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ホグワーツから入学許可証が届くのを待って早十年 そんな山南の可もなく不可もなくな日常 ピノコとハー子は私がもらった

県大会にいきます

2010-09-26 21:55:53 | 日々のあれこれ
ちょっと前の記事で書いた「リトルボーイ・リトルガール」が、
地区大会で 最 優 秀 賞 である「ジュニア芸術祭賞」を頂きました!!

全国的にも激戦区と呼ばれる宇都宮地区大会。
参加校は10校(演劇部にしては多いほうらしいですよ)。
毎年宇都宮地区から県大会に推薦されるのは4校なのですが、今年度は県大会の日程と尺の都合により3校に減ってしまいました。

そんな中での「ジュニア芸術祭賞」。

自分達の実力や演目をふまえて優秀賞が限界だろうと。
他にもっと上手な演劇部もあったので、優秀賞の発表で呼ばれなかったら県大会は…

3校中、3番目でもいい。
1番でなくてもいい。滑り込めればいい。
県大会に進めさえすれば。
今年に限り私達演劇部を受け持ち、定年退職する顧問もそう言っていました。
「結果がどうであろうとも、悔し泣きだけはするんじゃない。泣くようなレベルの芝居を作ったわけじゃないんだから、格好悪い真似しないで、胸張って帰りなさい。」
そんな顧問の一言に、みんなで頷いて。
覚悟を決めて聞いた、審査発表。


各賞の審査結果は発表順に読み上げられます。
私達が発表したのは初日の4番目。
優秀賞…最初に読み上げられたのは、初日の6番目に発表した学校でした。2校目は最終日である二日目(今日)のトリを飾った学校。

あ、落ちた。もうダメだね…
前の席に座っていた顧問は、その後ろに座っていた副部長の私と部長の方を振り向いて、確かにそう言ったのです。
と、同時に読み上げられた最優秀賞。

「第12回うつのみやジュニア芸術祭 芸術祭賞は
 
『リトルボーイ・リトルガール』をやりました、宝木中学校のみなさんです」

リトル。
その言葉を聞いた部員はみんな、
「うそぉ!」「やったぁぁ!」とびっくりするやら嬉しいやらで大パニック。
顧問も「えええええええええ!!!やったねぇぇぇぇ!!」と大パニック(笑)
その後に入った「3校の先生方は主催者事務局まで書類を取りにうんたらかんたら」というアナウンスは正直に言うと全く聞こえていませんでした(シャレにならん)
実を言うと読み上げられた↑の審査結果も聞いていたのは
「~ リトルボーイ・リト」くらいまででした。
迷惑も甚だしい学校ですみません、ほんと。

ロビーに集合して先生を待つ部員。
戻ってきた先生の手にはしっかりと茶封筒が握られていて。
みんなで泣きながら、震えながら、ホールにいたあらゆる人に「ありがとうございました」と頭を下げて帰路につきました。

時代考証や準備の難しい芝居を、よくここまでに仕上げてきた。
しっかりとした心の芝居が感じられた。
舞台のシンプルさによく映える衣装だった。
最初の独白(←実は私です)に、とても引き込まれた。大人びたとても中学生とは思えない演技だった。
ピクリとも動かないストップモーション、素晴らしかった。
綺麗な「ローレライ」の歌声に、心洗われるようだった。

厳しい審査員の方がとても褒めてくださっていたよ。
校長先生も教頭先生も応援しに来てくれて良かったね。
ダメ出しも沢山聞いてきたから、ひと月後の県大会に向けて頑張ろうね。
部員の礼儀正しく謙虚な参加姿勢も素晴らしかったって、協議会の先生褒めてくれたよ。
これでまた、もう一回舞台に立てるね。三回目の「リトルボーイ・リトルガール」が上演できるね。

会館の玄関口で笑顔で話す顧問と、それを囲む幸せいっぱい夢いっぱいお腹いっぱい胸いっぱい(…言い過ぎか)な私達。
その横で他校の生徒と先生が「…結果は残念だったけど…」と話しているのが聞こえてきました。
私達が選ばれたということは、他の学校が選ばれなかったということ。
宇都宮で1番の演劇として推薦されたからには、県大会でそれに相応しい芝居を打たないといけない。
大きなプレッシャーとはちきれそうな嬉しさを胸に、部員のうちの数名は会館近くのファミレスで反省会(という名のプチ打ち上げ)をして帰りました。

ベストを尽くした結果。
一生懸命、真面目に取り組んだ結果。
みんな仲良く、一つの目標に向かって進んだ結果。
そして、心から台詞を紡いだ結果。

明日は胸を張って学校に凱旋できます。

県大会でも、みんなで力を合わせていこうね。
私は、この部活と部員を誇りに思います。作文。(←この二文字で台無し)