辰年にちなんだ機種紹介は、とりあえず本日まで。明日より、通常の更新に戻る予定。
今回は、京楽が1991年1月に新要件ハネモノ第一弾として送り出した「ドラゴンアタック3」を紹介する(メーシーのパチコンではない…)。
賞球:6&13 大当り時出玉:1400個(最大15ラウンド継続)
「竜」にちなんだハネモノも色々あるが、普通は「サンダードラゴンGP」(SANKYO)辺りがピンとくるだろう。京楽の名機「お竜さん」を連想する方もいるかもしれない。
しかし、ここは「まにあっく懐パチ・懐スロ」という、マイナーびいきのへそ曲りブログ。誰もが知る人気台のサンドラよりも、知る人ぞ知る「隠れた名機」を優先して紹介したい。
本機と、大一の「ドラゴン」(Vが激辛な昭和のハネモノ)の二つに候補を絞った結果、現役時に触った事がある方を優先して、今回の台選択と相成った。
(大一・ドラゴン)役物内の玉は、上部のV穴に向けてジャンプ。V入賞はかなりキツい。
※H23.7.27 殿堂蕨店にて撮影。
さて、この「ドラゴンアタック3」だが、役物内では緑色のドラゴンが規則正しく左右にスライドしていた。ドラゴンは左右に寄った時に口を閉じ、中央に来た時に大きく口を開ける。
ハネに拾われた玉が、上段ステージからドラゴンの口にうまく飛び込むとチャンス。口に入った玉は、胴体を通って下段の足元から出て来る。そのまま、前方のVゾーンに入れば大当りである。
ただし、ドラゴンの足元からVゾーンまでの間はギザギザ状になっており、簡単にV入賞とはいかなかった。一度のVで1400個という大量獲得が可能な為、V入賞は当然厳しかった。釘調整の甘い台を選ぶ事はもちろん、役物のデキが良い台を探す事も重要であった。
大当りになると、ヤクモノのドラゴンは口を開けたまま中央で停止。胴体の中に、最大4個の玉を貯留する。胴体に入った玉は、貯留解除時に手前Vゾーン目指して一気に転がる。大当りが厳しい分、V継続率は非常に高かった。
ただ、途中の8,9ラウンド目は貯留機能が働かず、パンクの可能性が高まった。この2ラウンドを乗り越えられるかどうかが、大量出玉獲得のポイントとなる。当然、ここでもクセの良い台、悪い台で大きな差が出てくる訳だ。
また、最終ラウンドも貯留が効かないが、大当り動作終了直前に1チャッカーに入賞し、続けざまにV入賞した場合は、自力ダブル獲得となる。大量獲得型のダブルは、予定数の少ない店なら打止めコースであり、速攻でケリが付く場合も。
初期の新要件機ハネモノという事で、ギャンブル的要素も強く「遊べるハネモノ」とは言えなかった本機。ただ、釘読みや台のクセの見極め次第では、お宝台を拾って一気に打ち止めという展開も、十分可能になっていた。