さらだ的雑記帳

ほぼアニメ関連の話題
ツイッターでは難しい
ネタバレとか長文気味なものをここで呟いてみようかなと

魔法科高校の劣等生 4話感想

2014-04-28 11:53:27 | アニメ関連
入学編も第四話
いつまで入学編なんだ?って声はありますが原作一巻二巻がそれぞれ入学編の上下巻ですので割と当たり前の話でして
どこに劣等生がいるの?って言うのと同じ匂いを感じるわけですがとりあえずそう言うものだと思ってくださいw

さてそんな四話ですが
新入生勧誘週間での事件から
その背後に見え隠れする黒幕の根っこのような部分と
それに伴って司波兄弟の背後に隠されたものが見えてくる回です
原作としては2巻の冒頭
1巻との繋ぎをしつつ入学編のクライマックスに向かう下地をつくる
いわゆる繋ぎ回という感覚なんですが

初っ端からネタとしか思えないつくりをしててネタとして見てる人にとっては美味しい回だったのかもしれないですねw

全体的にはそこまで力を入れるべきような中身ではなかったのに
OPEDに手を入れてたりとかしてちょっと感覚的にどうなのっていうのがあるのと再三再四のことだがセリフの取捨選択と演出が甘い印象

ここに来て適当に言葉を選んだことによって辻褄が合わない部分が出て来ているのでもう少し気を使って言葉は選んで欲しいと願います


とりあえず今回も原作との比較をしながらこの辺りについて読み解きつつ感想として行こうと思います

■十文字会頭

十氏族の一員たる
十文字家の正統後継者で第一高校では部活連の会頭をしている実力者

十氏族は裸族の名前ではなく
日本における魔法家の中でその家自体が抱えている魔法力や権力から考えた時のトップ10に入る家のことを示しています
定期的に入れ替え審査のようなものがあるので固定ではありませんが現状の十氏族に十文字家も生徒会長の七草家も含まれていることになっています

アニメでは無意味な裸演出以外
大した説明は無かったのですがw

原作では勿論裸に剥く演出はなく
もうちょっとだけ人となりについて匂わせる描写があります
まぁこの辺は物語が進めば出てくる話なので余り気にしなくても良い感はありますが
これだけセリフを詰めまくってるなかでこんな無駄演出をしている余裕があるのか?ってことと
十文字会頭についてはそれこそいろんな場面で大物ぶりを発揮してくれる人なので出来れば妙な小細工をせずに
真っ当な絵と演技だけで勝負して欲しかったんですが

変な演出のせいですごく軽い人物にみえてしまったのがとても残念です

■魔法を使用したのは?
剣道部と剣術部争いの件について
達也の事情説明を聞く
自治組織の幹部3人という場面
最後に渡辺先輩が
「魔法を使用したのは桐原だけか?」
と確認するシーンがあります

アニメでは剣術部が襲いかかろうとするシーンがフラッシュバックしたのち
「そうです」
と達也が肯定して終わりますが
原作ではこの後に
ただし魔法の発動に成功した人物は、ですが
と心の中で呟くとともにそれを律儀に報告するような勤勉性は持ち合わせていなかったと説明をしなかったことにもシニカルな解を与えています

個人的にはこういう遣り取りが若干くどいとはいえ魔法科高校の劣等生の真骨頂だと思ってるので
もう少し拾ってもいいのではないかな?と思うんですが
全体的には脚本なのか構成なのかわかりませんが拘りが感じられないんですよね…。

■深雪さんネタばれ過ぎますよ
先程の状況説明が終わり
エリカ、レオ、美月と共にお茶をしながら顛末を説明するシーン

一応状況説明に時間がかかったので
彼らは達也を待ったことを口では認めないものの事実上待たせてしまった形になったのでここでは達也がご馳走をしていたりします

またそれに合わせてこの時代の通過価値が現代とほぼ同じであることも示されていたりしてこの時代の経済的なイメージを与えてくれていたりもします
ちなみに食料危機やエネルギー危機を乗り越えてきたこともあるのか
百年の間に2度の通貨切り下げがあって今の状態になっているそうです

