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「あるスキャンダルの覚え書き」

2007-07-16 | 過去に観た映画
J・デンチって、つくづく怪物だよな~と思っちゃいます。
あ…えっと、その、風貌が、という意味ではなくて…(^_^;)
女王を演じたかと思えば、恋するお婆さん、そして今回は、
ストーカー教師ですもの…。この人に匹敵する女優っている!?
いや~しかし、ホントに怖かったxx
こんなバアさんに付け狙われたくない。。とマジで思いました。
同僚?友人?パートナー?…全てが妄想の下、日記に書かれて…。

こちらの原作は知らないんですが、
学校を舞台にした不貞事件って、少し昔に話題になりましたよね。
現役女性教師が、未成年の生徒と関係を持った…っていう。
ちょっと日本ではあり得ないでしょう~的な事件でしたけれど。。
この事件を元に描かれているのかな~とも思いましたが?
でも、だとしたら、デンチが演じた教師もいたの!?キャー!

さて。。。
もうひとり「餌食となる」主人公の女性教師にK・ブランシェット。
さすがに彼女も上手いので、観応えありましたけれど、
こちらはデンチと対照的な性格?で、自由奔放なワリに脆くて単純。
不倫の末、かなり年上の夫(実は彼の教え子だったことがあとで判明)
と二人の子供(ひとりはダウン症)を抱え、ブルジョワ的裕福な家庭に
身を置くも、どこか満たされない欲望を抱えており、そういう脆さが
あっという間に、生徒にもデンチにも(!)付け入られる理由になります。
どこかフワフワとしていて頼りなくて、そして色っぽい、
つかみ所のない役を、変幻自在の演技力で見事に演じきっていました。
でもこういう女性って、確かにいるな~と思いましたね。
デンチとは対照的に、モテる女ってのは、こっちの方だろうな(^_^;)

でもねぇ。
デンチさんの仰ることにも一理ありました。
確かに彼女のストーカーまがいの行為は、知れば恐ろしいものだけど、
それだけひとりの人間を観察しているからこそ、
その人間の弱さをズバッと指摘出来るんですよね。

「あなたはもう若くない。そのうちボロ布のように捨てられるわ。
だから今のうちに手を切りなさい。15歳の欲望とは残酷なものよ。」

このシーンには拍手を贈りたかった(汗)
だって本当にその通りなんだもの。。かといって、そんなモラルを
最初から持てるなら、そういう不貞行為は生まれないですもんね^^;
心で制御できるものは本当の恋愛ではないし。
まぁ~彼らの場合は、心よりも下半身でしたけどね…(汗)

だけど他人の弱点に隙入り、支配しようとする人間の欲望は、
表面上はそうは見えないという恐ろしさを孕んでいますね。
やたら親切を押し付けてきて、ある日言うことを聞かなかったら、
掌を返すように仕返しをされ始めた…なんていうご近所ネタ(汗)、
ドラマや事件になりそうです。怖いよ~!!((+_+))

そういえば夫役のB・ナイ。
こないだはタコのオバケ(爆)でしたけど、今回は人間役~!!
ちょっと間の抜けた旦那だけど、家庭を大切にしていました。
妻の不倫が表沙汰になった時も、大人の意見と対応でした。
でも身から出た錆…とは、まさにこういうことをいうのですよ。
自分が誰かにしたことは、巡り巡って自分の身に降りかかる…。

だって好きになっちゃったんだもの。仕方ないじゃない。
分かりますけど、大人になったら分別をわきまえましょう!(汗)

(女同士の壮絶な殴り合いも怖い!デンチ、レスリングも習得か!?)

公式サイトはこちら




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