当初の予定からだいぶずれ込んだけど、今年も「真田家の本棚」をやっちゃうぞ。
それじゃ、企画の趣旨を説明しよう!(以下、ほぼ例年のテンプレ)
企画の主旨は、真田が 2015 年に読んだまんがの中からおススメの作品を勝手に表彰するというもの。
選出対象は「2015 年内に1巻が発売された作品」で、今年も部門別に5作品を選んでみた。
しつこく補足しておくと、副賞とかそーゆーのは一切無いのであしからず(笑)
なお、過去3回の結果は下記リンクを参照のほど。
→真田の本棚 2012
→真田の本棚 2013
→真田の本棚 2014
ではでは、今年の表彰作品の発表だ!
☆表彰作品一覧(各賞別)
○「特薦大賞」年度代表まんが
はらほろキーパーズ!(児玉樹 / 角川書店)
○「秀話賞」最優秀ストーリーまんが
マギの贈り物(よしづきくみち / 集英社)
○「大笑典」最優秀ギャグまんが
宮本さん本気でヤメてくださいっ(いわさきまさかず / 角川書店)
○「皇帝賞」最優秀4コマまんが
まちカドまぞく(伊藤いづも / 芳文社)
○「萌王賞」最優秀萌えまんが
寄宿学校のジュリエット(金田陽介 / 講談社)
☆短評
特薦大賞 はらほろキーパーズ!(児玉樹)
ゼロ年代前半のラノベっぽさを醸し出す作品で、ジャンルは青春ラブコメ×退魔ファンタジー。
青春時代にこーゆー作品ばっか読んでいた身からすると、ストライクゾーンど真ん中過ぎてどうしようもないね!(笑)
青春ラブコメとして見るなら、やはり主人公コンビの相性の良さが目を引く。
マイペースで楽天家な軒瓦くんと、クソまじめで現実的な澄:この組み合わせでハズれるワケないじゃないですかヤダー!
澄が軒瓦くんを御するという構図がデフォだけど、その実、持ちつ持たれつの関係になっているのが萌えポイントですな。
なんつーか、理想の夫婦ってこんなカンジだよなーって(笑)
退魔ファンタジーの方はオーソドックスと言うべきか地味と言うべきか。
仰々しい呪文詠唱や魔法陣の構築とかが無いから、中二病的なファンタジーが好きな人にはちょっと物足りないかもね。
ただ、ラブコメパートとのバランスを考えると、これぐらいが良い塩梅なんじゃないかなーというのが私見だったりする。
アクションシーンの描写も安定しているし、気兼ねなく楽しめるファンタジーに仕上がっている印象。
また、サブキャラたちも個性が豊富で、好きなサブキャラを探すという楽しみ方もアリかもしんない。
とりあえず宣言しておこう。御厨さんは俺の嫁だーっ!(あえて太字にしてみた)
秀話賞 マギの贈り物(よしづきくみち)
このタイトルを見て「あれ、レビューしてたっけ?」と思ったアナタは立派な真田フリーク。
実は発売後2か月ぐらいしてから買ったので、新刊を扱う単行本レビューの方では書けなかったんだよねー。
……その頃は単行本レビューも今ほど遅延していなかったし(ぼそ)
閑話休題。本作は、死に別れた恋人たちの恋を描く、ファンタジーテイストのラブストーリーだ。
片や現世にて、片や死後の世界にて、今は逢えない恋人を想う……という構図の切なさが胸を打ってしゃーない。
君と僕のアシアトでもそうだったけど、こーゆーすれ違いモノを描かせたらよしづきさんは天下一品だわ(ほれぼれ)
ストーリーの良さに加えて、演出面の良さが光るのもよしづき作品ならでは。
この作品の場合だと、見開き2ページを1コマとして使用した大ゴマの活用が代表的だろう。
特に、中盤の14ページ(見開き換算で7ページ)の大ゴマ連発は圧巻の二文字。素晴らしいという他ない。
また、死に別れた二人に新たな希望が示されており、単なる悲恋で終わらせてないのも後味の良さにつながっている。
すなわち、一にとっての美凪、明里にとっての潮がソレな(※明里は転生する可能性も大いにあり得るけど)
てっぺんからラストまでまるっと楽しめる作品なので、是非とも書棚のコレクションにオススメしたい。
大笑典 宮本さん本気でヤメてくださいっ(いわさきまさかず)
下ネタ満載でお届けする、超ド級のハイテンションギャグ4コマ。
表紙を見て「コレは萌えまんがですか?」とかカン違いしちゃった人は残念! これはれっきとした下ネタギャグなのだ。
一応設定を書いておくと、主人公はモモノフ王国の姫で自称王子なアプリコット。
この美少女がヘンタイ執事の宮本(♂)にアレコレいじられまくる、というフォーマットが実に分かりやすい。
つーか、考えなしに宮本の提言を受け入れちゃうアプリコットも何気にヘンタイさんなのでは……?(汗
登場人物はヘンタイばかりで、マトモなキャラがからっきし皆無というのも凄まじい。
父王も、王妃も、隣国の王女たちもみんなヘンタイ。メイドのマリアとさと子ちゃんも立派な変人枠。
強いて言えばメイド長のセリーナさんがマトモだけど、登場シーンが少ないからなんとも言えないんだよねぇ。
上記のとおり完全に人を選ぶタイプのまんがなので、下ネタに耐性の無い人には全くオススメできないのがネック。
ただし、下ネタでもイケるよーって人にはこの上なくオススメしたい一冊だ:早く2巻が出ないかなー(うずうず)
皇帝賞 まちカドまぞく(伊藤いづも)
今年の4コマ大賞は、キャラットレビューでもおなじみのこの作品。
ウチのレビューを読んでいる人は分かると思うけど、真田はこの作品が好きすぎてしゃーない。
作者つながりで、やったことのないECOのコミカライズ本まで買っちゃったぐらいだからな……(遠い目)
まぞくとして覚醒した少女・優子が、ビンボー暮らしから抜け出すために魔法少女・桃の生血を狙うというのが大筋のストーリーだ。
ただし、優子と桃には圧倒的ともいえる能力差があるため抗争には発展せず、いたってアットホームな雰囲気が醸成されている。
桃が優子をトレーニングしたり、優子が桃の食生活をサポートしたり……おいおい、君らは敵同士じゃなかったのかい?(笑)
この脱力感は、天体戦士サンレッドとか、まほあくに通じるものがあるような無いような(どっちだ)
また、これもレビューで書いたことだけど、絵の中にびっしりと小ネタを仕込ませるのもこの作品ならでは。
ネタ探しの楽しみを奪うのもアレなんで、敢えて言うならば「背景にも注目してみよう」ということ。
オモテのストーリーラインを邪魔しないレベルでネタを仕込んでくるあたり、実は何気に高度なテクなのかも。
大オチがややパターン化しすぎなきらいがあるものの、様式美と考えれば問題ナッシング。
頑張れシャミ子!! まずは魔法少女を手懐けるところから始めるんだ!!
萌王賞 寄宿学校のジュリエット(金田陽介)
敵対する二国の学生寮間の、禁断の恋を描いたロミジュリもの。
講談社で萌えまんがは無いっしょ……とか思ったアナタは、今すぐにでもグーグル画像検索をすること。
気位の高い貴族キャラ(ペルシア)がデレるシーンなんて、あまりの破壊力に危うく萌死するトコロだったわ!
第1話にて犬塚とペルシアの「秘密の恋」がスタートし、制約下での恋を楽しむというスタイルにシフトチェンジ。
一応そこからはラブコメ展開になるんだけど、とにかく女性キャラの萌えっぷりは特筆に値するレベルだ。
ヒロインのペルシア、サブヒロインの蓮季、おじゃまキャラのシャル姫も含めてみんな素晴らしい! ブラボー!
一応補足しておくと、決してラブコメがつまんないワケじゃなくて、女の子が可愛すぎるってだけのハナシな。
ペルシアが男装してデートする話とか、あのドタバタ感は個人的に大好物な部類なんだけどさ。
でも、結局はペルシアの笑顔を見ると「あー、なんかもうどうでもいいやー」ってなっちゃう(笑)
女の子がカワイイのはラブコメの絶対条件だけど、可愛すぎるのもちょっと考えものだなーとか思ってみたり。
ちなみに講談社作品らしくアクションも秀逸なので、フツーにラブコメを楽しみたいという方にもおススメの一冊。
そこのアナタも、レッツ・萌死!(ぁ
以上が2015年の「真田家の本棚」となるけど、いかがだっただろうか?
今回は萌王賞がかなり熾烈で、去年の年末ギリギリまで3作品の間で揺れていたという事実はここだけの秘密だ。
いずれも素晴らしい作品だったんだけどね……こ×××××とか、こ×××××××とか(謎のイニシャルトーク)
今年も面白い新作を引き当てられるよう、どんどんと新作を読んでいくのでヨロシク。
ではでは。
真田紀行
それじゃ、企画の趣旨を説明しよう!(以下、ほぼ例年のテンプレ)
企画の主旨は、真田が 2015 年に読んだまんがの中からおススメの作品を勝手に表彰するというもの。
選出対象は「2015 年内に1巻が発売された作品」で、今年も部門別に5作品を選んでみた。
しつこく補足しておくと、副賞とかそーゆーのは一切無いのであしからず(笑)
なお、過去3回の結果は下記リンクを参照のほど。
→真田の本棚 2012
→真田の本棚 2013
→真田の本棚 2014
ではでは、今年の表彰作品の発表だ!
☆表彰作品一覧(各賞別)
○「特薦大賞」年度代表まんが
はらほろキーパーズ!(児玉樹 / 角川書店)
○「秀話賞」最優秀ストーリーまんが
マギの贈り物(よしづきくみち / 集英社)
○「大笑典」最優秀ギャグまんが
宮本さん本気でヤメてくださいっ(いわさきまさかず / 角川書店)
○「皇帝賞」最優秀4コマまんが
まちカドまぞく(伊藤いづも / 芳文社)
○「萌王賞」最優秀萌えまんが
寄宿学校のジュリエット(金田陽介 / 講談社)
☆短評
特薦大賞 はらほろキーパーズ!(児玉樹)
ゼロ年代前半のラノベっぽさを醸し出す作品で、ジャンルは青春ラブコメ×退魔ファンタジー。
青春時代にこーゆー作品ばっか読んでいた身からすると、ストライクゾーンど真ん中過ぎてどうしようもないね!(笑)
青春ラブコメとして見るなら、やはり主人公コンビの相性の良さが目を引く。
マイペースで楽天家な軒瓦くんと、クソまじめで現実的な澄:この組み合わせでハズれるワケないじゃないですかヤダー!
澄が軒瓦くんを御するという構図がデフォだけど、その実、持ちつ持たれつの関係になっているのが萌えポイントですな。
なんつーか、理想の夫婦ってこんなカンジだよなーって(笑)
退魔ファンタジーの方はオーソドックスと言うべきか地味と言うべきか。
仰々しい呪文詠唱や魔法陣の構築とかが無いから、中二病的なファンタジーが好きな人にはちょっと物足りないかもね。
ただ、ラブコメパートとのバランスを考えると、これぐらいが良い塩梅なんじゃないかなーというのが私見だったりする。
アクションシーンの描写も安定しているし、気兼ねなく楽しめるファンタジーに仕上がっている印象。
また、サブキャラたちも個性が豊富で、好きなサブキャラを探すという楽しみ方もアリかもしんない。
とりあえず宣言しておこう。御厨さんは俺の嫁だーっ!(あえて太字にしてみた)
秀話賞 マギの贈り物(よしづきくみち)
このタイトルを見て「あれ、レビューしてたっけ?」と思ったアナタは立派な真田フリーク。
実は発売後2か月ぐらいしてから買ったので、新刊を扱う単行本レビューの方では書けなかったんだよねー。
……その頃は単行本レビューも今ほど遅延していなかったし(ぼそ)
閑話休題。本作は、死に別れた恋人たちの恋を描く、ファンタジーテイストのラブストーリーだ。
片や現世にて、片や死後の世界にて、今は逢えない恋人を想う……という構図の切なさが胸を打ってしゃーない。
君と僕のアシアトでもそうだったけど、こーゆーすれ違いモノを描かせたらよしづきさんは天下一品だわ(ほれぼれ)
ストーリーの良さに加えて、演出面の良さが光るのもよしづき作品ならでは。
この作品の場合だと、見開き2ページを1コマとして使用した大ゴマの活用が代表的だろう。
特に、中盤の14ページ(見開き換算で7ページ)の大ゴマ連発は圧巻の二文字。素晴らしいという他ない。
また、死に別れた二人に新たな希望が示されており、単なる悲恋で終わらせてないのも後味の良さにつながっている。
すなわち、一にとっての美凪、明里にとっての潮がソレな(※明里は転生する可能性も大いにあり得るけど)
てっぺんからラストまでまるっと楽しめる作品なので、是非とも書棚のコレクションにオススメしたい。
大笑典 宮本さん本気でヤメてくださいっ(いわさきまさかず)
下ネタ満載でお届けする、超ド級のハイテンションギャグ4コマ。
表紙を見て「コレは萌えまんがですか?」とかカン違いしちゃった人は残念! これはれっきとした下ネタギャグなのだ。
一応設定を書いておくと、主人公はモモノフ王国の姫で自称王子なアプリコット。
この美少女がヘンタイ執事の宮本(♂)にアレコレいじられまくる、というフォーマットが実に分かりやすい。
つーか、考えなしに宮本の提言を受け入れちゃうアプリコットも何気にヘンタイさんなのでは……?(汗
登場人物はヘンタイばかりで、マトモなキャラがからっきし皆無というのも凄まじい。
父王も、王妃も、隣国の王女たちもみんなヘンタイ。メイドのマリアとさと子ちゃんも立派な変人枠。
強いて言えばメイド長のセリーナさんがマトモだけど、登場シーンが少ないからなんとも言えないんだよねぇ。
上記のとおり完全に人を選ぶタイプのまんがなので、下ネタに耐性の無い人には全くオススメできないのがネック。
ただし、下ネタでもイケるよーって人にはこの上なくオススメしたい一冊だ:早く2巻が出ないかなー(うずうず)
皇帝賞 まちカドまぞく(伊藤いづも)
今年の4コマ大賞は、キャラットレビューでもおなじみのこの作品。
ウチのレビューを読んでいる人は分かると思うけど、真田はこの作品が好きすぎてしゃーない。
作者つながりで、やったことのないECOのコミカライズ本まで買っちゃったぐらいだからな……(遠い目)
まぞくとして覚醒した少女・優子が、ビンボー暮らしから抜け出すために魔法少女・桃の生血を狙うというのが大筋のストーリーだ。
ただし、優子と桃には圧倒的ともいえる能力差があるため抗争には発展せず、いたってアットホームな雰囲気が醸成されている。
桃が優子をトレーニングしたり、優子が桃の食生活をサポートしたり……おいおい、君らは敵同士じゃなかったのかい?(笑)
この脱力感は、天体戦士サンレッドとか、まほあくに通じるものがあるような無いような(どっちだ)
また、これもレビューで書いたことだけど、絵の中にびっしりと小ネタを仕込ませるのもこの作品ならでは。
ネタ探しの楽しみを奪うのもアレなんで、敢えて言うならば「背景にも注目してみよう」ということ。
オモテのストーリーラインを邪魔しないレベルでネタを仕込んでくるあたり、実は何気に高度なテクなのかも。
大オチがややパターン化しすぎなきらいがあるものの、様式美と考えれば問題ナッシング。
頑張れシャミ子!! まずは魔法少女を手懐けるところから始めるんだ!!
萌王賞 寄宿学校のジュリエット(金田陽介)
敵対する二国の学生寮間の、禁断の恋を描いたロミジュリもの。
講談社で萌えまんがは無いっしょ……とか思ったアナタは、今すぐにでもグーグル画像検索をすること。
気位の高い貴族キャラ(ペルシア)がデレるシーンなんて、あまりの破壊力に危うく萌死するトコロだったわ!
第1話にて犬塚とペルシアの「秘密の恋」がスタートし、制約下での恋を楽しむというスタイルにシフトチェンジ。
一応そこからはラブコメ展開になるんだけど、とにかく女性キャラの萌えっぷりは特筆に値するレベルだ。
ヒロインのペルシア、サブヒロインの蓮季、おじゃまキャラのシャル姫も含めてみんな素晴らしい! ブラボー!
一応補足しておくと、決してラブコメがつまんないワケじゃなくて、女の子が可愛すぎるってだけのハナシな。
ペルシアが男装してデートする話とか、あのドタバタ感は個人的に大好物な部類なんだけどさ。
でも、結局はペルシアの笑顔を見ると「あー、なんかもうどうでもいいやー」ってなっちゃう(笑)
女の子がカワイイのはラブコメの絶対条件だけど、可愛すぎるのもちょっと考えものだなーとか思ってみたり。
ちなみに講談社作品らしくアクションも秀逸なので、フツーにラブコメを楽しみたいという方にもおススメの一冊。
そこのアナタも、レッツ・萌死!(ぁ
以上が2015年の「真田家の本棚」となるけど、いかがだっただろうか?
今回は萌王賞がかなり熾烈で、去年の年末ギリギリまで3作品の間で揺れていたという事実はここだけの秘密だ。
いずれも素晴らしい作品だったんだけどね……こ×××××とか、こ×××××××とか(謎のイニシャルトーク)
今年も面白い新作を引き当てられるよう、どんどんと新作を読んでいくのでヨロシク。
ではでは。
真田紀行