去年の今頃に,下の切符を使って,霧島を鉄路で1周していた。
(2007年11月12日撮影)
3000円で7つの縁起が良い名前の駅を結んだ区間が連続する2日間乗り降りフリーという切符。2007年に2007枚限定販売だった。写真はこの切符の存在を知るきっかけになった,中福良駅に停車中の車内から撮ったもの。山間部の民家の陰に隠れるようなそんな駅だ。そんな駅に行った理由は嘉例川駅に行ったときに隣駅までそう距離がないから歩いてみようというのがきっかけだった。実際には道に迷い,駅を通り越しそうになった。中福良という地名は珍しそうに見えて,鹿児島では結構見かける地名だ。
(2007年11月12日撮影)
隼人駅で乗り換え待ちが30分ぐらいあったので,駅周辺を歩いてみることに。
「空順上人入定石室(くうじゅんしょうにんにゅうじょうせきしつ)」という文化財だ。「坊の空順上人が主君の安泰を祈願し,生きながら籠もってなくなった石室」ということだ。「空順上人は法力に優れており,祈祷で阿久根の大火を消したことで知られ,火の神様として信仰されている」そうだ。このときは案内板をしっかり読んでなかったので,今写真に撮った案内板を読み返してそんな場所だったと理解できた。
(2007年11月12日撮影)
隼人から吉松に向かう途中の栗野駅でホームの鐘と対向車の特急を撮ったもの。
6分ぐらいここのホームに対向車待ちで停まっていたように思う。
(2007年11月12日撮影)
吉松駅の待合室。去年のこの頃はそこまで寒くなかったはずだが,待合室内ではストーブか暖房が入っていた。畳の上で休むこともなく,隣駅まで徒歩での移動を始めた。
(2007年11月12日撮影)
湧水町の中を川内川に沿って,しばらく北へ向かった。地図を見れば分かることではあるが,こんなところで川内川と出会うのは不思議な感覚だ。
(2007年11月12日撮影)
約3km離れた鶴丸駅に時間に多少余裕をもって到着できた。「鶴丸小学校」「鶴丸城跡(鹿児島市の方)」「鶴丸駅」すべて近くにありそうで,離れた場所にある。
(2007年11月12日撮影)
駅の周りは鶴丸温泉と写真の「菅原神社」がある。「四手先組(よてさきぐみ)という構造が本殿軒下の組子(斗 てへんに共 で ときょう)に見られるようだが,走った後でそこまで観察する余裕はなかった。
(2007年11月12日撮影)
鶴丸から今度はえびの駅まで列車で移動。
えびの市は市街地が3つに分かれている。確か観光の京町,行政の加久藤,文京の飯野だったと思う。もともと加久藤駅だったえびの駅は,行政の中心にあたるわけだが・・・
駅周辺にはその面影は感じられず,さびしい場所に思えた。
無人駅だし・・・
霧島連山をバックにした古い駅舎が残っている。この駅舎では2002年に映画が撮影され,駅舎には,そのときのセットが残っている。
ここで次の列車まで時間をつぶせそうになかったので,隣駅まで歩くことにした。約3.5km。
(2007年11月12日撮影)
線路の距離は,3.5kmかもしれないが,道路は行き止まりなどもあって実際にはそれ以上の距離があっただろう。
写真は宮崎県を流れる川内川。最終的な水源は熊本県だ。このことを知ったのは,大学生になってからだった気がする。それまではずっと県内を流れる川だと考えていた。
線路を何度もまたいだために,道があってるか不安で,線路の脇を歩きたいぐらいの時もあったが,気がつくと隣駅が目の前にあった。
(2007年11月12日撮影)
えびの上江駅。本当は次のえびの飯野駅まで行って,えびの市の文教地区の様子も見たかったが,この駅に着くまでに痛い目にあったのでもう2km先まで行くのはやめにした。
(2007年11月12日撮影)
都城へ向かう途中の小林駅での停車中の車窓。
途中の車窓も含め,霧島連山をこの方向から眺めることはほとんどないので新鮮だった。
(2007年11月12日撮影)
都城駅に着いた。何かホームと改札を結ぶ地下道の天井の高さが低い気がした。
(2007年11月12日撮影)
駅弁を買おうとしたが,この駅で買えなかったため,隣駅の西都城駅付近の駅弁屋で買うことに。
今度は都城の市街地を歩いた。
(2007年11月12日撮影)
西都城駅。古そうな駅だが,高架駅。
都城駅よりも市役所に近いが,何か閑散とした印象を受けた。
2階のホームから見る都城の街並みを期待してホームへ行くと・・・
(2007年11月12日撮影)
ガラスが結構汚れていた・・・
駅前の風景。
(2007年11月12日撮影)
県境とは思えないような風景の中で,鹿児島県へ戻る。
次に降りたのは霧島神宮駅。
(2007年11月12日撮影)
駅に隣接して足湯が作られている。
駅前の橋には,天狗の像があるなど,雰囲気があった。
駅前からバスに乗り,霧島神宮へ向かう。
(2007年11月12日撮影)
10分程度で霧島神宮のバス停へ。駅から結構離れている印象があったので意外と着くのが早く感じた。
写真は霧島神宮の
日の入りの頃であり,展望台のような場所から見る山々と夕日がきれいだった。
(2007年11月12日撮影)
バス停から下った鳥居の付近には足湯が設けられている。
再びバスに乗って霧島神宮駅に戻る。
そして,鹿児島市内へと戻った。
(2007年11月12日撮影)
駅名の表示にも鳥居が用いられているところで乗り降りが多く,何かと神社と関わりがある日だったように思う。
霧島を回って都城へ行くのは高速道路と同じルートで,しかも,吉都線が日豊本線だった時代には遠回りとも思わなかったのだろうが,かなりの道のりに感じた。
あと,七つの福の駅のうち,通過も含めれば喜入以外は制覇していた。(重富・中福良・吉松・鶴丸・財部・霧島神宮)
川内方面に縁起のいい名前の駅がないのが,フリー区間がそちらの方へのびず,残念に感じた。
意外と歩いて移動した距離もあった。見知らぬ土地だけに距離感・時間がはっきりしなかった。
(その2へ続く)
奥に少しだけ見えているのが本殿。
早速本文訂正しておくね。有難う!