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その店は、大阪のコンクリートジャングルの片隅にある。小さな店だった。喫茶店のようでもあり、
居酒屋ののようでもあり、つかみどころの無い佇まいであった。
店には、看板は特になくただ「お仕事のためいきの捨て所 おきらく」と小さく書いてある。
そう、この店から、事件は起こるのだ。
ある日の午後… 男が大きな皿の上にボウルをひっくり返して慎重に中のものを取り出そうとしていた。
朝から、ステンレスのボウルを使ってバケツプリンを作っていたのであった。
この男、名を尾木 楽(おき まなぶ)と言う。
- 通称は、おきらく、単にそのまま読んだだけである。因みに、おきらくは、プリンが大好物である。
おきらくは、皿の上に形を崩さずプリンを盛れたことに満足して、ほっとした表情で、目を外に向けた。
ただし、ほっとした表情もそこまでだった。
向こうから、恵美が歩いてくるのが見えた。
ヤバイ
もう少し早く気付けばよかったと思ったが後の祭りであった…
カララン~♪ カウベルの音と共に扉が開いた。
「先生いてる~♪」
おきらくは、慌ててバケツプリンを体の後ろに隠した。
が・・・ちょっと遅かったようである。
「なんだ、また来たの? 失業者の本分は、真面目にお仕事探しすること!だろ」
- なんとか追い返そうとする おきらくであった・・・
「ちゃんと 探してますよ~ で・・・何を隠しているの?!」
おきらくの背中に冷たいものが つーっと流れる。。。
「あ~ Hな本隠してるんでしょ。見せなさい」
(°°;))。。オロオロッ。。・・((; °°)
「おろおろする所なんざ、怪しいな~」
と、発する言葉より早く、恵美の見事なまでの右ストレートがおきらくの顔面に到達していた。
- 怖~
o(^-^o)(o^-^)o ヤッター 美味しそうなプ・リ・ン見っけ♪ by 恵美
o( _ _ )o ショボーン by おきらく
- この、至福の時を邪魔されたなるものかと… 必死に抵抗を試みたが、無駄な足掻きであった。
「先生、私もお相伴しても いいですよね。」
- 何も、そこまで強調しなくとも良いではないか・・・
「で・・・先生 スプーンは、どこ?」
「あのねぇ・・・ その先生っちゅのは、止めてくれないか…」
おきらくのクレームを無視して、スプーンを求めて厨房の中をごそごそ探す恵美
- 相変わらず、マイペースな恵美である・・・
「あった、これれいいや♪」
「なんだ、そのサラダを和えるときに使う、特大のサラダスプーンは!」
「先生こそ、その お玉は、何よ!」
( `o)・・・・・・・・・・・☆バチバチ・・・・・・・・・・・(o´)
そのとき、恵美の携帯が鳴りはじめた。
「先生! 取っちゃダメヨ」
目で牽制しながら、恵美は電話にでた。
「え~!、うん、うん、ちょっと待ってね。
先生、親友がセクハラされたみたいって!」
詳しいことは判らないが、どうやら恵美の友達が勤務先でセクハラに遭って、
恵美に、助けを求めてきたようである。
恵美は、携帯で話しながら、目で、おきらくに指示を仰いでいた。
取りあえず、おきらくの店に来るように伝えてもらった…
「ということで、このバケツプリンは、お預けね(^_-)-☆」
おきらくは、そう言って、恵美の恨めしそうな視線を無視して
バケツプリンを冷蔵庫にしまいこんだ。
つづく
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