平和の羽根モノ名機、ビッグシューター。
1986年に初代ビッグシューター(10カウント)、1989年に兄弟機のビッグシューター3(9カウント)がそれぞれ登場。
1992年には新要件機の「ニュービッグシューター」が登場しており、その後も後続機種が幾つか登場した。ちょっと前にも、アムテックスからリメイク版が出ている。
独特の「ブオーン」という音を立てて開くハネ…宇宙服を来たパイロットをモチーフにしていた。この羽根(パイロットの腕)に拾われた玉が、上段ステージ奥の回転体へ入賞して下段ステージへと落ち、今度は手前のVゾーンへと転がってくる。この一連の「折り返し」の動きには、いつもハラハラさせられた。
V入賞には、ストローク、寄り釘、羽根の力、回転体のタイミングなど、実に様々な要素が絡み合っていた。しかし、所詮は偶然の産物…時に意外なルートでVを射止める事も。
その中でも、オーソドックスな入賞ルートは、左側のハネに拾われた玉が上端ステージの右サイドにクッションしてから、反時計回りに動く回転体の穴に、巻き込まれるようにして拾われた場合である。遠心力で、下段ステージ左側から中心のVゾーンに玉が向ってくる、あの瞬間が堪らなかった。僅かなズレでVを逃す事もあるが、「パチンコ」が遊技である故のニクイ演出であろう。
大当り時には、「パッパカパー、パーパーパー、パッパカパー、パーラーラーラ~」というファンファーレが流れる。実に耳心地の良い祝福のメロディであった。シマで誰かが大当りすると、すぐに判る程にインパクトの大きな音だ。
大当り中の「止め打ち」や「右打ち」で、玉の貯留を調整するという小技も効き、時にはその恩恵も受けたが、変則打ちのせいで却ってパンクしてしまった…なんて事もあった。
それでも、オトシ&ヘソの開いた甘釘台に遭遇すれば、百円玉数枚から打ち止めまで持っていく事も可能だった。打ち止め予定数の3000個を出し切った時の心地よい疲労感は、今も忘れられない。手元の小さなドル箱(800個程入る)がギッシリ4つ程になるのだが、まさに「一仕事終えた」という充足感があった。
ただ、パンク時の「ブッブー」って音には、なんだか台にバカにされた感じがして腹が立ったな…。
余談だが、 ビッグシューターはテレビ東京系のかつての人気番組「TVチャンピオン・全国パチンコ王選手権」第一回大会の決勝戦で使用された機種である。計3名の一般パチンカー代表によって争われた出玉勝負で、某パチンコ雑誌編集者のK崎氏が開放台を見抜き、見事に優勝したと記憶する。
大昔上野のセンチュリーで一度だけ打った見た目ほとんどビッグシューターですがゴールデンクロスっていう台を思い出しました・・・これもハズレ穴からV入賞パターンがあってビックリしました
you tubeに動画があるんで興味のある方は是非