登山納め。
藻岩山はいつも心安らかに私を迎えてくる。
ありがたい。
木々を見、
33体のお地蔵様、慣れ親しんだ登山路に感謝しながら登っていると、
雪の中からネズミが現われて、
私の足元でウロウロと動き回っている。
「一体お前は何をしたいのだ??」
ネズミは登山路から深雪の斜面を登り出して、
雪に沈んだり浮かんだりしながら、
しばらくしてから、やっと木の根の土の所にたどり着いて姿を消した。
いつものメンバーと顔を合わせる。
それぞれ病を持ちながら、
病と共に藻岩山にやって来る。
みんな元気に年を越せるのが何よりだ。