マンション管理士綾さんのブログ

マンション管理士は「正義の味方・月光仮面」?

特殊建物定期調査、建築設備検査報告書を使って、大規模修繕の進め方学習

2015-02-22 23:23:42 | ブログ

顧問先のマンションで、報告書を受け取っただけで具体的な説明を聞いていないというので、
それでは1級建築士に、検査結果を聞くことにして、理事だけでなく、全ての組合員に
呼びかけて、説明を聞くことにして、そろそろ検討したほうが良い、大規模改修について
どのように進めるべきか等も含めて、話をしてもらってはいかがかと提案した。

理事長はそれはいいと、「将来の大規模改修のための、知恵の出し合い会」と題して
「大規模改修から8年、資産価値・機能の維持拡大のため、適切な大規模改修が必要
です。問題マンションにしたくありません。皆様の知恵をお借りしたい思いで企画し
ました」とのご案内を全ての世帯に配布、ほぼ3割の組合員が参加しました。

女性の1級建築士が自ら実施した当マンションの検査結果、調査結果を報告し、
続いて大規模改修の進め方、その前の長期修繕計画書の作り方、見方を説明
しましたが、冒頭、参加者の半数が女性であることに注目、
修繕委員会の設立、委員募集については、女性も含めて幅広い年齢層の就任が、
特に女性の視点が大切です。今日の参加者の半数が女性で本当に頼もしいとの
講師の発言がありました。

建物定期調査や建築設備定期検査報告を基に、皆さんのマンションはここがこの
ように痛みが見られるが、具体的にはこのような修繕を行うことになる。特に
設計管理方式を採用する場合は、当初の修繕設計に具体的にどこまで含めるか
について十分に区分所有者の意向が反映されるようにすることが大切で、
本来この部分は、防水工事があって当然なのに、防水処置がされていないが、
販売当時の経費節減で防水処置が取られていないのか、手抜きなのか、建築
思想、設計方針がどうだったのか等、今から手抜きとは断定できないがと、
微妙な言い回しで、会場から他にも瑕疵ある工事があるので心配との声も出る
など、自分のマンションの調査結果、検査結果を示しながらの修繕の心構えが
話し合われ、具体的でユニークな大規模改修の進め方の学習となりました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