時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(No.42) 日南海岸 【2の1】

2008年12月08日 12時00分29秒 | 旅・散策の足跡

 今年の9月,18切符で京都から鹿児島まで帰ってきた。
 その際,有効期限までに切符を使い切ることができなかったので,その前に鹿児島近辺に出かけてみることにした。
 その結果,選んだ場所が日南海岸沿い。
 以下はそのときの記録だ。

 「甲冑魚」から普通列車で宮崎へ向かう。直通で所要時間約2時間30分。
 特急で行っても2時間かかるので大して変わらない。(注:列車によっては乗り換えのある場合や途中停車が多い場合もあり。ひどい時は,途中駅の停車時間20分とかがあったりする。)
 小学3年生のときに,宮崎へ特急で行ったことがあったが,そのときは2時間でもとても長く感じた。退屈しのぎの携帯テトリス(古い!)も持参していたはずだが・・・今は車窓を見ているだけでも,長くは感じなかった。
 
 宮崎へ向かう途中の財部駅。昨年(霧島1周),通過したときは,工事中だったが,今回は建物ができていた。


(2008年9月1日撮影)

 地域の多目的ホールと合同利用されているが,あくまで無人駅のようだ。

 都城を経て,宮崎市内へ。
 南宮崎駅を出ると大淀川を渡る。


(2008年9月1日撮影)

 宮崎には規模の大きい河川が鹿児島に比べると多い。
 奥に見える橋を渡ったところに見えるのが,宮崎市役所。
 
 大淀川を渡りきると高架になり,やがて宮崎駅につく。
 小3のときにこの駅を訪れた時,この駅の派手な色遣いがやたら印象に残っていた。


(2008年9月1日撮影)

 派手な色遣いというよりは特徴的なデザインだ。確かに南国らしいが。
 乗り換え待ちの時間を利用して,昼食をとることにした。
 駅の1階は商業施設が並んでいるが,ところどころ空きテナントもある。
 知事効果で宮崎がにぎわっているかと思っていたが,駅は意外とさびしかった。


(2008年9月1日撮影)

 宮崎駅の内部。通路の途中に切符売り場と改札口がある。
 改札口は2つあるホームごとに別々なので,ホームの行き来は改札を出なければできない。九州(沖縄を除く)の県の中心的な駅では唯一自動改札が導入されていない。アロハを着た駅員さんの直接の対応を受けられる。(18切符は自動改札導入駅でも有人改札を通らざるを得ないが・・・)

 日南線に乗り換え,日南市(油津駅)へと向かう。
 途中,車窓から鬼の洗濯岩と太平洋が見える。
 しかし,日南海岸で特に美しいと言われる堀切峠をJRは通らず,内陸部のトンネルを通っている。


(2007年8月27日撮影)

 昨年,日南をバスで訪ねたときの写真。道の駅フェニックスから撮影。

 その後,列車は伊比井まで海岸近くを通り,その後は北郷に向けて内陸部を走る。そして,日南市の中心部へ向かう。
 ここ日南市もえびの市と似ていて,市街地が分散している。主な3つを以下で取り上げる。

 一つが歴史のある観光地区となっている飫肥。


(2007年8月27日撮影)


(2008年9月1日撮影)


 飫肥駅は飫肥城をイメージした造りになっている。駅から観光地区までは少し離れている。写真は通過中にそれぞれバスと列車から撮っているので,飫肥の町を歩いたことはまだない。今回も時間があれば歩きたかったが,日帰りプランではうまく行かなかった。



 次が,行政の中心地の吾田(あがた)地区。
 1950年に4町村が合併して,日南市ができた際,先述した飫肥と後述する油津の住民の争いがあり,庁舎を両地区の中心だった吾田地区におくことなどで合併が実現したらしい。現在は商業施設も進出している。
 その吾田地区にある日南駅。
 この地区も昨年今年の2度にわたって通過はしているのだが,町を歩いたことはない。


(2007年8月27日撮影)

 外から駅を見ると,意外と小ぶりな印象が残る。
 さらに,駅舎の背後には森のようなものが見える。


(2008年9月1日撮影)

 駅内部の様子。ホームと駅舎の間に植え込みがある。これが外から見えた木々の正体だろう。
 のりばもかつては3つあったようだが,現在使われているのは1つしかない。



 最後が油津地区だ。油津港を中心とした港町だ。
 鹿児島銀行や山形屋など鹿児島に本社のある企業も立地している。
 商業地としては現在はやや衰退気味にあるようだ。


 その油津にある油津駅。
 駅前にはさかなのモニュメントがある。

(2008年9月1日撮影)

 駅では,アロハシャツの方が駅業務をしている。日南市の観光協会の方らしい。JRは2004年4月からこの駅を無人化したのを受けて,市の観光協会が駅内に移動したそうだ。

 油津駅前には宮崎交通のバスターミナルがある。
 ここからはバスを利用して日南海岸を北上していった。

 バスに乗って向かったのが,鵜戸神宮。


(2008年9月1日撮影)

 鵜戸神宮入口というバス停で降りる。
 鳥居をくぐり,海沿いの道をしばらく行くと参道入口の階段がある。土産物屋の脇を通り,トンネルを抜け,階段を下ってようやく境内の中のような場所に着いた。

 訪ねたこの日は,観光客がそれなりに見込めるらしく,さっきのバス停よりも参道までの距離の短い「鵜戸神宮参道入口」の臨時バス停があったようだ。


(2008年9月1日撮影)

 しかし,インターネットの時刻表には記されておらず,バス内でも特に案内はなかったので,途中の土産物屋さんに教えてもらうまでその存在を知らなかった。


(2008年9月1日撮影)


 鵜戸神宮の本殿の入口を上から見る。
 海,岩,洞窟など自然の雄大さを感じさせられる場所だ。


(2008年9月1日撮影)

 洞窟の内部。
 本当に霊験あらたかな場所だ。

 参詣を終えた後は,また同じ道を引き返し,今度は臨時バス停の方へ向かった。
 鵜戸神宮の他の部分については
こちらの記事で。

【2の2】へ続く。


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