時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(586)【続・水没集落からの脱出 1】川まで迫る崖の下の空間

2011年04月03日 04時24分03秒 | 現在の中の過去
【続・水没集落からの脱出】の記事
→第一弾の小和田はこちら
  観光地天竜峡はこちら

1 川まで迫る崖の下の空間(586)
2 集落への登り道(605)
3 川の向こうの集落(649)

※ 写真撮影日:2011年3月3日
以前,静岡県浜松市天竜区小和田から塩沢集落に脱出した記事を書いた。
【水没集落からの脱出】の記事
1 入口編(306)
2 駅前メインストリート編(326)
3 最寄の民家とつり橋編(359)
4 集落への道(395)
5 徒歩1時間の集落(405)
6 駅を離れても(482)

 この場所の場合,集落にたどり着くまで徒歩1時間だった。これほどまでは時間がかからないが,似たような条件の場所が長野県の泰阜村にあったので脱出に挑戦してきた。脱出する前には,同じ天竜川沿いでも観光地化されている天竜峡を見てきた。

 人家や旅館などが並ぶ天竜峡駅前。前述の記事で書いたとおり…

 渓谷の舟下りができる。しかし,シーズンオフなので電車で下っていくことにした。ずっと川沿いを行くわけではなく,トンネルの部分もだいぶあるが…
 隣駅の千代。川沿いに駅があり,まだここも舟下りのコースだ。

 駅前の様子。車道はあるものの集落までは結構道のりがあるようだ。電車だとトンネルを通るので隣の天竜峡までそんなに距離を感じないが,陸路でいくとえらい回り道をすることになるようだ。
 その隣の金野。

 ここも川沿いに駅はある。舟下りもここを通過する。「6 駅を離れても(482)」の記事で書いた時は工事中だった部分が…

 今回は…

 工事が終わってきれいになっていた。この駅も駅周辺に人気はないので,人の手を感じる場所になったかもしれない。川の下流の問題もあるので安全には変えられない問題だが…

 駅の出口付近。

 駅のホームの端。駐輪場らしきものが見える。

 駅より下流側の景色。橋が見えるが駅から脱出する経路かもしれない。
 隣の唐笠駅。

 ここに舟下りの降り場がある。駅より少し下流側では…

 舟下りの宣伝も見られる。天竜峡駅で降りるようにとの注意書きも出ている。この駅の周辺には人家もそれなりにありそうだ。

 泰阜村役場のある門島駅を出ると次が目的地になる。降りる時に車掌が切符をチェックするので,変な顔をされないだろうかと思いながら駅に着くのを待った。
 着いた駅。川の上流側方向。

 手前に見える駅名の看板の裏には…

 指で駅名を書いた跡が残っていた。
 待合所。

 ベンチが置かれている。写真には見えないが,手前には…

 本棚があって時間つぶし?ができるように本が数冊置かれている。駅用のノートもあった。待合所の上流側を見ると…

 2004年の文字が刻まれたがけ崩れ防止用のフェンスがあった。
 駅の上流側はすぐにトンネルになっていて,その次のトンネルもすぐに見えていた。ものすごい地形のところに駅が作られているということだろう。
 こちらには出口がないので駅のホームを下流側へ向かう。

 待合室のある奥の空間は割と広いのだが…

 途中から急に崖が迫り幅が狭くなっている。しかもカーブをしているので向こう側がよく見えない。崖に取り付けられた電灯。ものすごい光景だ。
 線路の向こう側には…

 天竜川の川面がすぐに見えた。絶壁の崖を削って線路を通したんじゃないかと思ったが,よく考えたら天竜川がダムの影響で増水しており,その前はこの駅付近も人家があったという情報を見ていたことを思い出した。
 駅の出口。

 トンネルの上を越えて外の世界へ行くようだ。

 トンネル脇の階段。結構急。道はここしかなく,車道は駅までつながっていない。
 トンネルの上から見た駅。

 川まで迫った絶壁であることがよく分かる。
 ここからの脱出ルートだが,駅の待合所に書いてあった。

 避難所の中学校はすぐ真上にあるようだ。しかし,あの崖を登る手段はないので約2km,30分の徒歩移動となる。ここで緊急事態に出くわしたら無事避難所にたどり着くことさえきついことかもしれない。
 トンネルの上を越えて下流の方向へ行くと…

 道が2つに分かれている。向かって左の上り道がさっきの避難ルート。向かって右側の道も別の集落へ抜けることが可能だ。

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