要約できない人生のあれこれ

気ままに日々のこと
いきづらさを抱えて。なんでもない日常のこと。ごみ捨て場。届かない。

西加奈子「炎上する君」

2016-12-12 14:29:22 | 読んだ本の感想文








おもしろかった!


そのひとことにつきる本です。



8編の短編で構成されている一冊の本


「太陽の上」

「空を待つ」

「甘い果実」

「炎上する君」

「トロフィーワイフ」

「私のお尻」

「船の街」

「ある風船の落下」




どれもおもしろかった。

一人称で語られない文章が、さらに物語を引き立てた



印象に残った一文をここに。

作者と私の恋愛観はきっと似ている、それは

白いしるしを読んだときにも感じたことだった



「恋愛のさなかにいる君、恋の詩をつづる君、恋の歌を歌う君よ。
 周囲の人間に、馬鹿にされるだろう、身の程知らずだと、おのれを恥じる気持ちにも、なるだろう。だがそれが、何だというのか。
 君は戦闘にいる。恋という戦闘のさなかにいる。誰がそれを、笑うことが出来ようか。
 君は炎上している。
 その炎は、きっと誰かを照らす。煌々と。熱く。
 君は、炎上している。」


なんて素晴らしい文章なんだろう。

これを読んだとき拍手をしたくなった、

なんて力強いんだろう。

感動しながら、本に折り目をつけた上に栞を挟んだ。


これは「炎上する君」からの一文。







それから、「ある風船の落下」これもとてもおもしろかった

というか、ぜんぶがぜんぶおもしろいんだけれど……。


私はこういう類のファンタジーがもともと好きだったような気がした

それに、私の書いた詩、「レインドロップス」に

すこしだけ、似ているような気もした





一人称で書かれないからこそ、

その物語と自分がリンクすることができた

まるで物語のなかにいるような、そんな気さえした。

あれやこれやとことばを尽くしても、

きっと足りないし、何かちがう。




とにかくも、

めちゃくちゃおもしろかったのでこの本はオススメです。













最近読書の記しのようなブログになっていますが、

私の日常を気ままにつづっているブログで

すきなことを書いたりしています。



詩を書きます。音楽をききます。最近は本も読めます。

これも最近、アルバイトを始めて、服屋さんで働いています

精神科に通っています。自分ではBPDだと思っていて

それで入院したこともありますが、

いまの主治医にはパニック障害と診断されています。






ちょっとした自己紹介を含めて、






ではまた。