猫森集会2010に行きました。

2010-09-26 14:28:55 | 外出記録(その他)
昨夜は、谷山浩子さんのコンサート「猫森集会2010」に行ってきました。
このコンサートは4つのプログラムに分かれており(各2日間ずつで計8日間)、
それぞれのプログラムごとに異なるゲストミュージシャンが参加するというものになっています。

私が行ったのは、そのうちBプログラムの2日目。
「みんなで選ぶ谷山浩子ベスト32」という企画で、
Twitterで行われたファンによる人気投票の結果がそのまま曲順になっています。
1日目には33位から17位までが演奏され、16位以降が2日目の演奏。

この日の出演者は谷山さんの他に、
谷山さんの長年のアレンジャーである石井AQさん(シンセサイザー担当)と、
打楽器奏者で廃材も楽器にしてしまう山口ともさん(パーカッション担当)でした。


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そんなわけで、会場である新宿のスペース・ゼロを一年ぶりに来訪。
ちなみに、今回も妹と共にやってきました。

猫森集会では、会場の中心に演奏スペースが作られ、
観客席がその周りを取り囲むという構造になっています。
最前列から演奏スペースまでは、1メートル強あるかないかという距離。
通常のステージ上でのコンサートとは全く違う迫力があります。



18時開演。
ほぼ時間通りに会場内の照明が暗転し、谷山さんが登場。

まず始めに、今日のプログラムの内容を軽く説明。
続けて、石井さんと山口さんが登場。
お二人とも、いい感じで妖しい風貌です。



本日1曲目は、人気投票16位だった曲から。
この曲、17位で1日目の最後にやった「窓」と票数は同じだったため、
スタッフによる多数決によって順位が決まったそうです。

まずは曲名を伏せての演奏開始。
山口さんがおもむろに、団扇風のものに小豆のようなものを落としていきます。
音だけを聴くと、まるで雨音のよう。

1.「穀物の雨が降る」

間奏での山口さんのドラム演奏が印象的でした。
演奏後、「まさか上位に来るとは」と意外そうな谷山さん。
「トカゲファンが多かったんじゃ?」と石井さんは言っていました。



続いて15位。
石井さんのシンセから、何やら幻想的で特徴のあるイントロが。

2.「風のたてがみ」

これは「穀物の~」とは逆に、もう少し上位でも良いかな、と思われる曲。
谷山さん曰く、「ハーブ大全」という分厚い本を読んでいたら出来た曲、だそうです。
イメージとしては、RPGの主人公4人くらいが荒野を歩いているイメージだとか。



14位と13位も投票数が同じだった曲。
これは二曲続けて演奏されました。
演奏前に、「いい曲です。」と念を押す谷山さん。

3.「森へおいで」
4.「よその子」

「森へおいで」は個人的に大好きで、生で聴きたかった曲でした。
始めの方では、小鳥の鳴き声(演奏:山口さん)が響き渡る明るめの曲調だったのが、
曲が進むにつれて攻撃的な打楽器の音が加わり、次第に取り返しのつかない雰囲気に。
聴いているうちにゾクゾクしました。
発表当時は歌詞が修正されてしまった曲ですが、断然ライブ版(修正前版)の方が好きです。

一方、「よその子」は胸が熱くなる名曲。
曲の全体にわたって壮大な曲調なのですが、
終盤の谷山さんのソロパートでは不覚にも泣きそうになりました。



12位から10位までも三曲続けて。
まずは「山口ともさんと是非やりたかった曲」(谷山さん談)ということで。

5.「ドッペル玄関」
6.「まっくら森の歌」
7.「意味なしアリス」

このあたりは定番というか、もっと上位でも違和感は無かったであろう曲たち。
「まっくら森」は非常に有名な曲なのですが、それでも11位。

「まさか『意味なしアリス』が10位とは」と、石井さんも谷山さんも意外そうでした。
「『恋するニワトリ』よりも上なんだ。『公爵夫人の子守唄』よりも‥‥。」(谷山さん談)
ちなみに、「公爵夫人の子守唄」はランク外だったそうです。



たしかこのあたりで、「山口ともさんとの対話コーナー」がありました。
三歳になる息子が居るという山口さんに対し、
「こういうの(廃材楽器を指して)があると、息子さんは興味を持つんですか」と谷山さん。
それに対して山口さんは、「いや全然。これが日常になってしまっているから‥‥」とのこと。
「普通のお父さんは、打楽器を叩くものだと思い込んでいるんだ」と、
息子さんの将来を不安がる三人。
「大きくなって、友達の家に行ったときにはどうなるんだろう‥‥」とかなんとか。

