時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(256) この付近をマーク,イラスト,フレーズで表すと?

2010年02月03日 04時32分19秒 | 旅・散策の足跡
この付近ってどんなとこ?という問に簡単に答えるのは難しい。色々ありすぎてどれを選ぶか困る場合もあれば,逆に何を取り上げればいいのだろうと探すのに困る場合もある。地域の特徴を簡単に表そうとする取り組みは結構見られる。その表現は納得の出来る場合もあれば,何でこうしたんだろう,他にもあるのではと思うようなときもあれば,この辺りってそんなところだったんだと驚くときもある。
 以前はこの記事で指宿枕崎線の駅名看板に書かれたイラストを例に検討した。今回は大阪のJR東西線を例にしてみたい。京橋と尼崎を結ぶ路線でその間は地下になっており,移動中は周囲の様子は伝わりにくい。その間の駅も全て地下にある。その駅の壁面には地域に関わるマークが取り付けられている。また各駅には駅スタンプも設置されており,イラストとワンフレーズの説明がされている。それらを順に見ていきたい。(なお,駅の壁面については停車中の車内から撮ったものもあり,駅スタンプも紙に押したものではなく,スタンプ台のサンプルを写真で撮ったものなので,見にくい箇所もあると思いますが,ご了承下さい。)

大阪城北詰

 マークがひょうたん,スタンプは桜になっている。地上の造幣局近くの大川沿いは桜の名所になっている。

大阪天満宮

 マークが桜の花びら,スタンプは大阪天満宮と駅の上にある天神橋筋商店街を描いている。

北新地

 マークが小麦?,スタンプは地上の繁華街を描いている。ホームはかなり深いところにあるが,地上付近まで行くと梅田周辺の繁華街になっている。条件つきではあるが,大阪駅と同駅扱いをされる場合もある。マークの繁華街に似合わない小麦の由来は明確な心当たりはないが,飲み屋街があるのでビールに由来かと考えたこともあった。(追記)マークの稲穂は堂島米市場があったことに由来しているようだ。

新福島

 マークは松,スタンプは中之島が描かれている。マークの松はこれと言った心当たりがない。(追記)逆櫓の松という史跡に由来しているようだ。「中之島に近い」とあるように地上に出てすぐ中之島があるわけではない。しかも中之島は福島区ではなく,北区にある。

海老江

マークはのだふじ。スタンプはのだふじと淀川になっている。のだふじは福島区の花でもあり,いろいろなところでマークも見かける。地上に出てすぐに淀川があるわけではないが,たぶん国道2号にかかっている橋が描かれている。この路線は地下なので,川を渡っているという印象は意識しないと感じない。

御幣島(みてじま)

 マークは舟。スタンプは渡しの跡となっている。
 地上部にある大野川は埋め立てられ,川の雰囲気を残したまま,自転車と歩行者の道路となっている。マークの舟もその渡し舟をイメージしているのだろう。西淀川区のこの辺りは島のつく地名が多く,川が改修されたり,埋め立てられるまでは島になっている部分も多かったのではないかと思う。

加島

 マークは波。スタンプは都と西国を結ぶ歴史の残る地となっている。大阪市の市界も近く,兵庫県尼崎市に隣接しているので,一部は府県境になっている。位置としても西国へ向かうには交通の要衝となりそうな場所だ。何度か付近を訪問してはいるが,スタンプに描かれている神社が何なのかも分からず,歴史を感じたことはない。機会があれば探してみたい。


 駅スタンプは大阪近郊ではほとんどの駅にあるようだが,マークを使っているのはあまりない。ホームの壁のタイルの色も駅ごとに違うが,こちらについての地域との関連性は今回は考えなかった。地下の路線は車窓がトンネルの壁だけで退屈(ガキみたいだけど・・・)だが,地下空間でもマーク一つあるだけで少しは地域性を感じられるような気がした。

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