テレビ東京「TVチャンピオン・第4回パチンコ王選手権」
(1993年10月開催、同年12月放映)
(C)テレビ東京
・視聴者代表(応募)約100名による予選→出玉上位6名プラス前チャンピオンによる決勝で、最強の「パチンコ王」を決定する。
・優勝賞金は50万円
(当時を振り返って)
私は、この第4回大会の予選に参加。早々に持ち玉が尽きて、決勝には残れなかったが…。
番組内で「出場者募集」の告知があり、往復ハガキで申し込むと、運よく出場通知が届いた。
予選当日は早朝7時集合で、朝5時台の早朝電車で馬場へ出向いた。いつもの通学ルートだが、「TVに映るかも知れない」という緊張感と共に会場に向かう。「決勝に残ると、出場者のプロフィール映像が流れたりして、自分がパチンコ好きな事が知り合いにバレるな…」と妙な不安も。
7時キッカリに馬場ダイナム着。既に先客が70名ほどいる。その場で番号のついたゼッケンを受け取って列に並ぶ。その後も列は伸びて行き、最終的に約100名が集合。参加者は店の入口で青いドル箱(玉1000発入り)を受け取り、一人づつ入店。
番組スタッフのルール説明では、「上位6名は翌週の決勝大会に出られる」「持ち玉が尽きた時点で即終了」とのこと。また、開店前の空き時間を利用しての予選であり、制限時間は1時間と短い。
いよいよ予選開始。シマをうろつき、平和の連チャン機「プリンセス物語」に着席。当時、お気に入りだった機種の1つ。、店内をTVカメラが動き回る独特の雰囲気に圧倒される。確か、右デジが超スローになるSPリーチが着席早々に掛かって、「ヨッシャ」と思ったら見事に外したんだよな…。その後、京楽のノーマル機「居酒屋2」に座るが、周りが次々と大当りを出す中、私は一度も大当りできずに、持ち玉の1000発を使い果たす。
結局、何の見せ場も作れないままゼッケンを外し、スタッフに返却して退店。この情けない退店場面は、オンエア時の予選ダイジェスト映像で使われ、後姿だけの寂しいテレビ出演となった。
まぁ、決勝に残ったら残ったで、家族やら大学やら色んな方面に影響したと思われるので、予選で負けて良かったのかもしれない(決して負け惜しみではないw)。予選なんて、当日のヒキ選手権みたいなもんだし(決して…)。
(大会概要)
★予選(1993年10月23日開催)
・視聴者代表(ハガキで応募→抽選)約100名による、1時間の出玉勝負(持ち玉1000発)
・会場…ダイナム高田馬場(東京・新宿、2.5円/7枚)※1998年閉店
(営業当時のダイナム馬場。93年当時、スロはマジカルベンハーとトライアンフを設置)
・対戦台…店内のデジパチ及び権利物なら全てOK
・予選結果(名前、職業、対戦台、出玉)
1位…柳原さん(公務員) 平和「プリンセス物語」、6904発
2位…伊藤さん(会社員) 京楽「ピンボール」、6157発
3位…永藤さん(大工) 西陣「CR花満開」、5122発
4位…稲川さん(鉄骨工) 平和「綱取物語」、4998発
5位…宮崎さん(主婦) ニューギン「エキサイトジャック」、4717発
6位…久保田さん(証券マン) 三共「フィーバーガールズI」、4295発
※当ブログ管理人…出玉終了につき途中リタイヤ 平和「プリンセス物語」など
★決勝(1993年10月30日開催)
・予選勝ち上がりの6名に、前大会(第3回)優勝の畠さん(主婦)を加えた、計7名による決勝。
(5ラウンド制、1~3ラウンドは勝ち抜け方式)
・会場…りっちらんど鴻巣(埼玉)※現存
(当時の「りっちらんど鴻巣」。パチンコ王選手権・決勝のロケ地として、たびたび登場した)
・コーナー司会…乱一世(タレント)
・各ラウンドの内容
(1)Round1:「釘見」対決
→店長が調整したハネモノ(京楽「たぬ吉くん2」)のシマの中から、釘の甘い5台を見抜く(ボードに台番号を書く)。但し、パッと見で甘そうに見えても、実は急所をシメた「ひっかけ回収台」も2台あり、要注意。
→結果
・畠さん(前チャンピオン)、5台中4台を見事正解。前回優勝者の貫録を見せ、早々に勝ち抜け。
・他の6名は、5台中3台正解で並んだ為、たぬ吉くん2の早当て対決で決着をつける事に。
(先に初当りで勝ち抜け。R振り分けのデジタルは不問)
結果、予選の下位2名が脱落し、柳原、伊藤、永藤、稲川の4名が通過。紅一点の宮崎さん敗退。
(2)Round2:「音当て」対決
→スピーカーから流れるサウンドを聴き、機種名を答える。但し、解答するには、50メートル先にある台のパネル写真を走って取って来なければならない。なお、この対決は屋外で行われ、当日は雨も降っていた。
→設問は「大当り音」「リーチ音」「デジタル回転音(ノーマル音)」の3ジャンルから選択可能。2問正解で先着4名が勝ち抜けとなる。
→結果
・ここでも畠さんが実力を発揮。早々に2問を正答して、ラウンド通過。
・その後、柳原、稲川、伊藤の順で勝ち抜けとなり、永藤さんは脱落。
→出題内容(1問目~9問目)
Q1:三共「フィーバーパワフルIII」(大当り音)、畠さん正解
Q2:平和「プリンセス物語」(リーチ音)、畠さん正解、勝ち抜け!