そんな山口さん。
今日のコンサートの前、午前中には千葉の幼稚園で打楽器の演奏をしてきたそうです。
クリスマスにも別の幼稚園で演奏会があるらしく、
「この豆(『穀物の~』で使った豆)が白くなります」と語っていました。



ここからまた三曲続けて。
9位から7位まではまた同数だったそうです。
「ベストテンの内部に入り込んでいきます」(谷山さん談)

8.「てんぷら☆さんらいず」
9.「銀河通信」
10.「SORAMIMI~空が耳をすましている~」

「銀河通信」のイントロ部分では、山口さんの「スペーススプリング」の音が響き渡りました。
この動画の最初に出てくる楽器です)

「てんぷら☆さんらいず」はオールナイトニッポンで使われていた曲(だったかな?)で、
「銀河通信」も長年にわたって人気のある曲だと言っていました。
「SORAMIMI」は、人気があるということだけは知れ渡っている曲、なんだそうです。



6位から4位。

11.「冷たい水の中をきみと歩いていく」
12.「ねこの森には帰れない」
13.「ガラスの巨人」

「冷たい水の中を~」は聴けるとは思っていなかったので、ちょっと意外。
歌詞だけ読むと不気味な印象すらある内容なのですが、曲としては非常に綺麗なものです。

「ガラスの巨人」の人気には谷山さんも驚いていました。
「地球滅亡シリーズの人気が凄い」と語る石井さんに対し、
「『粉雪の日』はどうしたんだろう」と谷山さん。

何故かここで、「ガラスの巨人」のワンポイント替え歌を披露する谷山さん。
内容としてはこんな感じ。

 見下ろせば街は
 人がゴミの(ry

「‥‥雰囲気ぶち壊し。無かったことにして」(谷山さん談)



ここからは、いよいよベスト3の発表。
この三曲が挙がったのは谷山さんも予想通りだったらしく、
「七割方の人には想像が着くと思う」と言っていました。
まずは、3位と2位。

14.「王国」
15.「カントリーガール」

やっぱり来ましたね。
「王国」は絶対に来るだろうと思って、このプログラムに来たようなものです(大袈裟)。
「よその子」でもそうでしたが、この曲でも三者三様の見せ場があるような感じで、
不思議な盛り上がりようとなっていました。

演奏後に、この二曲のちょっとした裏話。
「王国」を作曲した直後に、当時の101人コンサートで演奏したところ、
その日のアンケートでの絶賛が半端じゃなかったそうで、それ以来人気を維持し続けているのだとか。
そう語る谷山さんに対して、他人事のように「ほぉ‥‥」と感心する石井さん。
「(石井さんを指して)居たよ?」と谷山さん。

対して、「カントリーガール」は長年歌い続けているために人気がある曲だそうです。
「歌いすぎて、嫌になったこともあった」(谷山さん談)
歌詞中の人間関係がわかりにくい、と言われることもしばしばあるそうな。



ここまでくれば、もう半分ネタバレみたいなものだから、というわけで、
1位のみあらかじめ曲名を告げての演奏に。

この曲は投票で76票を獲得したのですが、そのことを告げる際に
「76位の‥‥」と言い間違えてしまう谷山さん。
「それもいいかも。2位までやった後で、最後に76位の曲。」と思わぬ企画が立ち上がったり。
もちろん、ちゃんと1位の曲をやりました。

16.「海の時間」

もはや定番とも言える人気曲。
茅ヶ崎のソロコンサートでも聴きましたが、
山口さんによる波の音(お盆の中で小豆を動かして演奏)が混ざり、
会場全体が海の中に居るような雰囲気になりました。

それにしても、ベスト3は全部ラブソングでしたね。
病的→失恋→純愛という流れではありましたが。



これで、人気投票による曲は全て終了。
三人が退場した後も拍手が鳴り止まない会場。
それを受けて、三人が再度登場。アンコールがありました。

アンコールの曲は、
「1位までやってしまったので、人気投票で0票だった曲の中から一つ」とのこと。

17.「PUPPY」

個人的には好きな曲なので、0票だったのが意外でした。
ただ、単純に選ぶとすると、やっぱり漏れてしまうかもしれませんね。



これにて、コンサートは終了。
曲の合間にはもっと色々と話があったのですが、失念してしまいました。
話の中身も記憶を頼りにしているので、間違えているところがあるかもしれません。
こんな感じで進んでいった、というイメージで。

帰宅途中、夜空には月が浮かんでいました。
満月からは一日ほど過ぎてしまっていましたが、それでも異様なくらいの綺麗さ。
そんな月の光を受けながら、帰宅の途についたのでした。



今日はこんなところで。裄紘でした。

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