあったが、寄りが悪くてイライラする事も。)

 

手前中央に来た玉は、そのまま回転盤のいずれかの穴に正面から拾われる。この時、Vゾーンがタイミング良く正面に来れば、玉はVに吸い込まれて大当りとなる。回転盤の周期と、玉の入賞タイミングこそ、何よりも重要であった。

本機の特徴だったのは、Vゾーンが正面に来た時に、回転盤のV穴が正面を向いて一瞬だけ「停止」した事である。この動きにより、V入賞のチャンスは、水平回転盤タイプの他のハネモノ(三洋「スタジアム」「ファンシー」etc」)よりも大きくなっていた。こうした親切設計も、本機が人気を博した一因であろう。

そうそう、忘れてはならないのが、役物真下に付いた「ドット表示板」の存在だ。いかにも当時の「西陣」を思わせるパーツで、スタートチャッカーに入ると「ACT」とメッセージが表示されたり、デモ画面になると機種名が流れたり「UFO」が出たりした。この表示板は、もちろん大当り中も活躍する(後述)。

  
(オトシ、ヘソを接写。「ACT」は、西陣ハネモノのチャッカーの定番でもあった。2チャッカーの周辺釘に特徴がある。)

 

大当りすると、回転盤は2カウントまで通常時と同じ動きをするが、3カウントすると回転盤の穴をストッパーが塞ぎ、玉を貯留するようになる。3カウントの瞬間、ドット表示は「GO」から「アト7」に切り替わる。この表示は、役物入賞する度に「アト6」「アト5」という具合に、カウントダウンしていく。

貯留開始後は、役物手前に来た玉が回転盤の穴に次々と入り、ハズレ穴が塞がれていく。当然、Vに入るチャンスも、通常時よりアップする訳だ。しかも、Vが正面に来た時の「一旦停止」も、引き続き行われている。三洋「スタジアム」のようなV手前の「落とし穴」もなく、比較的V継続し易いゲーム性になっていた。

なお、大当り中は、ハネの開閉と回転盤の周期がキッチリ「連動」していた。その為、「〇回目のハネ開閉時に拾われた玉は、Vに入り易い」とか、「〇回目で拾われた玉はノーチャンス」など、V入賞のチャンスは特定の開閉タイミングに限られるとされた。

役物のクセや、ハネが玉を拾うタイミング(早め、遅め)にもよるが、全18回のハネ開閉中、「1回目、6回目、12回目、18回目」に拾われた玉は、V入賞し易いとされた。このタイミングを狙った「止打ち攻略」も存在した。1回目の開閉時にV継続すると出玉が伸びないので、敢えて1回目には玉を拾わせない方が効果的だった。なお、奇数ラウンドと偶数ラウンドでは、V入賞のタイミングに若干の「ズレ」が生じる為、あえて「5回目」「11回目」「17回目」に玉を拾わせる必要も生じた。

ただ、実際には、玉のランダムな「遊び」、玉がハネに乗るタイミング、複数入賞時の玉突きなどによって、V入賞のチャンスには「幅」があった。あえて止め打ちをせずとも、パンクギリギリでVが玉を拾って命拾いしたり、Vの周期に僅かに遅れて継続を逃したりといった、ハネモノの醍醐味を存分に味わえたので、十分に満足できた。

大当り終了後は、役物への総入賞個数がドットに表示される。「ヒロイ41コ」と出れば、全ラウンドを通じて、役物が玉を41個拾った事を意味する。せっかく大当りしても、ハネが空振りしっぱなしで0パンなどすると、「ヒロイ4コ」といった虚しいメッセージが出る。


本機の設置率は、私の知る限りでは非常に高く、特に平成初期(90年~91年初頭)の新宿エリアでは、多くのホールに設置されていた人気台である。

西口・大ガードの「ジャンボ」、西口・ヨドバシエリアの「アラジン」、歌舞伎町・コマ劇向いの「ラスベガス」「オデヲン」、歌舞伎町の中央通りにあった「ニューセブン」(「モナミ」の隣)、中央東口の「メトロ」などが、ハネモノシマに本機を置いていた。また、登戸「玉の家」でも、ちょくちょく打つ機会があった。

もともと、当時地元だった「L」店に三洋の「スタジアム」があり、このテの水平回転盤ハネモノは、ある意味で「好物」だった。その為、新宿で本機の姿をみかけると、つい反射的に座ってしまう事が多かった。ただ、小銭で3000円も稼げば「御の字」で、2000~4000発の打止めまで粘るのは、余程の甘釘台に限られた。


新宿・西口大ガードそば「ジャンボ」(現存)

 


新宿・西口ヨドバシエリア「アラジン」(現存、画像は当時)

 


歌舞伎町「ラスベガス」(閉店)

 


歌舞伎町「オデヲン」(閉店)

 


歌舞伎町「ニューセブン」(閉店)

 


新宿・中央東口「メトロ」(現存、画像は当時)

 


登戸「玉の家」(閉店)



3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たろへい)
2013-09-26 22:52:10
町田の大松(現オリパサ)で打止めた事あった…はずです(^_^;)

スタジアムより気持ち良く寄るイメージで、玉が多くお得だった様な記憶がありますよ。

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Unknown (サンドイッチ)
2013-09-27 01:24:44
玉の家も懐かしいですね。登戸駅が近代化される前のことですが・・・
小田急登戸のトイレの横の改札や南武線登戸駅前のタクシー乗り場がありありと瞼に浮かんできます。
玉の家は羽モノで遊べた店でした。86年にはベースボールを初めて打って、そして打ち止め。やすき節も初めて打って打ち止め。懐かしいです。
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Unknown ()
2013-09-27 19:08:38
初めまして~
マッハシュート、いいですね~
オール13の方が音楽も好きでしたが、
よく通っていた代々木の店は11の方でした。
確か通常時の回転が13と違ってゆっくりだったような?
役物も微妙に違って、13の方がハズレ穴にストンと
入るのに対して、11は穴と穴の間で何度も跳ねてVまで
粘って入るというパターンがあったような気がします。
回転速度が違っただけでこういう動きになったのかも
しれませんが・・
名前は失念しましたが、この店では他にも
プラトーンIIなどを打った覚えがありますね~
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