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Steve Jordan・・・4

2010-11-27 19:31:00 | King Of Brown Sound

先日、久々に海外オーダーでCDを買ってしまった。


最近の円高の恩恵に預かろうと思ったワケではなく、単に他では入手できないCDだったのでしょうがなく頼んだのであって、しかも送料を考えると有る程度枚数をまとめないともったいないし・・・ということで今季の財政難の折にもかかわらず、一気に6枚発注したと・・・いうワケですが。

一体何のCDかといえば、自身のウェブサイトで海外への発送はいたしません!という旨を発表して、あいかわらずの奇人変人偏屈王ぶりを顕示していた”あの方”の最新アルバムにしてラスト・アルバムとなったこれです。

Carta_espiritual

Esteban Jordan ; Carta Espiritual  (JORDAN RECORDS  001)

というワケで念願のエステバン・スティーブ・ジョーダンのラスト・アルバムを入手できましたよ!!それにしてもこのジャケット。初めて見た時も何やら全然スティーブ・ジョーダンらしく”ない”のが気になっていましたが、すでに亡くなってしまった今となっては、非常に暗示的なジャケットデザインに見えてしまいます。

でも、このアルバムが完成した時も、そのあともスティーブ・ジョーダン自身はまだまだやる気満々だったという話もうなづける、死の影など見ることもない、いつも通りのパワフルな演奏で、アコの腕前もほとんど衰えを感じさせないのがスゴイ。だってこの時すでに70歳!

内容はギター、ベース、ドラム&アコといった恐らく本人の演奏による多重録音ではなく、息子たち(ギター=Esteban Jordan III 、ベース=Ricardo Jordan 、ドラム=Alejandro Valdez) によるバンド、RIO JORDANのシンプルなコンフント編成でアレンジもとりわけ凝ったことはしていないし、まぁ変わらずスティーブ・ジョーダン印の演奏なのですが、やはりファンとしてはそれだけでうれしい。

とはいえ、まったく工夫がないワケではない。リズム面ではポルカ以外にもちょっとニューオリンズっぽく跳ねるリズム("La Pepita Y El Chupon"や"Figaro, Figaro")をやってみたり、特にインストの曲("La Pepita Y El Chupon"、"Adolfos Polka"など)ではアコの多重録音を試みているようにも聞こえる分厚いアコーディオン・サウンドが気持ちいいし、もし多重録音だったら、ほとんどずれなく弾きこなすその腕前にまたまた驚いてしまう。

ツイン・アコーディオンというのもこんなのを見てしまうとかなりスゴイってことがわかります。

これを聴くとスティーブ・ジョーダンとヴァレリオ・ロンゴリアのアコーディオンの音色がずいぶん違うこともよくわかる。それにしても2人の引き倒しぶりはどうだ!

このアルバムの前はおそらく89年ころにでた「EL TEMBLOR DE SAN FRANCISCO」だからほぼ20年ぶりの新録ということです。この20年間1枚もアルバムを出さなかったのが今更ながら残念だけど、最後の最後にこうした充実作出してくれただけでもありがたいということでしょう

ところでこの「Carta Esoiritual」、どこかで日本盤を出す動きはないのかしら。たとえばこの間スティーブ・ジョーダン国内盤2枚同時発売という快挙(暴挙?)にでたミュージック・キャンプ当たりなんか・・・。


ここんとこKING OF BROWN SOUNDがらみのレビューが続いたので時期をおこうかと思っていますが、今度はスティーブ・ジョーダンの”PICK UP 番外編”をと予定してます。


今日も読んでいただきありがとうございます。

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