小田原は北条氏の居城「小田原城」で知られていますが、実は明治以降 多くの文学者がこの地を愛して住んでいて、多くの文学作品を世に出しています。小田原城址の南側に「西海子小路」という名の通りがあります。江戸時代の後期には、中堅藩士の武家屋敷地となり、江戸時代末期には、17軒ほどが道の両側に並んでいたとのこと。この小路の一角にはこの地にゆかりの深い文学者の資料を展示している「小田原文学館」があり、北原白秋の資料を展示している和風建築物の白秋童謡館や、昭和を代表する私小説家尾崎一雄の書斎(移築)もあります。16日(日)にこの館を見学しました。
ここから小田原駅西口までの間は、この地で多くの童謡を創作した北原白秋の足跡をたどる「白秋童謡の散歩道」となっています。この通りの両側は桜並木で間もなくピンク色の通りとなることでしょう。小田原は文学の街なのです。
少しづつ春の気配を感じるようになってきました。昨日3.11は、思い出すのもおぞましい三年前の大災害の日でした。改めて多くの犠牲になられた方に哀悼の意を表します。
まだ、春の目覚めのこない9日(日)、湘南の二宮辺りを散策しました。「吾妻山公園」には今が菜の花の盛り。濃い黄色の花が山頂を覆っています。ここからは、遠く富士山が望める絶景の場所なのですが、この日は霞が深くてお目にかかれませんでした。
♪菜の花畠に 入り日薄れ 見渡す山の端 霞深し・・・♪ この歌のとおりです。
江戸の俳諧師 与謝蕪村(1716-1783年)は、菜の花をいくつもの歌に詠みこんでいます。
代表作は「菜の花や 月は東に日は西に」
そして「菜の花を 墓に手向けん 金福寺」合掌!
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