さてさてそれはさておき
この中で深雪さんは見事にキャストジャミングについてネタばれしてくれていますねw

深雪は理論でも達也の次の成績を上げるくらい頭のいい子のはずなのですが
まさに兄バカとしか言いようがないくらいいろんな秘密を感情のままにポロポロ垂れ流してくれていますよねw

深雪の言うとおり常人には起動式の読み取りが出来ないのは確かですが
起動式が明らかになっているものなら破れてしまうことを考えれば幾らでも問題のありそうなシーンは想像出来そうなものなんですが
この辺は作者の稚拙さなのか
演出上の割り切りなのか
今後も含めてとりあえず深雪さんの沸点が達也絡みになると異常に低くなるというか達也の素晴らしさを普段から話したくて話したくて仕方ないことが見え隠れしててるので、もう仕方のないことで納得するしかなさそうなのでご容赦下さいw

話を元に戻しますと
キャストジャミングについては
アニメと原作で微妙に表現が変わっているようです

アニメでは二つのCADで妨害したい魔法の起動式とその逆の現象を引き起こす起動式をそれぞれのCADで起動式のまま無系統魔法のサイオン波として放つことで魔法を無効化できると説明されていますが

原作では
妨害したい魔法の起動式とそれとは逆方向の起動式とされています

違いがわかるでしょうか?
原作では逆ということの定義が曖昧ですよね

ここから先は私の勝手な推論ですが
逆の方向というのには
◇アニメ通り逆の現象を引き起こすもの
◇起動式の並びが逆方向
の二つの考え方があっていいのかなと思ってます
このような考え方が出たのには
読み取った起動式から逆の現象を引き起こす起動式を組み立てることが出来るのかに疑問があるからです

そもそも逆の現象はどう定義されるのか
移動系なら逆のベクトルで定義が出来ますが振動系や収束系の逆現象はどう定義されるのでしょう?
例えば前回出てきた地面を踏みしめた振動を増幅する魔法がありましたが
振動数を百倍にする効果なら百分の一ですかね?
振動数を毎秒百増やした時はどうでしょう?
液体の温度を40度位に保つ術式だったらどうでしょう?
同じ振動系でも何が逆だかわからないですよね?

まぁ達也のCAD調整能力があればそれ位の判定式を組めるのかもしれませんが
それは本来処理能力が遅いはずの達也が処理するのには不向きではないでしょうかね?

ちなみに逆方向の起動式は起動式としての命令形にそれぞれ定められた逆の意味を持つコードという意味と文字列または命令の順番が逆というのも有るのかなと
…。
この方式なら相手の起動式展開と同時に最小限の処理で準備をしつつ完了と同時に実行出来る状態に出来る可能性があります

この場合文字列の並びが逆だと干渉度が高まるまたは正しい方向の起動式自体を打ち消す効果があるとかそういうのが無いと成り立たないんですけどね

この辺は設定上の話なので真実は佐島先生次第ですしアニメ化において確認してないわけないとは思いますけどね…。

まぁこういう推論が割合高いレベルで出来るのもこの作品の面白さの一つだったりすると個人的には思ってます

■美月の趣味

司波兄妹のイチャラブを見て過剰反応する美月さんですが実はこの反応も裏設定があります
アニメでどこまでネタ化されるかわかりませんが興味があれば少し注目して見てください
あの人のあんな物があるとか
未来の人たちのアンテナ高杉んよって感じですけどねw

■委員会中のトラブル
生徒会長からの呼び出しで乱闘現場に向かう達也に襲いかかる影が

この辺は説明無くても
普通に予想出来るかもしれませんが
体育館裏で乱闘騒ぎと言うのがデマで狙いは達也を呼び出して狙うことでした
彼らが何故達也をターゲットにするかについてはそんなに難しくないですよね

