まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

天国KISS(京楽、権利モノ)

2013-09-14 20:07:24 | 権利モノ

 

1994年(平成6年)に京楽から登場した権利モノ「天国KISS」

 

・個人的には、私鉄O急線・Yヶ丘駅近く「パーラーYヶ丘」(閉店)が、本機の主戦場となっていた。新装からしばらくは美味しい状況が続いたが、その後ガッツリと締められていき、末期はヘソが平行以下と思うほどキツくなり、完全に打つ気が失せた。やはり、元来が甘いスペックゆえ、釘は全般的にシブ目の印象が強い。


 

★賞球…7&15
★大当り確率…1/191(2,3回目権利時は1/19.1にアップ)
★大当り図柄…0~9
★変則権利モノ⇒3、5、7で当ると3回権利、その他は1回権利
★3回権利の突入率…3/10
★平均出玉…3回権利時=約6500個、1回権利時=約2500個(出玉はやや多め)
⇒権利消化時は右打ち。回転体と電チュー式アタッカーの連動で玉を増やす。
⇒中央最下部の権利獲得用アタッカーは、Vゾーンに1個入賞するとストッパーが出現し、複数入賞によるパンクを防止する設計になっていた。それにも拘らず、本機では2個入賞パンクが結構起きており、設計上の「詰めの甘さ」も感じられた。

 


「3,5,7」は数字の上に天使⇒やはり、3回権利の大量出玉は魅力だった。まさに、「天国か地獄か」という感じで、大当り中はオッフェンバック作曲「天国と地獄」のメロディが流れた。


「0、1、2、4、6、8、9」(1回権利)は悪魔。ただ、確率が1/191と甘いので、運悪く1回権利ばかり続いても、ドル箱を重ねる事は十分可能だった。

 

★リーチアクション

デジタルは左⇒右⇒中の順に停止。リーチは「ノーマル」、「コマ送り」、「スライド」の3種類。

・ノーマル…左右テンパイ後、中デジが通常スクロール。停止1コマ手前でスローに切り替わる。

・コマ送り(SP)…リーチ後、中デジが1周半ほど過ぎてサウンドが変わると、中デジがコマ送りに切り変わる。大当り若しくは一コマ先でのハズレとなる、かなりアツいアクション。

・スライド(SP)…リーチが掛かった直後、左右デジタルが開閉を繰り返す。その間から中デジが現れる感じで、コチラも期待の持てるアクション。大当り若しくは一コマ先でのハズレ。

※各リーチの選択率
・大当り時…ノーマル20%、スライド20%、コマ送り60%(ノーマルからもよく当る)
・1コマハズレ時…ノーマル12.5%、スライド12.5%、コマ送り75%(選択率の低いスライドハズレは悔しい)
・それ以外のハズレ時…ノーマル100%(SPリーチは選択されない)

 

★連チャン性

登場当初、本機の数珠つなぎ連チャンが疑われたが(釘が甘く、好調データが多かった為か)、解析の結果ノーマルと判明。大当り判定カウンターの範囲は0~190の191コマ、そのうち大当りの範囲は通常時=1コマ(1/191)、確変時=10コマ(10/191)で、特に怪しいカラクリはない。なお、カウンターの周期は0.521秒(通常時、確変時ともに)。

 

★出目移行法則

本機には、連続回転中の中デジタルに、「出目移行法則」が存在。連続回転中に限り、中デジは前回の中出目に対して「-1コマ~+4コマ」で移行する。さらに、ほとんどの場合、「0コマ~+3コマ」となっていた。これは、リーチ時も変わらない。また、リーチが掛かる時は、中デジは「前回中出目-5コマ」からスタートする。なお、連続回転が途切れた場合や、リーチが掛かった次の回転では、移行法則は崩れる。

 

★ガセ攻略ネタも多数

「モーニング機能あり」、「単発回しで確率アップ」、「パンクさせると、次は3回権利になり易い」、「3回目の権利消化中、最終ラウンドでWが狙える」など数々の「ネタ」が、読者から各攻略誌に寄せられた。しかし、いずれも、解析上の根拠がない「ガセ」であった。もちろん、これはノーマルに限っての事であり、ホール側が「裏ROM」などを仕込んだような場合は、この限りではない。