Q3:三洋「野球拳」(ノーマル音)、稲川さん正解
Q4:三共「フィーバーキングII」(リーチ音)、伊藤さん正解
Q5:京楽「ファイター2」(ハネモノ)(大当り音)、柳原さん正解
Q6:三共「フィーバーフェスティバルI」(リーチ音)、柳原さん正解、勝ち抜け!
Q7:西陣「春一番」(ノーマル音)、稲川さん正解、勝ち抜け
Q8:三星「ポンポンガール」(ノーマル音)、永藤さん正解
Q9:京楽「ピンボール」(ノーマル音)、伊藤さん正解、勝ち抜け!
Round3:「玉数当て」対決
→バケツに入ったパチンコ玉の数を、持った重さで推測して当てる。しかも、単に玉数を答えるのではなく、その玉数分の景品を景品コーナーから持ってこなければならない(計算用の電卓が支給)。実数と予想の誤差が最も大きい1名が脱落。
→結果
・畠さん…4000個入りのバケツを持ち、「4207個」と端数まで予想。誤差は約200個。主婦ということもあり、食品や日用品など26品目の多種多様な景品を持ってくる。
・柳原さん…3000個のバケツを「3600個」と予想。誤差-600個。景品は実用品ばかり12品目。
・稲川さん…3400個のバケツを「3240個」と予想。誤差は-160個と少ない。お子さんがいる稲川さん、子供用のオモチャなど10品目を選択。
・伊藤さん…3800個バケツを「2800個」と予想するが、これは流石にハズシ過ぎ。ここで伊藤さんが脱落となる。
・結果、最終ラウンドには畠、柳原、稲川の3名が進出。
最終Round1:出玉対決(デジパチ)
→平和「綱取物語」の出玉対決。持ち玉1000発。釘が特別甘い台を3台用意。特別ルールとして、持ち玉が尽きた場合、1万発を上限に借りることが可能。但し、借りた分は後で獲得玉数から天引きされる。
→結果…・若き鉄骨工、稲川さん(20歳)が絶好調で3度大当り。他の二名はヒキ弱く当たらず。
最終Round2:出玉対決(権利モノ)
→逆転をかけて、マルホンの連チャン1回権利物「びっくりマン」勝負。やはり釘甘台は3台。
→結果
・最初に大当りしたのは稲川さん。連チャンはなかったが二人との差を広げる。
・その後、柳原さんが大当り、これがダブルとなる。さらに1回当りを加え、稲川さん猛追撃。
・一方、前チャンピオンの畠さんは、最終ラウンドで調子が上がらず、最後まで大当りなし。
・計数の結果、畠さん0個、稲川さん4948個、柳原さん5356個で、出玉では柳原さんが稲川さんを逆転する。だが、途中で4000個の玉を借りていた柳原さん、無念の天引きで1356個に。熱戦の結果、第4代チャンピオンの座についたのは、稲川さんだった。
★番組放映(1993年12月16日OA)
決勝開催から1か月半経ったこの日、午後7時半より「TVチャンピオン・第4回パチンコ王選手権」がTV東京系にてオンエアされる。
当時の番組表。「~釘見勝負」「パチンコサウンド」「ぴったり買いましょう」(景品)など、決勝ラウンドの内容を予告。ただ、「次なる舞台は一発台」の部分は誤りで、正しくは「権利物」(マルホン「びっくりマン」)。それと、「パチンコサウンドでぴったり買いましょう勝負」は、「音当て」と「玉数当て」という異なる2つの勝負をゴッチャにしている。多少「いい加減さ」が感じられる見出しだ。
・番組メイン司会は田中義剛、東ちづる、松本明子。決勝ラウンドのコーナー進行は乱一世。
・番組エンディング曲…安藤治彦「虹を見たかい」
★参考:TVチャンピオン・全国パチンコ王選手権の歴代優勝者
第1回(1992年)…木崎さん(パチンコ雑誌編集者)
第2回(1992年)…鈴木さん(会社員)
第3回(1993年)…畠さん(主婦)
第4回(1993年)…稲川さん(鉄骨工)
第5回(1994年)…村松さん(会社員)
第6回(1995年)…不明
※一般視聴者参加の大会は、第6回大会をもって終了。その後、「スターパチンカー日本一決定戦」や「史上最強パチプロ王決定戦」と名を変え、パチプロや業界有名人が参加する形に変更。
※第5回大会の決勝ラウンド。平和「弾丸物語」を答える問題で、自信タップリに「だんまるものがたり」と回答した、香ばしい男性が登場。この大会中、ある意味で最も記憶に残る「迷」シーン。
コメント有難うございます。
以前は録画してあったのを持っていたのですが、
ビデオの故障でテープが切れてしまいアウト…です。
概要まとめが残っていたのは、不幸中の幸いでした。
私も「誰か動画アップを…」と首を長くして待っています。