余命一ヶ月の営業人生

製薬会社の営業として12年。思うところあって会社を辞める決意をした30代独身の残されたサラリーマン人生を綴る。

流浪の果てに

2009-12-26 09:48:13 | 日記
まるでタンポポの綿毛のように、全国を流浪するのが今の仕事。一度根を降ろすと4~6年はその土地で生活するのですが、そんな生活は私の性分に合っていました。入社以来、毎年勤務地の希望を提出するのですが、私のこだわりは何年かかっても北海道と沖縄で働く事でした。いつしかそれが、会社で働く事の目標になっていたんですね。不純な動機ですが…。幸い入社してすぐに配属された場所は北海道の札幌でした。「北の国から」のイメージを抱いて舞い降りた札幌は、あまりにも都会で驚いてしまいましたが、そこで生活した4年間は私の期待を裏切りませんでした。広大な大地にシンシンと降りそそぐ雪は、周囲の雑音を吸収し、まるで深海に降り積もるプランクトンのようで好きでした。続いて舞い降りた場所は、なんと沖縄!入社5年目で早くも目標を達成です。そこでは、5年間沖縄本島だけでなく石垣島・宮古島・久米島等の離島も担当してました。私から見た沖縄はまさに外国。独特な文化と綺麗な海、そこで生活している穏やかな人達。不思議とそこはゆっくりと時間が
流れている感覚さえおぼえました。今の目標は来年退職後に、沖縄に帰る事。そのことだけが、今私を支える目標であり、流浪生活の終着点であり、新生活のスタートでもあります。具体的な事は何も決まってませんが、今後も経過を綴っていきますね。