時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(359) 水没集落からの脱出(3) ~最寄の民家とつり橋編~

2010年07月18日 06時59分42秒 | 旅・散策の足跡
【水没集落からの脱出】の記事
静岡県浜松市天竜小和田~塩沢

1 入口編(306)
2 駅前メインストリート編(326)
3 最寄の民家とつり橋編(359)
4 集落への道(395)
5 徒歩1時間の集落(405)


6 駅を離れても(482)
→ 観光地天竜峡はこちら
→続編はこちらへ。


※ 写真撮影日 2010年3月20日
(2)からの続き。

駅前の集落跡から塩沢集落の方へ向かう。

 しばらくは横に天竜川のゆったりとした流れが見える。

 川の向こう岸は愛知県だ。

 よく見ると…

 道路と電線がある。しかし,川を越えて愛知県側に行く方法はこの辺りにはない。
 正面には…

 静岡,愛知,長野の3件の県境のある場所が見えてくる。
 時折猟銃のような音が聞こえるが,どこで行われているかは定かではない。目の前に何が現れるか分からない恐怖がある。
 やがて道は川と反対側へカーブし,川に注ぐ沢を越える。

 上を見上げると…

 だいぶ高いところに線路が見えた。ダムによる増水でも水没しなかった線路はかなり高いところにある。
 その後,道は木々に囲まれた森の中に続いている。

 かなり高い位置に廃屋も確認できる。

 鉄塔もある。
 やがて…

 分岐にたどり着く。目的地の塩沢は右側を登ることになるが,いったん下の道を進む。10分で高瀬川に付くという案内が出ている。
 上に見えている民家には人が住んでおり…



 周囲には畑が見られたり,作業用の機材が見られたりする。

 向かって左手を見ると…

 天竜川がだいぶ低い位置に見えるようになってきた。ここまでの道のりも結構高低差があったようだ。
 この先の道は…



 狭かったり,木が倒れていたりする。コースアウトをすれば,かなり下まで転落することになる。しかも,携帯の電波は届かないので,そのことを知らせることもできない。慎重に進まないと命に関わる。
 しばらく慎重に進んでいくと…

 橋のようなものが見えた。案内に出ていた高瀬橋で,長野県側につながっている。
 橋を渡ろうとして,進行方向を変えると…




 何か普通の橋の状態ではなさそうだ。先の方を拡大して見る。

 橋の大部分が壊れてしまっていて,渡ることはできない。したがってこの先へ行く術はない。橋はこんな状態だが,柱を見ると…
 

 橋の名前と完成した年月はしっかりと残されていた。

 再び今来た道を引き返し,さっきの民家のところまで戻る。

 今度は塩沢集落へ行く道を進む。まだ40分かかるようだ。

 ここを左に行き,坂を登ると家の玄関に着くようだ。
 もちろん,人の家には行かずに,ここをまっすぐ行く。
 しばらくして振り返ってみる。

 ここでの暮らしは一体どのようなものなのだろうか?
 この先,塩沢集落へはまだまだ道のりがある。
※(4)へ続く。


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