地ソースの巻

日本の食卓に欠かせない「ソース」本当に美味しいソースを探求し、徹底調査していきます。

広島焼

2008年03月19日 | お好みソース
  

今日のインプレは「ブラザーソース お好みとんかつ」
まずは私の広島焼の作成手順をお送りします。

生地は小麦粉と水を体積比で1対1から1.5。
これ以上水を多くすると、
一見生地がパリッと仕上がりそうだが、
生地が緩く、固まるまでに時間がかかり、
全然パリッとしません。
それどころかベチャッとします。
後は魔法の白い粉を少々いれ混ぜ、
冷蔵庫で1時間程寝かせます。

フライパンを強火で温め、
暖まったらラードを引き火を止めます。
1分ほど経ってからフライパンに手を近づけ
ほんのり暖かくなってからお玉1杯の生地をフライパンに流し、
お玉の重さのみで生地を内側から外側に向かって、
サーっと丸く伸ばします。

フライパンが熱すぎると上手く伸ばせません。
この際に力を入れすぎたり、
薄くしたいが為に何度も同じ所をお玉でいじくると、
生地が破けますので、多少の生地の厚みや、
穴あきは気にしないで1発で決めてください。

生地を広げたら削り節と天かすを振り、
コンロの火を着けます。
火加減は中火。
ココでキャベツやもやしなどの野菜を入れます。

今回は、明太子が冷蔵庫の中で
「出番まだっすか?」
と泣いていたので入れてやりました。



しばし待ち、火を着けてから2分程経ったら、
つなぎのために、生地を軽く野菜にかけ、
豚肉を乗せ、また生地をかけ一気にひっくり返します。



何故キャベツを乗せてからすぐにつなぎの生地をかけず、
ひっくり返す直前にかけるかというと、
早い段階で生地をかけておくと、
生地が下に落ちてしまい、
重たい感じの食感になるからです。



火を弱火にして4分程じっくり焼きます。
この時、押さえません。
まずは、野菜の水分で蒸し焼きにします。
で、4分経ってからこれでもかって位押さえます。
きっちり内部の水分を飛ばすようにしっかり押さえつけます。
ココで水分を飛ばしきっていないと、
仕上がりが水っぽい広島焼きになってしまいますので、
野菜が多ければ多いほどしっかり押さえてください。

ここからまた3分間焼きます。
この3分の間に焼そばを焼き始めます。
そばをしっかり炒めてから軽くソースをかけ味付けします。
しっかりした味が好きな方はダクダクかけても結構ですが、
仕上げにソースを塗るのでそれを考えて味を調整します。

3分経ったらお好み焼をひっくり返し、
焼そばを乗せます。
この際焼そばの真ん中を窪ますようにし
そこに軽く溶いた卵を入れ一気にひっくり返します。

通常は、焼そばを乗せてひっくり返し、
卵をフライパンに割り、
その上にお好み焼きを乗せるのだが、
家庭では手間なのでこの方法を使っている。



軽く押さえつけて、
30秒から1分ほど焼いたら出来上がりです。



で、肝心のソースだが、
色や粘度はごくごく普通。
匂いは関西系ソースらしい
お好み焼屋で香るソースの匂い。
以前紹介した、メイジョーソースとよく似た匂いだ。

ダイレクトテイスティングの印象は、
終始弱い酸味。
その中で、甘みが来るんだが、
最初は野菜系の甘みなんだが、
後味は何とも言えない甘みに変わる。
舌が若干痺れる感じがある。
添加物の辛みなのかな?
いわゆる香辛料の辛みはほぼ感じられない。

お好み焼に塗ってみると美味い。
若干酸味が気になるが、
お好み焼屋さんの甘口のソースの味。
甘いと言っても広島系のソースの甘さじゃない。
安っぽい甘さだ。

だが、お好み焼には安っぽい味があう。
最後まで美味しく食べたが、
今考えると旨味成分が足りない。
鰹の風味がもっと効いているとさらに美味しくなるだろう。

甘いソースが苦手の方にはお勧めできない味だ。

商品名 ブラザーソース お好みとんかつ
販売元 森彌食品株式会社
所在地 兵庫県神戸市兵庫区下沢通7丁目1-14

お好み焼 ○
焼きそば ◎
一銭洋食 -
フライ  -

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