1990年(平成2年)にマルホンから登場したデジパチ「レーサー2」
★ドットデジパチ
★賞球…7&13
★大当り確率…不明
★デジタル停止順…左⇒右⇒中
★図柄…0~9の数字。左右デジタルは赤と黄色の2色、中デジタルは赤・黄・緑の3色
★大当り…各図柄の同色3つ揃い(全20通り)
★左右同色テンパイ(リーチ)時、(1)中デジタルが色違いのゾロ目停止、(2)中デジ(赤)が前後1コマ停止(前後賞)の場合、「中当り」でアタッカーが3.6秒開放
★最高10ラウンド継続(旧要件機、オマケチャッカー付)
★出玉…2500~4000発over(出玉は多めの記憶アリ)
★兄弟機…「レーサー3」(左右デジタル=赤、中デジタル=赤と緑の2色。大当り図柄は10通り。前後賞の中当りあり、こちらも出玉は多い。)
※一部、記載箇所を修正
申し訳ないが、本機についての関連情報があまりに少なく、今回は大当り確率等の基本的データを記載できなかった。当方所持の僅かな資料と、当時の実戦記憶にのみ基いて、何とか記事作成に至った次第だ。まぁ、機種画像が手元にあったのは、幸いであった。
「実戦」とはいっても、1990年の初心者に近い時期、新宿・歌舞伎町の中央通り(現・セントラルロード)にあった「ニューセブン」という古臭い店(「モナミ」の並び)で、短い期間打ったのみである。当然、大当りの経験も数える程しかない。
(歌舞伎町「ニューセブン」)
それでも記憶に残っているのは、(1)初打ちの地が、思い入れある「歌舞伎町」だった事、(2)当時好みだったドットデジタル(当時は、「ダービー」@京楽、「ドリームX」@奥村、「ラスベガス」@西陣、「センチュリーB」@平和などが、特に好きだった)を使っていたこと、(3)デジタルに色違いの数字があって、大当りパターンがやたら多かった事(大当り図柄が赤・黄の2色あったので、計「20通り」)、(4)大当り1回の出玉が楽々3000個を超えて「ボリューム感」があった事、そして(5)盤面に描かれたF1のデザインが妙にバッタもん臭かったこと、などが挙げられる。ただ、絶対的な打ち込みが足りない為、ドットアクションやサウンドなどの細かな記憶は、ももはや消えかかっている。
本機のアタッカーは下段ではなく、パールセブンなどと同じく盤面中央(デジタル下)にある。また、アタッカーの両脇に、「777」と書かれたオマケチャッカーが付いていた。アタッカーはウィング式で、オマケチャッカーとの距離も非常に近く、まともな釘ならば、玉はオマケに次々と流れるようになっていた。旧要件全盛の当時でも、かなり個性的なアタッカーやオマケだったといえる。アタッカー開放時間も約25秒と長く、3000発オーバー(時には4000個)の大量出玉も期待できた。
また、スタートチャッカーもパールセブンと同配置で、デジタル下(アタッカー真下)の「ヘソ」と左右の「オトシ」が、7個戻しの「GO」チャッカーになっていた。ただ、件の「ニューセブン」では出玉が多い代わりに、ヘソに玉が向かわない&オトシの命釘も玉を弾きまくる…という具合に釘はガチガチで、連続回しをキープするのも一苦労であった。あまりにどの台も回らないので、自然に打たなくなったのだと思う。
本機は、盤面デザインにも特徴があった。右サイドには、デカデカと「F-1」の青い文字が書かれている。一方、盤面左上には、黄色・白・赤の3色ヘルメットを被ったF1パイロット。その間には、フェラーリを思わせる真っ赤なF1カーも見える。
そして、最も目立っているのが、盤面中央に大きく描かれたF1カーのイラストである。当時流行りの「マクラーレン・ホンダ」をモチーフにしたような、紅白ツートンカラーのマシンだった。
ただ、そこは当時のパチンコの「スタイル」というか、「一方的コラボレーション」というか、微妙に本家とはデザインを変えていた。フロント部に描かれた「HONDE」の文字、タバコの「marl bolo」ならぬ「marrbor」のロゴなどが、見事に「バッタ感」を醸し出している。また、フロントウィングには、ガソリンの「Shell」ならぬ「SNell」のロゴもある。
そういえば、本機が登場する直前のF1界は、かなり盛り上がりを見せていた事を思い出す。1989年10月に開催された日本グランプリ(鈴鹿)では、セナとプロストがマクラーレン・ホンダ、ベルガーとマンセルがフェラーリ、日本人の中島悟がロータスというチーム構成だったが、実力者の5人ともに失格やリタイヤという「波乱」の展開だった。あの頃は、フジテレビのF1中継をいつも楽しみにしていたな…。
本機の連チャン性についてだが、個人的には大当り数が少なすぎて、連チャン経験など全くない。果たして、保留玉での連チャン性があったのか、また数珠連はどうだったかなど、個人的に謎多き機種である。一部資料によれば、「ノーマル機」との情報もあるが…。
まぁ、そんな訳で、今回は情報の揃っていないマイナー機種を、「見切り発車」的な形で記事にしてみた。それでも、こうしてネットに情報をさらすことで、本機をいやというほど打ち込んだ「猛者」がコメ欄に登場したり、本機の解析に携わった方がたまたまページを見たり、実機動画をアップする奇特な方が現れたり、といった事があるかもしれない。大当り確率や連チャン性などの情報提供は、大歓迎である。もちろん、こちらとしても、本機に関する正確な情報を、引き続き調査していく予定だ。
管理人さんデータ管理するだけでも大変なのに謝らないで下さいね。
ニューセブンは1988頃、ボタン付きブラボーがまだ残っていると雑誌に紹介された店ですね。
何回か行ったけど何時もガラガラだった印象です。