 

★日本テレビ「DAISUKI」のパチンコ対決で、本機が登場(1995年4月)

(C)日本テレビ
ロケ地は「パチンコ日の丸・江古田店」(東京・練馬)。当時、パチンコVシネマのロケ地としても、頻繁に使われていた。リーチを外し、ガックリうなだれて目を閉じる松本さん。

 

(日本テレビ)
この日のゲストは、俳優の古尾谷雅人さん(故人)。1990年には、「パチンコ物語」という映画で主演を務めた。あらためて、古尾谷さんのご冥福をお祈りします。

 

(C)日本テレビ
リーチが掛かり、カメラ目線&笑顔で応える飯島さん。この後、スーパーリーチのスライドリーチを外して、「このリーチ、思わせぶりますよね~」と率直な感想を述べる。

 

(C)日本テレビ
定番の「リーチ!」字幕。「バキューン!」という効果音もセットになっていた。また、出演者が「リーチ」と叫ぶのが、暗黙のルールになっていた。

 

(C)日本テレビ
この日の中山さんは絶好調。1回戦、2回戦に続き、3回戦の「天国KISS」対決でも大当りを引く。因みに、他の対戦機種は「CR黄門ちゃま2」(平和)と「トリプルランドD」(大同)。

 

(C)日本テレビ
対する古尾谷さん、この日はヒキが弱く絶不調。ゲン担ぎの為に、レギュラー3人が背後に立ち「二礼・二拍手」の応援を送るが…

 

(C)日本テレビ
ゲン担ぎの効果なく、リーチは掛かれどハズレのオンパレード。結局、3回戦を通じて「大当りナシ」という、残念なフィニッシュとなる。

 

(C)日本テレビ
勝負を終え、とても悔しそうな古尾谷さん。無駄口を叩かず、黙々と打つ姿が印象的であった。

 

対戦結果…中山秀征=6344個、松本明子=0個、飯島直子=0個、古尾谷雅人=0個で、中山さんの優勝。

 

 

 

★その他

1994年6月放映、TVK「パチンコNOW」(MC:渡辺正行、アシスタント:斉藤絵里)の名物コーナー「パチンコ・マル得講座」で、本機が紹介される。機種解説は、「守ピー」こと守屋彰二氏。

なお、初代アシスタントの斉藤絵里さんは、1991年10月4日の初回から4年間番組を担当したが、1995年10月5日(第207回放送)に2代目の中條かな子さん(現在は広島カープ緒方孝市コーチの夫人)へとバトンタッチする。さらに、1997年4月3日(第283回放送)には、3代目の菊池万理江さんが中條さんからアシスタントを引き継いだ。その後、1998年3月に番組は一旦終了の形となるが、引き続き98年4月から新番組「パチンコNOW2」(MC:小林千絵、守屋彰二)にリニューアルされた。なお、21世紀以降(特に小林千絵が降板した後)の番組の流れについては、当ブログの興味の範囲外なので、別サイトを当たって頂きたい。

※(初代)斉藤絵里⇒(二代目)中條かな子⇒(三代目)菊池万理絵の「引き継ぎ時期」を示した資料がネット上で皆無なので、今回は情報を提供させてもらった。今後、ウィキなどで、この情報が使われる事となるだろうが、90年代のパチンコ史を紐解く一助となれば、幸いである。

(90年代における「パチンコNOW」のMCとアシスタントの変遷)

1991年10月(番組開始)~1995年9月 渡辺正行、斉藤絵里  講師:守屋彰二(98年3月まで)
1995年10月~1997年3月 渡辺正行、中條かな子
1997年4月~1998年3月(番組終了)  渡辺正行、菊池万理江

(引き続き、「パチンコNOW2」へリニューアル)

1998年4月(番組開始)~2002年6月 小林千絵、守屋彰二(⇒メイン司会に昇格)