しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ラスト・ウィンター・マーダー」  バリー・ライガ 

2017年02月25日 | 読書
「ラスト・ウィンター・マーダー」  バリー・ライガ    創元推理文庫  
BLOOD OF MY BLOOD       満園真木・訳

ジャズは撃たれてトランクルームに閉じ込められる。
母親のジャニスが生きていた事を知り、早く助けに行きたいのだが、身動きが出来ない。
コニーはビリーに捕まる。
しかし、そこにジャズの事で電話が掛かり、ビリーはジャズの元へ向かう。
その隙に、コニーは脱出を試みようとする。
その時、同じ部屋にもう一人いる事に気が付く。
ベッドに手錠を掛けられ横たわっていたのは、ジャニスだった。







「殺人者たちの王」の続編だが、そのまま続き。
「ラスト・ウィンター・マーダー」 から読んだのでは分からないのだから、上下巻にした方がいいのに。
「さよなら、シリアルキラー」は、一応完結しているからそれでいいけれど。

物語はジャズとビリーとの直接対決になって行く。
ビリーが何故殺人をするのか、という理論的な話しも出て来る。
結局は自分中心の屁理屈。
そして、殺人者たちの王の本当の正体。
ジャズの母親のジャニスの存在。
「カラスの王」の話や、「みにくいJ」の存在。
かなりごちゃごちゃして来て、結構目まぐるしい。
しかし、コニーとジャニスが初めて会った時の会話から、何となく予想が付いてしまった。
そして、ビリーが頭を使う事だけでなく、あまりにも何でもスムーズに出来てしまうのが、ちょっと違和感。
ジャズも同じように、かなりスーパーマンになるけれど。
そして、殺さずに解決出来たことにホッとする。
最後にジャズは、これまでに人生がどうだったのか気が付くのだ。

3部作で解決したジャズとビリーの関係。
「さよなら、シリアルキラー」からは雰囲気が変った。
この後、ジャズがどのように成長していくか、見てみたい気がする。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「殺人者たちの王」  バリ... | トップ | 「月の夜は暗く」  アンド... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事