ここで刺客がエガリテを示すものを身につけて居ることに気が付き背後にある組織について理解することになるわけです

一応原作の達也の説明通りなら何度か死んでもおかしくない魔法を使われたことになってますw
まぁご存知の通りそう簡単には達也は死なないのですがwww


■壬生先輩がらみ

壬生先輩に呼び出しを受けるシーン
達也を心配する深雪の口から
「名声を博する」
という言葉が出てくることに違和感を覚えた人も多いかもしれませんね

ここはこの後続くセリフとして
「ところで深雪、高校の委員会活動で名声と言うのは言い過ぎだ」
「お兄様のお名前は私にとっては名声なのです」
と言うまたちょっと甘ったるい感じのやり取りがあってようやく成立するものなのですがカットされてます
カットするなら名声を博すなんて不自然な表現自体も無くすべきなんですがセンスがないのか原作の読み込みが足りないのか…。

■壬生先輩に誘いを受けるシーン
前回の壬生VS桐原対決を端折ったせいで
言動におかしな部分ができてますね

原作では
桐原先輩は魔法なしでの試合で
お互い面をつけずに試合をしていたので
初撃は防がれる前提で面を打ち込んだもののその後は面がないことを意識してしまって少しの迷いを抱いてしまい
最終的には相打ちに一瞬見えるものの壬生先輩に有効打を与えることになっています

原作でもその後は桐原先輩がキレて高周波ブレードを使い達也に取り押さえられるわけですが

その捕物の際に桐原の鎖骨が折れたことになっています

もっと正確に言えば壬生先輩が撃ち込んでヒビが入っていたものが達也に投げられた時点で折れたことになっています

まぁ例に漏れずそんな細かい話を
きちんと説明はしていないので
壬生先輩は自分が怪我させたと勘違いすることになり
「私は桐原くんに怪我をさせちゃったけど」
というセリフがキレイにつながってくるわけなんですが

アニメでは打ち込みのあと
普通に向かって行って見事に達也に投げられたわけですが

見た感じ鎖骨じゃないし

右手の添え方は不自然ですけど
高周波ブレード出すときのCADは右手で操作してることを考えれば右手は使えているように見えるし
手の位置にしても剣道とは握りが逆ですが右手でCADを操作したのと剣道でなく剣術での勝負になったとかんがえれば必ずしもおかしくないと言えないこともないわけで

日頃鍛えている人物が竹刀で腕の骨をやられるのは流石に無理があるので

この状況で壬生先輩が桐原先輩を怪我させたことを想起させるものが存在してないのです

まぁもし原作展開を踏襲するとしたら
左鎖骨を打たれて左手はしびれて居るとも折れて居るとも取れる表現で固定し
その後右手のみてCAD起動~高周波ブレードで切りつけくらいしか説得力のある展開は作れないのではないかと思うので演出上無理に再現して桐原先輩の恐怖度を下げる必要はないと思うのですが

そこの再現性を諦めたのなら
説明のつかない
私は怪我をさせちゃったけど
なんてセリフも省略しちゃったほうが良かったというのが正直な感想ですね

こんなセリフ無くても会話は成り立ってるわけですし
戸松遥さんの出番を増やしたいなら
ジュースを飲んでるとこを指摘されてむくれるシーンとか壬生先輩の魅力を増すエピソードが他にあったはずなんですが

やはりこういうところの取捨選択にスタッフ陣の文章センスのなさを感じてしまいますね

またの剣道部に誘う理由を尋ねるときにも原作の達也は
壬生先輩なら自分の動きが体術によるもので剣を使うものの動きでは無いとわかるでしょう?
と武道系部活に誘う時の1番の理由である強さや実力があるからと言う理由を真っ先に排除しているのですが
アニメではここをカットしてるので部活勧誘なのに急に魔法の才能がどうこうとかいう意味不明な繋がりの話になっています

この魔法科高校の劣等生というラノベは設定が比較的難解でアニメ化しにくい部分は確かにあると思うのですが
そう言うのとは全く違うところで物語の良さを消してたり物語自体が破綻しかけているのがちょっと理解出来ないですね

