余命一ヶ月の営業人生

製薬会社の営業として12年。思うところあって会社を辞める決意をした30代独身の残されたサラリーマン人生を綴る。

製薬会社と医者と接待

2009-12-25 13:23:48 | 日記
接待と聞いて連想するのは、政治家・ゴルフ・料亭・芸能プロダクション…と様々ですが、この医薬業界も接待の多い業界の一つです。組み合わせは、もちろん医者と製薬会社社員がほとんど。その地域や会社によって、接待の頻度は異なりますが、毎週のようにどこかの製薬会社と飲み歩いている医師もいれば、一切接待を受けない医師もおります。ちなみに、ひと昔前は一晩で十万円以上かかる接待もありましたが、最近は接待そのものが、医薬品の取引誘引に直結する事を規制するために、おおよそ一回の接待で使用出来る予算が一人あたり2万円程度とされています。命に関わる医薬品が、接待の善し悪しで患者さんに処方されるかどうか決まってしまうような事があってはいけないですよね。私もこの10年間で、数え切れない程接待をしてきました。その中で、この仕事をしていなければ決して口にする事の出来ないような高級な食材やお酒を考えられる限り味わえたと思います。しかし、同時に食に対するありがたみや、大切な人とゆっくりと過ごす余裕が失われていたように思いま
す。サラリーマン生命残すところあと三ヶ月…。その先は、これまで失ってきた物を取り戻せるように、上を向いて歩いて生きたいですね。