1992年(平成4年)にSANKYO(三共)から登場した新要件デジパチ「フィーバーマキシムEXIII」
・イルミネーションのようにキラキラ光る、バックライト式ドラムが特色。スケルトンタイプで派手だが、長くドラムを見ていると目が疲れた。ドラム停止順は左⇒右⇒中。
・ブランク図柄を無視すれば、大当り図柄の配列は左・中・右とも同じ。また、大当り図柄は2コマおきに配置されており、左デジタルには、いずれかの大当り図柄が必ず止まる。左が停止した時点で「完全アウト」とはならない。
・ドラム停止直前、右ドラムが左ドラムに対して「マイナス3コマ」の状態ならば、リーチとなる。大当り図柄の間にはブランクが2コマあり、「マイナス3コマ」は、1つ前の「大当り図柄」を意味する。つまり、停止直前に、左右図柄が「7・5」「5・3」「3・BAR」「BAR・F」「F・7」と平行に並べばリーチ確定。
・デジタル回転音、リーチ音、大当り音など、いかにも「SANKYO」チックな電子サウンド。当時発売されたパチンコサウンドCD「ザ・パチンコ・ミュージック・フロム・SANKYO III」には、本機の効果音が収録されている。OL娘やオロチョンパ、それにFパワフルIIIなどの懐かしいサウンドも入っていて重宝する。興味のある方は、オクやネット通販などで探してみては如何だろうか。
★92年2月6日、SANKYO新機種発表会でお披露目(場所…高輪プリンスホテル「飛天の間」)
⇒この発表会では、新台枠「ステラ’92モデル」(ステラ枠)も話題に…ストップボタンの位置が、ハンドル奥(人差し指で押すタイプ)から、ハンドルの親指付近に変更。
★大当り確率:1/245(但し、1/251とする説もある。⇒後述)
★賞球:7&15
★図柄…3、5、7、BAR、Fの5種類
★有効ライン…上・中・下の横並び(3ライン)のみ有効
★16ラウンド機、出玉…約2300個
★保1連チャン機…麻雀物語に対抗して出た本機だが、連チャンは保1限定で20%(19.7%とする説もある。後述)
⇒大当り後の保1は、2段階判定の一次抽選をフリーパス。ダブル、トリプルが大半だが、個人的には5連を経験した事あり(新宿・歌舞伎町「モナミ」)。
★現役時の実戦ホール…歌舞伎町「モナミ」、新宿・東南口「パチンコ平和」、高田馬場「ダイナム」、早稲田「みよし」、向ヶ丘遊園「ニューギンザ」など。
(大当り図柄)
・2代目メラ(新セル)…ドラム左右には、フィーバーを踊る男女が描かれている。
★兄弟機は6種類。本機(EXIII)を合わせると、マキシムシリーズは全7種類となる。
・兄弟機…FマキシムGPIII、FマキシムGP、FマキシムEX、FマキシムEXII、FマキシムDX、FマキシムDI(大同)
・各機種は、大当り確率、賞球、連チャン率、ゲージ、保留満タン時の時短性能などが異なる。
・メインで導入されたのは、EXIII(LN制、1回交換向き)とGPIII(無制限向き)の二つ。
・「フィーバーマキシムGPII」という名称の台は、最後まで登場しなかった。ただ、試作機が存在した可能性はある。
フィーバーマキシムGPIII(1/245、6&13、2000発の無制限タイプ、保1連チャン率20%)
フィーバーマキシムGP(1/245、6&13、無制限タイプ、保1連チャン率12%)
フィーバーマキシムEX(1/235、7&15、保1連チャン率15%)
フィーバーマキシムEXII(1/233、7&15、保1連チャン率15%)
フィーバーマキシムDX(1/216、7&15、連チャン性なし)
大同・フィーバーマキシムDI(1/235、7&15、保1連チャン率15%)
★「フィーバーマキシムEXIII」の連チャンシステムについて
大当り判定は、三共お得意の「2段階判定方式」
通常は、一次抽選(2/98=1/49)を通過後、二次抽選(15/75=1/5)をクリアすると大当り。
よって、大当り確率は1/49×1/5=1/245となる。
一方、大当り終了後の保留玉1個目については、一次抽選を無条件で通過。1/5の二次抽選をクリアすれば大当りとなる。よって、保1連チャン率は20%。
~大当り確率を1/251とする説~
当時の解析資料では、本機の大当り確率について、1/245とするモノが多い。
また、メーカーである三共が当時発表した数値も、やはり1/245となっている。
その一方、本機の確率を「1/251」とする解析資料もある。
ただ、どちらの説が正しいかについての論争などは、特に見当たらない。
「1/251」説によれば、一次抽選確率が2/99、二次抽選確率が15/76となっている。
二次抽選確率=保1連チャン率なので、「1/251」説では連チャン率=19.7%となる。
一方、「1/245」説では、一次確率が2/98、二次確率が15/75である(連チャン率20%)。
つまり、「1/251」説では、一次抽選及び二次抽選の分母の数が、「1/245」説より1個づつ多い。
これでは、大当り確率及び連チャン率に差が出るのも、当然であろう。
なぜ、数値に差が出たのかは不明だが、間違いなく、どちらか一方の解析データが誤っている。
ただ、どちらの数値が正しいかの確認は、再びプログラム解析を行わない限り、不可能である。完全文系人間の私には、到底不可能な作業だ。どちらの解析値が正しいか、検証して下さる方がいれば幸いである。
なお、現段階では、メーカーの意思を尊重して、当ブログは「1/245」説を取る。
(おまけ)
F・マキシムEXIIIで見事大当りして、インタビューを受ける獣神サンダーライガーさん(1992年、とあるパチンコ対決企画にて)。
(ロケ地:東京・浅草「国際ゲームセンターPart1」)⇒ボディコン、コスプレ女性店員が名物のホール…既に閉店)。
ドラムが見辛かったのが最大の欠点かと…(^_^;)
理由は3ラインと見辛いキャタピラドラムが原因かとw