細かいところは目をつぶるつもりでいるのですが
だんだんと目立つものが増えて来ているのでちょっと心配です


■イリュージョン?いえ魔法科です

摩利先輩が達也の巧緻?な誘導により
彼氏の名を口にしてしまうシーン

他のシーンでも散見されますが
このシーンでも通常の会話でも回答するのが難しいくらいのすぐのタイミングで
「何か言ったらどうだ?」
という間を嫌うセリフが吐かれています
基本的に間の取り方がおかしいですよね
総合的に見ると深雪のブラコンシーンと渡辺摩利委員長のシーンは重点的にしてあとは前半巻きでという指示が出ていたように思われるくらい取捨選択に偏りがあるのが残念です
しかもここで判明したように渡辺先輩には彼が居る訳で何故人気が落ちる要素になる危険性が高まる彼氏持ちキャラにスポットライトを当てたのかは謎としか言いようがなかったりします

演出的な話で言えば
今回などはブランシェ周りの説明シーンで幾らでもカット出来そうな余地があったのだから
あの辺はもっと印象づけるポイントに絞って視聴者に考えさせるような形にしながら
もう少し前半に時間を割いても良かったのではないかと思う

演技や演出で魅せないのならアニメ化する意味があるのかどうか
映像組の頑張りが見られるだけに本当に勿体無くて仕方が無いですね

それとこれはまぁ余談ですが
会長の使ってる箸の色が変わってますねw
↑黒だった箸が
↑茶色?になってます

一番好意的に解釈するなら
ご飯が凍った時に別の箸に変えたとかなんですが
凍ってたものも次の瞬間には戻ってるのでそもそも変える必要はなさそうなんですよね

まぁこの程度の齟齬は中身と関係ないから突っ込みはいれるけど気にしない人ですw



■遥ちゃん
第一高校における主に
精神面のカウンセラーという肩書きになっている小野遥という人物になっています

原作見てない人は普通気がつかないと思いますが一話にも登場しています
急にセクシーな感じで現れてびっくりした人も多いでしょうがw
その辺りは暫く様子を見て下さいww

一応原作設定だと2人セットで各学年の2クラスつまり全体で6クラス分のカウセリングを2人ですることになっていたはずです

教師の姿がほとんど見えないのにも実は教育に関する効果測定の積み重ねによる
効率性や教師自体の不足、IT化の進化と言ったものが関係してたりといつ理由があったりするみたいですね

■帰宅後のシーン
帰宅後に深雪にも
現状を説明することにしたわけで
反魔法活動組織についての話になります

この辺りはわかりにくいですが

反魔法活動組織自体が
その主張の中身から結局の所
魔法技術やその恩恵から離れられない人達が自己の能力の無さから目を背けるために平等という甘い言葉の上で踊っているだけで
政治的に使われる全員が平等という言葉には生活水準などを犠牲にすることでしか得られないものであり
その裏には日本の魔法師の地位や権力を低下させることで国力を削ごうとしている者たちが居るということを説明していたりします

もっと端的に言えばその活動により日本の魔法師の一族たちが動き出すことを心配してる訳です

ちなみに原作ではこの時点では四葉との具体的な関係は直接的には明かしていないですし
そもそも深雪が連れ戻されるかどうかなんていう単純で甘いレベルでの対立関係ではないことは普通続巻を読んでればわかるので
ここのセリフはなんでわざわざ付け加えたのか、ホントに読み込んで書いてるのか疑問が残る所ですね

しかしここまで詰め詰めで来たのにあと2回で入学編を終わらせるには尺がどうなの?って感じになりつつある件w

自分が一般的な読者だとは思えないが
スタッフと強調したい部分の乖離が激しいんですよね

次回かなりバタバタっと捲らないと
物語の見せ場もなく終わっちゃうんですが大丈夫なんでしょうか?

どうやら横浜騒乱編までやるみたいなので今後もドタバタするのは確定路線のようですがw

スタッフさんの頑張りに期待しつつ
今回はこの辺で


<<3話感想へ   5話感想へ>>

QLOOKアクセス解析

最新の画像もっと見る

コメントを投稿