霧島温泉郷は霧島連山の中腹に点在する温泉の総称で、硫黄谷温泉、明礬温泉、栄之尾温泉、林田温泉、丸尾温泉、栗川温泉からなる温泉群はその中心を成しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/35/0a596633bba9ee944f96267fad1075eb.jpg)
その中の栄之尾温泉は霧島いわさきホテルの敷地内にある源泉で、自然の渓流沿いにこのお湯を引いて8つの露天風呂を作り出したのがこの緑渓湯苑です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/0d/64a5502dd18c4e261ad63071bcc98a37.jpg)
しかし、霧島いわさきホテルが老朽化のために休館しており、現在、この緑渓湯苑のお湯に入湯することはもちろん、近づくことさえできません。人気の温泉のこと、遠からず再開されると見込まれるので、2011年にを訪ねた際の記録を掲載します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/69/789523f1d9fbaa880838e06e3bf43ac4.jpg)
入湯するには、まず、ホテル大浴場の受付で入浴料(500円)を支払い、タオルと専用浴衣を借り受けます。この浴衣というのが、上下分離式で下は巻きスカートのようになっています。
大浴場の脱衣所で下着まで全部脱いで、この巻きスカートを巻いてホテルのスタッフに車で緑渓湯苑まで連れていってもらうのだが、履きなれないスカートで、しかもノーパン。すーすーした状態はいささか落ち着かない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/44/945e72f0edc277eb8e669c5ac393a2be.jpg)
3分ほどの乗車で着きました。緑の木々の狭間から水の流れる音が聞えてきます。渓谷に下りてみると眼前に涼やかな渓流と、青々としたお湯を満たした露天風呂が点在しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/6a/9bbd62571a53dfe3229fe4f7b5e53b2c.jpg)
さっそく浸かってみましょう。浴衣が空気を含んでなかなか沈まないが、ゆっくり腰を下ろすと、浴衣の内側にお湯が入り込んで、そのうち気にならなくなります。沈殿していた湯の花が舞って、一瞬お湯が白く濁りました。強い硫黄臭のあるお湯は舐めてみるとやや甘い。これはいい湯だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/a1/c8918ddd8b961fb90ec88cf4c1f6cc14.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/e4/938f6af609072df5c2aae4685a084eda.jpg)
さっそく次の露天風呂に移動。お湯から上がるとお湯を含んだ浴衣が実に重く、ピッタリ体に貼り付いて動きにくい。しかも足元が悪くて移動もひと苦労です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/97/b6ed0a5e1a167491d63f810538039e99.jpg)
いちばん下流にある露天風呂はNHKの大河ドラマ『龍馬伝』で霧島の温泉で龍馬が傷を癒すシーンに使われたそうです。なるほど、まさに自然のままの姿と、それを満たす実に美しい色のお湯。これは撮影にはもってこいですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/c5/05ba3beea7d649cc935b6b45e538d723.jpg)
ここの各露天風呂は湯温や泉質が微妙に異なっていて、自分のベストを見つけてみるのもいい。ダイナミックな起伏や涼やかな渓流など自然の景観を愛でつつ極上のお湯に浸かれる至福。秘湯の持つパワーを存分に味わうことができました。この至高の温泉、早期に再開されることを望みます。
・場所:いわさきバス・霧島いわさきホテルBS
・泉質:単純酸性硫黄泉 67℃
・訪問日:2011年6月27日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます